紫陽花の露西亜(5)

日本 2-2 セネガル
誰も彼もが「勝てた試合だった」と悔やんでいるが、ああいう先取点の奪われ方をしたら、勝ち切るのは難しいでしょうね。今夜は初戦MVP級の働きをした原口の動きがやや鈍かった。1失点めのクリアはコーナーに逃げるべきであり、それを前に返してしまったのはGKの指示だったというので驚いています。それにしても~あんなに低い弾道のシュートをパンチするという発想がアバンギャルドと申しましょうか、インクレディブルと申し上げましょうか・・・ベテランなんだから俊敏性は劣っても、経験による判断力は高くなければいけないのに、ほんと勘弁してほしい。こんな大事な試合でやらかして。
フィールドにドゥンガがいたら大変でしたよ。まぁ、実際にはいないわけで、日本人はみな優しいから、最年長者を叱るなんてことはしない(一人くらい声を出して注意する選手がいても良い気がしますが)。みんなメンタルがしっかりしていて、ポジティブに切り替え、よく攻めて同点に追いついたのは見事だと誉めるしかない。しかし、画面をみてる側はヒヤヒヤの連続であり、前半だけで0-3になってもおかしくないと思ってました。

柴崎の出来が秀逸ですよね。大きなクラブから声がかかるんじゃないか、と推察いたしますが、香川の二の舞になっちゃいけない。中堅クラブでエース張ってるほうがいいからね。大島もみたいんだけど、怪我が治らないんだろうか。長谷部をアンカーにして柴崎と大島を並列のインサイドハーフにしてゲームメイクするとどうなるか?
ここ2試合、4-2-3-1でスタートし、最後の20分で4-4-2に変えている。本田さんが2試合とも4-4-2で結果をだして、良かったよかったわけですが、今夜は最後に宇佐美を出した。西野監督は勝ちにいったわけですが、ちょっと無茶だね。まず勝ちにいく必要はないし、前線両翼に本田・宇佐美を並べるとプレスが弱くなって攻め込まれる。ならば乾を下げる場合、大島を出して4-3-3にシステムを変えて中盤を厚くし防御を固めつつ、カウンターを狙うのがいいんじゃないでしょうか。こうすると、4-2-3-1 → 4-4-2 → 4-3-3 と移ろうことになり、相手を幻惑できる。


さて、コロンビアがポーランドに3-0で圧勝しました。日本はポーランドに勝ち切る力はあると思いますが、守備重視のわたしとしては、失点0で終えてほしい。それで防御率1.0となるからね。
貴重な勝点1でした。第3戦も勝点1以上で終わってください。そのためにはGK変えたほうがよいと全国民が思っているわけですが、西野さんは以下のように答えています。
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=42880
難しい対応ではなかったと思いますし、ああいう判断をしたのは残念ではありました。
ただ、その後のリカバーは修正をしてピンチも救いましたし、間違いなく彼も悔やんでいる
と思いますし。(コロンビア戦から)連続してというところはあるんですが、トータル的に
考えれば、というところ。やはり、しっかり分析しないといけないと思いますね。
教育者の鏡のようなコメントですね。見習わないといけないと思いますが、相手は学生じゃなくてプロですから。プロでも若手なら1~2度の失敗には目を閉じて使い続けることで成長を期待できますが、彼は大ベテランですから。そして、ここはワールドカップという大舞台ですから。決勝トーナメントを見据えて監督がどう動くか、注目しましょう。
余計な話ですが、セネガル対コロンビアはセネガルを応援します。セネガルに勝ち切ってほしい。日本のためというよりも、イングランドもしくはベルギーと戦うセネガルが見たいから。あのセネガルがどこまで通用するのか、楽しみで仕方ない。
