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2-3

 甲子園で鳥取城北が躍動した。相手は龍谷大平安高校、以前はただ平安高校と称した。甲子園の常連というか、老舗というべきか、城北戦に通算百勝を賭けていた。
 前夜、ロシアW杯の日本対ベルギー戦のビデオをみながらソファで眠りに落ちた。一月の時間をおいて試合を見直しても、日本はやはり良いパス・サッカーをしている。日本代表歴代最高の試合だったと改めて唸った。相手が超強豪のベルギーでなかったら、ベスト8に勝ち上がっていただろう。否、監督と選手がもう少し戦略・戦術に長けていたらば、フランスと並ぶ優勝候補をアプセットしていたかもしれない。
 残り25分で2-0。フランスのようにゴール前に鍵をかけることはできなかったのか。追加時間残り1分で2-2。時間稼ぎで延長に持ち込めなかったのか・・・森保ジャパンが誕生して、一気に世代交代が叫ばれており、また日本人に最もふさわしいシステムとして3-6-1を採用するのではないか、と報じられている。わたしも森保が広島時代に採用した3-6-1を支持する者の一人だが、ベルギー戦の日本を繰り返しみる限り、性急なシステムとメンバーの変更は慎むべきであろうとも思っている。
 西野の4-2-3-1はベルギーと互して戦えるシステムであり、それにふさわしいメンバーがそろっていた。レギュラー陣で引退を表明しているのは長谷部と川島?だけである。とりあえずは、この二人の穴を補充し、成功した4-2-3-1を継承してどこまでいけるかを見極めてほしい。アジアカップで勝ちきれるかどうかが試金石になるのではないか。3-6-1はそれからでも遅くない。

 城北は強豪平安を苦しめ、あと一つアウトをとれば延長に突入するところまで粘ってみせた。9回ツーアウトから四球で出塁を許し、二盗・三盗まで許して適時打によるサヨナラ負けを喫したその姿がベルギー戦に重なってみえる。
 日本代表と同じく、城北も「無邪気」に攻めた。打撃陣はそれで良かったが、投手はさてどうすべきだったのだろうか。4回までに2失点した後、5回からは尻上がりに調子をあげ、140キロ前後のストレートで平安のクリーンナップを三振にとってみせた。まれに投げる縦のスライダーはとても効果的で、平安打者のバットは空を切っていた。しかし、投手は直球を連投した。速球で討ち取ると投手は舌を出して笑ってみせた。陶酔に浸っているような笑みに不安が増していった。このままストレートで押せばいつか打たれる。球は高めに浮いてボール球も増えていた。なぜ、縦のスライダーを混ぜないのだろう。
 
 6回、投手は無死一塁の場面で送りバントを失敗した。バットを片手でもつ変則のフォームから球に当てにいくバットが不安定に上下動していた。8回、また無死一塁で投手は送りバントのサインを受ける。二球続けてバントを失敗した。変則の構えから前に突き出すバットは相変わらず不安定に揺れていた。またしてもスリーバント失敗かと思われたが、監督がサインを変更して強打させたところ、ぼてぼての内野ゴロになって、一塁走者を二塁に送るのに成功した。これが2点挽回の礎になった。
 ようやく同点においついて、あと2回。投手は速球にこだわるのをやめなかった。6つのアウトのうち5つのアウトをそのやり方で取り、あと一人・・・結果はベルギー戦と同じ2-3のさよなら負けになった。
 投手は放心状態で泣いている。鳥取勢としては抜きん出て善戦健闘したチームであり、どうしても露W杯における日本代表に重なってみえる。監督とバッテリーがもうひと工夫すれば、城北は勝てないまでも延長には持ち込めたように思う。何度もなんどもベルギー戦のカウンターが頭を掠めては消えていった。

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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