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雑煮学事始(3)

正月料理01納豆汁 01 納豆汁


秋田の正月料理

納豆汁
 山形や岩手、秋田などでひろく親しまれる料理。地元湯沢市では地方料理 として知られる。基本的に正月料理として扱われるものではないが、我が家では 年末年始に決まって作られる。地域ごとの違いは主に以下の通り。
 岩手: 納豆味噌スープを作った後、更に納豆を具材として追加する
 山形: 納豆をペースト状にしたものを汁に入れる。また、1月7日の七草粥の代わりに納豆汁を食べる風習がある。郷土料理となっ ており、具の多い汁である
 秋田県(院内・湯沢): 岩手と山形の中間的な仕上がり。豆が細かく砕ける程度にすり潰した納豆 を汁に溶き、具材はわらび等の山菜がふんだんに使われる。

正月料理02納豆汁02 正月料理03納豆汁03 正月料理04納豆汁04 納豆汁の材料


雑煮
 出汁は鶏ガラと椎茸の戻し汁で、醤油で味付けする。具材は鶏もも肉と椎茸、ナルト、ミツバ。東京の雑煮に近いと思われる。ただし、みりんは使わない。焼いた角餅を入れる。秋田の一部では納豆汁仕立てになるものや、 しょっつる(ハタハタを原料とした魚醤の1つ)を用いる。


正月料理06雑煮01 雑煮


氷頭なます
 氷頭(ひず)とは鮭の鼻先の軟骨部分。氷のように透き通っていることからこの名がある。 ①生鮭あるいは新巻鮭の頭部を薄切りにし、②塩をして酢で洗い、③さらに酢につけてしばらく置いた後、④荒めに切って洗っておいた大根と合わせて、酢・砂糖・塩を合 わせた調味料で和えてなますとする。(Task)


正月料理07氷頭なます01 氷頭なます 

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やはり稲作以前か

納豆汁、魚醤出汁の雑煮、鮭の鼻先のナマス、やはりすべてが「稲作以前」の食文化を匂わせますね。鶏肉は、もともと雉やヤマドリだったのかもしれません。とても刺激的な情報です。
プロフィール

魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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