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 ちょっと寅さんのような心境になっていて、そろそろ旅に出なきゃいけないのだけれども、現実にはどこにも逃げ出せないので、久しぶりに音楽のことでも書いて憂さを晴らそうか。ユーチューブでピエール・ベンスーザンの「ウーウェイ」を聞いていたところ、右余白にひげ面のギタリストを発見。タイトルをみて驚いた。

 Andrew York plays Home (1888 Torres)

その動画が下である。

 Guitar Salon International が2016年11月2日に公開した動画であり、すでに169万回の視聴を獲得している。説明書きを訳しておく。
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 ギターは1888年のアントニオ・デ・トーレス (http://tinyurl.com/jehbkhp)。アンドリュー・ヨークはラッセル・クリーヴランド蒐集の1888アントニオ・デ・トーレスで新作を演奏している。カリフォルニア州サンタモニカにあるギター・サロン・インターナショナルのショールームで録音された。アンサンブル・インターフェースの利用については、アポジー・エレクトロニクス (ApogeeDigital.com)のみなさんに深く感謝したい。
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 恥ずかしながら、2年以上前に発表されたこの新作を知らなかった。かつては、ヨーク・フリークとして必死で音源と譜面を追っていたのにね。こういう動画に接し、改めて思います。曲を自ら作って演奏することはじつに神聖な行為なんだと。
 楽譜は以下から入手できるようです。
http://www.andrewyork.net/SheetMusicDownloads.php

 アマチュアには無理かな、と思って、ダウンロードを迷っているんですが、以下のサイトをみると、コード進行は比較的シンプルです。ただ、わたしのギターでは高音域でチューニングが崩れてしまう予感がする。
https://chordu.com/chords-tabs-andrew-york-plays-home-1888-torres--id_6ajTcwJBbw4

 最近、アジア杯をみながら秘かに練習しているのは、チェット・アトキンスの「ヴィンセント」(↓)。ドン・マクリーンがゴッホへのオマージュとした名曲「ヴィンセント」については、かつてジョン・ノウルズのソロを紹介したことがあって、「チェットのアレンジだ」と書いたのですが、間違っていました。下の演奏はチューニングがDGDGBEです。レギュラーの5・6弦を一音下げにしたとも言えるし、オープンGの1弦を一音上げたとみてもいい。たしか武満徹編曲の「ヘイ・ジュード」とか「ヒア・ゼア・アンド・エヴリウェア」などもこのチューニングだったような記憶がある。キーがGの場合、高音域を演奏しながら、トニック(G)のルート音を5弦開放、ドミナント(D)のルート音を6弦開放で使えるから良いのでしょうね。一方、オープンGにせず1弦をEのまま残しているのは、高音を2フレット低いポジションで確保できるからなんだろうな。もっと早く気づくべきでした。





 チェット・アトキンスは勝負のソロ演奏ではガットギターを使うことが多いように思うのですが、この曲はスティール弦のアコギで引いている。トレードマークのサムピックは相変わらずですが。ぜひジョン・ノウルズのガットギター・バージョンと聴き比べてみてください。

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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