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能海寛生誕150周年記念国際シンポジウム(予報2)

雲南に消えたチベット仏教求法僧 - 能海寛の風景と思想 -

 今年は明治150年にあたる年ですが、島根県浜田市に生まれたチベット仏教求法僧、能海寛(のうみ・ゆたか)の生誕150周年でもあります。浜田市や東洋大学で記念事業がおこなわれていますが、ASALABも4月から『世界に於ける仏教徒』(明治26年)の口語訳に取り組んでおり、他のイベントとは異なる視点の国際シンポジウムの開催を準備してきました。このたび平成30年度公立鳥取環境大学学長裁量経費特別助成の申請が採択されましたので、ここに正式のお知らせをいたします(LABLOGでは秘かな広報を一度しております)。
 というわけで、能海寛を追悼し、その業績を現代的視点から再検討する国際シンポジウムを開催します。能海の主著『世界に於ける仏教徒』(明治26年)の口語訳の成果を披露するだけでなく、何大勇教授(雲南民族大学雲南省民族研究所)にも雲南・四川における能海の活動についてご報告いただきます。また、昨年の「ブッダが説いたこと」講演に引き続き、チベット学の世界的権威、今枝由郎先生にご来鳥いただき、総括的な講評をしていただく予定です。以下に概要を示します。

 日時: 12月1日(土)13時~17時
 会場: 公立鳥取環境大学 学生センター多目的ホール
 主催: 公立鳥取環境大学  
 共催: 能海寛研究会

イベント名称: 能海寛生誕150周年記念国際シンポジウム 
 主題: 雲南に消えたチベット仏教求法僧 - 能海寛の風景と思想 -
 次第: 12:30 開場
 13:00 開会の辞
    趣旨説明 眞田 廣幸
 13:10 第一部 能海寛の風景
  1.基調報告 岡崎 秀紀(能海寛研究会会長)30分
    「山陰から世界へ-能海寛と河口慧海の時代-」      
  2.招聘講演 何 大勇(中国 雲南民族大学教授)60分
     「チベットをめざして-能海寛の歩いた四川と雲南-」

 14:40 <ティーブレイク&スライドショー>

 15:00 第二部 能海寛の思想
  3.浅川 滋男+研究室(公立鳥取環境大学)60分
    「能海寛を読む-世界に於ける仏教徒-」
  4.講評と質疑 60分
    [講評] 今枝 由郎(京大こころの未来研究センター特任教授)
   
 17:00 閉会の辞 


講演者プロフィール

岡崎 秀紀(1950-)
 島根県生まれ。信州大学大学院工学研究科修了。中村元記念館東洋思想文化研究所研究員・東方学院松江校講師。能海寛研究会会長。著書に『サイハン・モンゴル 自然・人・生活』(報光社、1994)など。「能海の「最期」を語ったフランス人麝香商人G.ペロンヌを追って」『石峰』19号(2014)、「西洋チベット学の祖チョーマ・ド・ケレスが与えた河口慧海と能海寛への影響について」『石峰』21号(2016)、「能海寛著『世界に於ける仏教徒』の研究―能海が言及した人物と著書―」『石峰』23号(2018)、「能海寛と河口慧海 二人のチベット仏教求法僧の探検と邂逅―」(『アジア遊学』2019掲載予定)など論文多数。

何 大勇(1968-)
 昆明生まれ。雲南大学歴史系卒業後、日本に留学。仏教大学で学士、立命館大学で修士、国立総合研究大学院大学で博士の学位を取得。博士論文は「中国雲南省西北金沙江・瀾滄江上流域のリス族に関する民族生態史的研究」(2005)。専攻は民族学・環境人類学。現在、雲南民族大学雲南省民族研究所研究員(教授)。能海に関わる論考として、「日僧能海宽入滇进藏求法研究」(『中国藏学』2004年第2期)、「日僧河口慧海初次涉藏纪行中有关环境文化的解析」(『喜马拉雅区域研究学术研讨会论文集』2016)、「中国における河口慧海研究」(『アジア遊学』2019掲載予定)、「日僧能海宽收藏的四川拓本研究」(『石峰』24号、2019掲載予定)などがある。また訳書として、高山龍三著『環境・人類・文化』(雲南人民出版社。2017)があり、現在、寺本婉雅編(原著1917)『能海寛遺稿』(五月書房・1998年復刻)の翻訳を進めている。最近のメールによると、能海は中甸(ギャルタン)や徳欽(ジョル)まで北行しないまま、金沙江を渡ることなく、麗江あたりで横死した可能性が高いという新説を構想中。父の何耀華氏は元雲南省社会科学院院長。

今枝 由郎(1947-)
 愛知県生まれ。大谷大学卒業後、フランス留学。高等学問研究所(EPHE)第4部門で歴史・文献学修士、パリ第7大学で国家文学博士号。1974~91年、フランス国立科学研究所(CNRS)研究員。1981~90年、ブータン国立図書館顧問(出向)。1991~2012年、CNRS研究ディレクタ。2016年より京都大学こころの未来研究センター特任教授(現在に至る)。専門は仏教史、チベット語圏歴史・文献学。チベット関係の訳書・著書として、ロラン・デエ 『チベット史』(春秋社、2005)、『ダライ・ラマ六世 恋愛彷徨詩集』(トランスビュー、2007)、フランソワーズ・ポマレ『チベット』(創元社、2003)、ピーター・ホップカーク『チベットの潜入者たち ラサ一番乗りをめざして』(白水社、2004)、ソナム・ギェルツェン『チベット仏教王伝 ソンツェン・ガンポ物語』(岩波文庫・2015)、『ブータンの瘋狂聖 ドゥクパ・クンレー伝』(岩波文庫・2017)、『多田等観全文集 チベット仏教と文化』(白水社、2007)など多数。

能海寛『世界に於ける仏教徒』(明治26年刊)の口語訳

大内青巒序
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エドウィン・アーノルド詩-世界に於ける仏教徒(2)
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《連載情報》中間発表
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(6)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1807.html

《連載情報》期末発表
(1)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1850.html
(2)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1851.html
(3)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1852.html
(4)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1853.html
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西北雲南に関わる申請者の業績

 浅川(編)『雲南省ナシ族母系社会の居住様式と建築技術に関する調査と研究』住宅総合財団研究成果報告書(丸善、1996)

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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