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能海寛生誕150周年記念国際シンポジウムの報告(1)

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 神戸製鋼のトップリーグ優勝(日本一)と鹿島アントラーズの世界クラブカップ1回戦突破を、この場を借りてお祝い申し上げます!

シンポイブ

 12月1日(土)、能海寛150周年記念国際シンポジウム「雲南に消えたチベット仏教求法僧-能海寛の風景と思想-」が開催されました。シンポ前日(11月30日)午後に会場設営と決めていたのですが、突然学務課からアコギ・グループの演奏会が入っているとの通達があり、予定が大きく攪乱されました。一方、松江から岡崎会長、倉吉の眞田会長、中国雲南から大阪経由で何大勇教授が続々と前日に大学入りされ、研究室周辺はざわめいていきます。何さんは4409演習室を使い、二人の会長と嘎嘎嘎さん(内蒙古出身の留学生)がつきっきりでリハーサルを繰り返しおこなったのですが、日本語の講演だけに不安は拭えません。一方、研究室側は、あやかめさんのパワポが完成をみたものの、本人はなお不満であり、睡眠不足のなかさらに向上をはかることになりました。


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 夕方6時半、今枝先生ご夫妻が鳥取駅に到着されました。眞田会長とともに出迎えし、ホテルにチェックイン後、夕食会を兼ねた打ち合わせをさっそくおこないました。会場は「なまはげ騒動」の余韻がのこる割烹たくみです。ここに発表者全員が集結し、相互の内容や時間配分について協議しました。リハーサルの結果、当初60分を予定していた何さんの講演がその半分程度で終わることが確定したため、基調講演の岡崎会長は15分延長、さらに何さんの後にあやかめさんが「たくみ21」でスピーチした「奇跡の雪山」を15分挿入することが正式に決まったのです(ある程度予想はしていました)。
 この変更をうけて、シンポジウムの構成は以下のようになりました。

13:00 開会の辞  趣旨説明 眞田 廣幸  
13:10 第一部 能海寛の風景                         
1.基調報告 岡崎 秀紀(能海寛研究会会長)
  「山陰から世界へ-能海寛と河口慧海の時代」               
2.招聘講演 何 大勇(中国 雲南民族大学教授)           
  「チベットをめざして-能海寛の歩いた四川と雲南-」         
3.森 彩夏(公立鳥取環境大学)                      
  「奇跡の雪山-能海最期の地をめぐる旅」

15:00 第二部 能海寛の思想                         
4.浅川 滋男・森 彩夏(公立鳥取環境大学)  
  「能海寛を読む-世界に於ける仏教徒-」  
5.講評と質疑 60分                             
 [講評] 今枝 由郎(京大こころの未来研究センター特任教授)                     
 [質疑] 山田 協太・赤井厚生・中原斉 

 シンポ当日(1日)午前は、全員が10時から集合して、設営に大わらわ。筑波から山田准教授(元本学助教)も加わって、椅子・テーブルの移動や展示を急ぎました。以下、あやかめさんのレポートです。


1201シンポ00趣旨説明02 趣旨説明



1201シンポ01岡崎02 基調報告


第1部「能海寛の風景」

 今回は大学主催のシンポジウムということで、ゼミ生のみんなに協力してもらい、前日から準備をしていきました。大学の他の行事との関係で、会場設営が予定通りにいかなかったり、シンポジウムの構成が若干変更になったりと、いくつか不安要素がありましたが、なんとか無事にシンポジウムを迎えることができました。開場から開会するまでの間、教授お気に入りのBGMとともに、雲南とブータンの写真のスライドショーが流れます。この間にお客さんが入り、計66名の方々にご来場いただきました。7月8日の浜田での能海記念シンポと比較しても決して見劣りする数字ではありません。
 13時、いよいよ開会です。眞田会長による趣旨説明の後、第1部の発表が始まりました。
 最初に、能海寛研究会の岡崎秀紀会長に「山陰から世界へ-能海寛と河口慧海の時代」と題する基調講演をしていただきました。能海が描いた長江三峡のスケッチや、能海殺害は哥老会が関与しているのではないかという仲市實氏の説など、私の知らなかったことをたくさん教えていただきました。また、能海がかいた絵や書、当時の新聞など、資料が豊富でとても参考になりました。教授も「大変細かく調べられている」と控室で感心されていました。


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 続く何大勇教授(雲南民族大学)の講演「チベットをめざして-能海寛の歩いた四川と雲南-」 は、『能海寛遺稿』の日記を中国西南少数民族の先駆的な民族誌としてとらえようとする試みです。何さんは、私たちが西北雲南調査に行ったときお世話になった方です。いつも教授に叱られてばかりでしたが(笑)、どこか憎めない性格で、明るい人です。今回約2ヶ月半ぶりに再会しましたが、なんだか久しぶりに会った気がしませんでした。


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 第1部の最後は私の発表「奇跡の雪山-能海最期の地をめぐる旅」です。本来私の発表は第2部だけの予定でしたが、いろいろあって雲南で調査してきた成果も話すことになりました。「たくみ21」用のパワポをここで再利用することになったのです。金沙江や屏風岩(推定)など能海の足跡をたどる道中で見たものや、交通事故・渋滞などのアクシデント、そして発表のタイトルになっている梅里雪山について話しました。能海寛の「風景」がテーマの第1部で、雲南での成果を話せたのはよかったと思います。ちなみに、「たくみ21」からの変化と言えば、推定「屏風岩」が屏風岩ではないことがほぼ明らかになった点です。『能海寛遺稿』やそれを引用した将口泰浩『チベットからの遺言』の記載は「道端の切り立った屏風岩」となっていて、わたしたちが推定したチョルテン(ストゥーパ)とマニタイを山すそにおく山上の巨岩とは大きくイメージか異なるからです。【続】


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【連載情報】

環境大学HP TUESレポート
・【明治150年】能海寛生誕150周年記念国際シンポジウムの報告
http://www.kankyo-u.ac.jp/tuesreport/2018nendo/20181217/

LABLOG 2G連載
・能海寛生誕150周年記念国際シンポジウムの報告(1)
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1955.html
・能海寛生誕150周年記念国際シンポジウムの報告(2)
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1958.html
・能海寛生誕150周年記念国際シンポジウムの報告(3)
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1961.html
・能海寛生誕150周年記念国際シンポジウムの報告(4)
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1962.html

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Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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