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今年も、寅さんの風景(11)

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 6月21日(水)。前週の倉吉に引き続き、今回は若桜鉄道安部駅と八東川片山堰堤でロケ地再現撮影をおこないました。注目していただきたいのは、小道具の赤電話です。寅さんのカバンも凝っていますが、赤電話の凝りようはたいしたものです(↑)。昨年、今年とカチンコ撮影を続け、残されたロケ地は砂丘と鳥取駅プラットフォームぐらいになりました。これらは来年の宿題ということにして、まずは1年生の感想からお届けします。


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監督が好きだった河川敷の風景

 八頭郡八東町にある若桜鉄道安部駅と鳥取市河原町の片山堰堤で「寅次郎の告白」の色々なシーンの撮影をおこないました。最初の訪問地は安部駅です。安部駅は寅さんのロケ撮影(1991)以来いまでも残っていて、2008年に国の登録有形文化財になっています。国の文化財であるのに、一部のスペースで美容室を経営しています。それ以外は、ほぼ映画のころの状態で残っていて、とても風情がありました。入口には、登録有形文化財の銅標が石柱にのって飾られています。安部駅の凄さだけでなく、寅さんの監督の山田洋次さんの目の付け所の良さも感じられました。私はプラットフォームで駅員の役割を演じさせていただきました。


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 続いて八東川の片山堰堤での撮影です。私は釣り人の役を演じたのですが、中洲の足元が危なっかしく、歩くだけでも精一杯だったので、実際に釣り人を演じていた俳優さんの苦労を体感できた気がします。
 帰りに河原宿の「新茶屋」に寄りましたが、昔と雰囲気があまり変わっていなくて、外側しか見れなかったものの、ここで満男君が階段から落ちたシーンを思い出し、部屋の中まで見たかったですが、あの庭に落ちるシーンは映画セットでおこなわれたと後で教えられました。最後に千代川の出会橋のすぎぐ近くも通りました。寅さんが女将さんに別れをつげるバス停がセットされた場所です。山田洋次監督がどんだけ河川敷が好きだったかわかりました。
 車を運転して下さった先生方、ありがとうございました。(1年経営学科SA)


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↑シーン18~19 ↓シーン21~20
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はじめて訪れた場所なのに見慣れた風景

 「寅次郎の告白」のフィーナーレを飾る若桜鉄道安部駅周辺の山並みの風景が現在においても映画となんら変わりなく、はじめて訪れた場所のはずなのに見慣れた気分だった。駅のそばにある木の電柱もしっかりと利用されていて、当時の趣が容易に想像できる。木造の駅にえんじ色のトタン板。なかなか見かけることのないその姿には人が少ないせいか哀愁が漂っていた。
 河川で満男が石を投げて釣り人に当ててしまい怒らせた場面の撮影で、逃げて岸に上るには陸が繋がっていないと不可能ではないかと思った。シーンをカットして上手く編集すれば、可能だがもしそうでないとしたら地形が昔と少し変わったのだなと考えた(あとで先生から編集であると教えられた)。 (環境学部1年YH)


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↑↓記念撮影
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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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