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鳥取城跡での演習

0625鳥取城04山頂01


天守をめざして

 6月25日(水)。昨日も報告があったように、今回のゼミは前半に鳥取県立鳥取西高等学校SGH参加班と、鳥取城登山隊の二班に分かれて活動し、合流後は仁風閣付属の宝扇庵と周辺庭園の配置図のスケッチ と測量を行いました。
 鳥取城隊は4年2名、3年3名の5名で久松山の天守跡に登りました。あまり登山慣れしていない5人で気温は31℃、たくさん汗をかき苦戦しながらの登山です。登山道はよく整備されており、山道ではあるものの山中の階段を上っている気分でした。水分補給と休憩をはさみながら山頂に到達し、鳥取県庁・駅周辺・日本海を 一望できる素敵な眺めを堪能しました。私は登山が5年ぶりくらいでしたので、 後日の筋肉痛におびえています。


0625鳥取城04山頂02登山01


宝扇庵のスケッチ

 各班が合流したのち、仁風閣に向かいます。仁風閣敷地内に入るのは初めてです。疑洋風建築の仁風閣に併設された池泉回遊式「宝隆院庭園」のなかに宝扇庵という数寄屋風のお座敷が設けられています。そこが史跡整備委員会の会場です。仁風閣背面から広 がる宝隆院庭園が洋(仁風閣)と和(宝扇庵)を違和感なく繋いでいて、HPなどで見るのとはまた違う印象を受 けました。宝扇庵をスケッチする学生、仁風閣周辺庭園の配置図を作成する学生に分かれて活動し、方眼紙にシャーペンで描き込んでいきました。一日中重たい曇り空でしたが、スケッチを描いている最中は雨が降らずほっとしま した。


0625鳥取城02宝扇庵01
↑↓宝扇庵と宝隆院庭園のスケッチ
0625鳥取城02宝扇庵02


0625鳥取城03発掘01 城門発掘現場


鳥取城の発掘と整備

 委員会の終了後、先生含め鳥取城委員会の方々と一緒に、鳥取城の発掘調査及び整備の現場を見学しました。江戸時代の図面を見ながら礎石根固めの場所を確認し、実際に礎石のあった遺構を調査している事、昔の図面を見ながら遺構を守り つつ木造アーチ橋を復元設計し建設中である事などを聞きました。専門的な話が多くて難 しく、分からない事も多かったのですが、とても貴重な体験をさせていただきました。


0625鳥取城03発掘02橋01 木造アーチ橋再建


 最後はブータンなどで使うという測量機材インパルスについて院生先輩から説明していただき、それを聞きながら実際にスコープを覗いて座標を方眼紙に書き込み、みんなが扱えるようにしました。しかし、屋根の端部分が木に隠れているだけでなく、途中から雨が降ってきてしまったことが重なり、 座標は一つしか読み取れませんでした。次は晴れている日に使い、自分で屋根伏配置図の座標を得ることができたらと思います。今日の経験や得た知識を活かし、精進したいと思い ます。そしてやっぱり学外での実習は楽しいと実感した一日でした。(3年NS)


0625鳥取城01測量01BM
↑インパルスBM  ↓宝隆院庭園
0625鳥取城02宝扇庵03 0625鳥取城02宝扇庵04

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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