紅葉の摩尼山トレック-「賽の河原」石積塔づくり(1)

国登録記念物「摩尼山」鷲ヶ峰の立岩(たていわ)に近接する平場周辺を「賽の河原」と呼んでいます。幼くしてこの世を去った子どもたちが親を偲んで小石を積み上げ供養塔をつくるのですが、鬼がやってきて塔を壊そうとします。地蔵菩薩がその鬼たちを追い祓い、巨大な賽の神(陽物=ファルス)が辺土を浄化します。18世紀末の『因幡志』には石を積み上げた小塔が立岩周辺に散在する様が描かれています。明治期になると、地蔵堂や鐘楼が建設されますが、それらも今は基壇を残すのみになっています(大きなファルスは今も祀られています)。このたび登録記念物「摩尼山」の歴史性と景観を回復させるプロジェクト【*1】の一環として、鷲ヶ峰に石積みの小塔をつくり「賽の河原」の原風景を再現することを目的としたトレック大会を開催します。ご家族・友人等とお誘いあわせの上、ふるってご参加ください。 定員は30名です。
日時: 2018年11月10日(土)
10:00 門脇茶屋前集合
10:30 トレッキング開始
「奥の院」に至る古参道を登りながら、摩尼川源流の川端で小石を集め
トレック。「奥の院」遺跡で小休憩の後、立岩をめざします。
11:30 鷲ヶ峰で小石を積み、ケルン状の供養塔づくり
12:00 弁当ランチタイム【*2】
12:40 摩尼寺境内にむけて下山
13:30 門脇茶屋前で解散
参加者に特典あり!
日本最大の登録記念物「摩尼山」の新刊パンフレット(B5版8頁)を無料配布します
主催:登録記念物「摩尼山」活用整備委員会
共催:摩尼寺・摩尼寺保存会
後援:鳥取県教育委員会(予定)・鳥取市教育委員会(予定)
事務局(問合せ/申込先):公立鳥取環境大学保存修復スタジオ
e-mail: hozonshufuk@kankyo-u.ac.jp Fax 0857-38-6775 ℡(代表)0857-38-6700
*できるだけメールかファックスでお問い合わせください
【*1】 このイベントは2018年度公立鳥取環境大学学内特別研究費助成「登録記念物『摩尼山』の景観整備に関する基礎的研究-賽の河原と地蔵堂の復元を中心に-」によるものです。研究プロジェクトの概要は以下のサイトを参照してください。
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1824.html
【*2】 昼食弁当は各自ご持参いただいて結構ですが、地域振興のためできるだけ門前茶屋の精進弁当(お茶・田楽付き税込1,080円)をお買い上げいただければ幸いです。ご注文については、事務局で承りますが、門脇茶屋に直接ご連絡いただいても結構です。 (門脇茶屋℡)0857-24-6630

【連載情報】
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