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紅葉の摩尼山トレック-「賽の河原」石積み塔づくり(6)

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生まれてくるんじゃなかった!?

 昨日報告されたように、24日の摩尼山登山の目的は二つあって、一つは小石を集めての供養塔づくり、もう一つは「賽の河原」の空撮です。わたしは予め先生から送信されてきた復元建物の線画CGをスマホで確認しつつ、ドローンの撮影アングルを院生のザキオ先輩に指示する役割でした。
 ドローン撮影の内容を報告するまえに、石集めトレックの感想を述べておきます。


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  摩尼川源流に沿う山道を歩きながら、石積みトレック大会で大勢がたむろして石拾いができるスポットを探しました。川と道が近くて、さらに小さな河原があるような足場のいい場所は結構あります。そこで、ゼミ生はネット袋の中に石をいれて行きました。路肩の土砂崩れが激しくて、道の路面が極端に狭くなっているところもありますが、山や遺跡の風景にわくわくしました。11月10日は落葉樹の葉が色づいて、紅葉真っ盛りになっているでしょうからとても楽しみです。
 しかし、石が重い! 鷲ヶ峰までの道のりの三分の二にあたる「奥の院」までですでにずいぶん汗かきました。ここで一休憩。


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 この日は快晴ですが、暑くなかったので、そんなに疲れたわけではありません。しかし、石が重い! 
 「奥の院」で自然の風景と遺跡をみて元気になり、自分のパワーが補給ができたと個人的には感じました。自然からもらった心のセラピー的感覚でした。そして残りの三分の一を頑張ろうと思ったとたん、「奥の院」の巨巌の崖に驚き、怖れながらロープにサポートしてもらい岩を歩きました。途中で石積みのネット袋がちぎれてしまいました。焦って巨巌から落ちそうで怖かった。やはり、百均のネット袋は頑丈ではなかった!!(外野から「中国製じゃないの?」の声あり)。巨巌の二階部分には岩陰仏堂があり、中に五輪塔を祭っていました。それからシダ群落のなかを一路立岩をめざして進みます。
 10分ばかり送れて、先生が鷲ヶ峰にあがってきました。おもわず、「生まれてくるんじゃなかった!」の科白が聞こえて爆笑!


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ドローン多重空撮

 3人の3年生が石を積んで供養塔をつくり始める前から、私とザキオ先輩はドロ-ン撮影の準備に着手しましたが、プロペラが納まりにくかったり、ワイファイが受信しにくかったりで、なかなかドローンを離陸させられません。20分近くかかってようやくドローンが空にとび上がり、線画のCGにあわせるため、まずは斜め方向から立岩と賽の河原を撮影しました。ドローンを北から南に旋回させつつ、多くの写真を撮影しました。その後、真上からこの場所の全体を地図状に撮影するため、高度をさらに上げようとしたところ、メモリ容量が切れそうになってしまったので、いったんドローンを着陸させ、メモリーを交換しました。ところが、着陸すると離陸まで時間がかかります。摩尼山一帯でワイファイが弱いことが原因かもしれません。
 しかし、再び離陸に成功し、垂直写真約90枚を重ね撮りしました。もちろんフォトスキャンで3次元の地形・植生モデルを作るためのデータです。


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 午後4時半に仕事が終わり、境内へ向う別の山道を下ります。途中、西国三十三観音石仏の群が三ヶ所に分置されていましたが、台座の色が白くなっていて先生は心配そうに観察されていました。境内近くになって展望所があり、鳥取砂丘、日本海、らっきょう畑を一望できます。絶景でした! そのすぐ下には六角堂が建っています。夕焼けに映えて綺麗でした。そこから石仏の集中する法界場を経由して善光寺如来堂の縁を通って本堂に至ります。みんなで庫裏を訪れ、住職代理の居川さんに挨拶して、「西院の河原」和賛本の説明を受けました。とても楽しい一日でした。(嘎嘎嘎)


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↑山の端  ↓六角堂
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【連載情報】
紅葉の摩尼山トレック-「賽の河原」石積み塔づくり(7)
紅葉の摩尼山トレック-「賽の河原」石積み塔づくり(6)
紅葉の摩尼山トレック-「賽の河原」石積み塔づくり(5)
紅葉の摩尼山トレック-「賽の河原」石積み塔づくり(4)
紅葉の摩尼山トレック-「賽の河原」石積み塔づくり(3)
紅葉の摩尼山トレック-「賽の河原」石積み塔づくり(2)
紅葉の摩尼山トレック-「賽の河原」石積み塔づくり(1)

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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