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ギシル・コーヒー(2)

ギシルDSC_0495 二番煎じ一晩置


夫婦生活の変容

 この年初からしばしば家内を連れて鳥取に戻り、2~3週間生活することが何度かあった。義父が危篤だということで鳥取に飛んで帰り、市立病院に直行するのだが、たいてい3つめか4つめの抗生物質の点滴が病に効あり、体力をもちなおすパターンが反復的に発生しているのだ。市立病院は大路川を挟んで私の下宿に近い。家内が杖歩行ながら歩いて通える距離にあるので、入院中は毎日1~2回往復する。残念ながら、実家のある津野は病院から遠すぎるので義母は週に1~2回の見舞いになる。平時は奈良に住んでいる三女が結局のところ、いちばん病院に近い位置に陣取りうるため、病院からの第一連絡者に任命されるという栄誉に浴している。
 かくして週末のみの夫婦生活が少し長めになってきていて、それ自体は結構なのだが、残念なことに、功罪両面がある。奈良の家の維持管理が疎かになってしまうのである。先週も10日ぶりに戻ってきたと思ったら、鉢植えの紫陽花やキーウィの株が猛暑のため軒なみ枯れていたし、玄関水槽の金魚の数が少なくなっていた。植木鉢への水やりは家を離れる前、子供たちに口を酸っぱく言っておいたのだが、夏野菜類にだけ水をやって他の鉢への水やりをほとんどしなかったらしい。金魚の方は、要するに水替えの回数が多く、水を綺麗にしすぎてしまうのである。金魚の生育にとって、糞尿を解体する微生物の繁殖と藻類の光合成が必要不可欠だということが分かっていない。水は必ずしも透明である必要はなく、水中ポンプのスポンジをどろどろにしている藻と微生物の塊こそが生命線なのであるが、それを清掃しすぎると金魚は生きていられなくなる。


ギシルDSC_0492 一番煎じ


豆つきギシル

 我が家自慢の珈琲の樹にも影響がでた。夫婦が鳥取にいたこの春の間に、赤く熟した珈琲の実が続々枯れていき、実は鉢の土面やフロアに落ちて廃棄物扱いされていた。2週間経って戻ってみると、枝についた実は著しく少なくなっていたのだが、それでも、あきらめきれないので、残された実を乾燥させ続けて今に至る。
 ギシル・コーヒーのことが頭にあったのである。珈琲の実から種(ビーンズ)を取り出した、皮の部分を乾燥させて熱湯を注ぐと、ギシル・コーヒーと呼ばれる飲み物になる。珈琲栽培に乗り出したBSの「晴れ時々ファーム」で紹介されたことで知ったのだが、我が家の方が珈琲栽培を先んじていたのにギシル・コーヒーのことを知らなかったので悔しい思いをした。
 珈琲の実を乾燥させてすでに2ヶ月以上経つ。面倒くさいので、種(つまり珈琲豆)は取り出さず、実のまま熱湯を注ぎこんだ。なかなか実は湯に沈んでいかず、白湯に色づいていかない。それでも、そういう浅淹りのギシルもそれなりの味がした。BSでコメントされていたとおり、「漢方薬のような味」がたしかにしたが、すこし生臭い匂いがないわけでもない。娘は「エンドウマメのスープのようだ」と評した。いずれにしても、健康的な味がして家族4名みな飲み干した。
 二番煎じの湯を注いで、まる一晩おいたのが上の状態である。いい色味でてるでしょう。
 今年ははすべての珈琲樹の鉢をひとまわり大きくしたので、また白い花がたくさん咲いた。来年は必ずもういちど珈琲の実を何百粒が収穫して珈琲を飲み、ギシル・コーヒーもおまけで飲みたいものだ。
 台風12号で少しだけ樹が傾いたが重症ではなく、紐でポーチの柱に結びなおした。大雨も台風ももう懲り懲りだね。将校ら13名の処刑が二度に分けて執行された月に常軌を逸した水災害が二度発生したことになる。


ギシルDSC_0490
↑イスタンブールの小鉢で乾燥させた珈琲実 ↓熱湯を注いだ直後 
ギシルDSC_0491

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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