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登録記念物「摩尼山」被災(1)

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参道の土砂崩れ

 7月4日(水)のゼミ後、今秋のイベントに関わる打ち合わせのため3人で寺を訪問した。終盤に自治体からも一名参加されたが、徐々に暗鬱な気分になっていった。反論するのもばかばかしくなって口を閉じたが、顔は苦虫をかみつぶしたようになっていたのを、まわりが気づいていたのかどうか。
 その夜、世話になってきた東京の知人に電話して、昨年と状況が変わらないことを報告した。蕁麻疹がでるほど切羽詰まった一年前のことを忘却しつくした対応に呆れかえると同時に、ああいうメンタルでないと行政では生きていけないだろうと感心したりした。結局、今年も私が学内特別研究費で摩尼山の活動を継続する以外はまともな事業計画はなにもない。3年計画の2年目の活用事業とはいったい何なのか。ただ、少額の予算をつけていて、その仕事は来年度に繰り越してもいい、という発言まであった。そういう事情はすべて東京に報告した。


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 電話で半時間ばかりそういう話をしたのだが、じつは二人ともワールドカップに関心が集中している。東京方は「ブラジルが強い」というので、当方は「今回ばかりはフランスのほうがブラジルより強いという人のほうが多いね。その前にベルギーがブラジルを倒すんじゃないか。今年の決勝はフランス対クロアチアだと思う」と反論し、果たして当方の推測のとおりになった。最近、「仰るとおりになりましたね」というメールを頂戴したばかりである。学問は下り坂、行政に対する影響力も著しく低下した昨今ではありますが、サッカーの予想だけは当たるんだ。別の東京の知人二名からは「おまえ、ロシアにいるの?」と聞いてくるメールもあったりしてね。ロシアじゃ行かないよ。東欧ならまたちがったかもしれないけれど。


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↑地蔵の帽子が吹っとんだ


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 翌日、わたしはストライキ宣言をした。ところが、その直後の特別警戒の集中豪雨により境内参道周辺で土砂崩れが発生し、参道の石段や欄干を大きく破壊していることが判明。場所は山門と仁王門の間である(↑)。わたしは11日(水)のゼミ終了後一人で視察に行ったのだが、標高の低い参道でこのありさまなのだから、奥の院やそこに至る古参道、立岩のある鷲ヶ峰などはさらに大きな被害を受けている可能性があるだろう。豪雪後の春先は毎年倒木と土砂崩れがひどいんだから、あの雨は想いやられる。さすがにこうした被災状況に接し、今年の主要な活動は災害復旧ということになるであろうと思っている。庫裏修復の予算もこちらにあてるべきかと・・・


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↑↓石段の凸凹は以前から結構目立ったが、さらに悪化した模様。こういう場合、新しい石材に変えると、
骨董品の風貌が失われる。できるだけ古材を再利用するのが望ましい。

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0711マニ災害05看板01
↑寺の縁起を記す看板も落下(仁王門前)

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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