UAEのアジア杯(4)


猫も狼狽
週末にトスクでまた蝋梅の切り花を170円で仕入れ、奈良のテーブルに飾ったところ、猫も狼狽・・・国民はみなカタール戦の惨敗に狼狽してしまいましたが。
サンチェス・バス監督の策がずばり当りましたね。日本が大苦戦したトルクメニスタン戦の5バック3ボランチで臨んできた。日本をよく研究している。この布陣にすれば、球離れの遅い堂安・南野が消えてしまい、長友・酒井のオーバーラップも抑止できる。これに加えて、生命線というべき柴崎-大迫を徹底マークすれば、日本は機能しない。トルクメニスタン戦とさらによく似ていたのは、遠藤の欠場で、あのときは富安をボランチ、ストッパーに槇野をいれたが、2失点している。今回は塩谷がボランチに入り、富安が本職のストッパーに戻りましたが、結果は3失点。
1点めのオーバーヘッドキックは交通事故のようなものでした。コーナーポストにあたって入ったんだから。吉田のマークはたしかに甘かったけど、体を接触させてアリが倒れたらイルマトフ主審はPKの笛を吹く可能性があった。
問題は2点目のミドルシュート。あれは防げた。まわりに3人も日本のディフェンダーがいたんだから、挟み撃ちにすればいい。とくに正面で相対していた吉田はなぜ間合いを詰めなかったのか、理解に苦しんだ。トルクメニスタン戦の1失点めを彷彿とさせました。前半の2点目で事実上勝敗が決してしまった。なんとしてでも0-1で前半を踏ん張る必要がありましたね。
2点差での後半、森保監督は一人のメンバーも入れ替えることなく、ゲームに入った。多くの人がコメントしているように、あそこは堂安を下げて、右に原口をまわし、左に乾を配するべきだった。こうすれば、ロシアW杯の陣形に戻り、長友と酒井はオーバーラップしやすくなって攻撃のバリエーションが増えたでしょう。とにかく森保は、乾を使わないと決めていたのでしょうね。あれだけの功労者を呼んでおいて干すとは何事か。五輪世代の堂安を育てたい気持ちはわかるけれども、場面はアジア杯の決勝なんだから勝ちにいかないと話にならない。
仮に一人めの交替を乾として、二人め以降の交替はとても難しい。森保は武藤→伊東(→乾)の順に投入したが、5バック3ボランチの守備に伊東はないでしょう。スペースがないのだから、快速がいきません。かりに塩谷を下げるなら、富安をボランチにあげて攻撃陣に加え、槇野をストッパーにいれておく。最後はタッパのない長友を下げて武藤を投入し、乾をウィングバック的な位置に下げる。前線に大迫・武藤・富安、さらに吉田もあげて並べパワープレーをしかけるべきであったのではないかな?
3失点めの吉田のハンドは、まちがいなくハンドです。VARがある場合、あれはハンドを取るのが当たり前。イラン戦では、同じようにしてPKもらったんだから、文句は言えません。イルマトフのレフェリーはややカタール寄りではありましたが、「中東の笛」というほどではなかった。このPKがなくても、1-2で敗れていたのだから、日本の完敗だと認めざるをえない。
準々決勝のベトナム戦までは情けない試合の連続で、優勝するチームのオーラを感じなかったが、大迫の復帰した準決勝イラン戦で3-0と圧勝し、アジアでは日本が唯一ヨーロッパ級のチームだと錯覚してしまいました。準決勝は運が日本に味方し、決勝はカタールに味方した。それだけのことであり、まだアジアに欧州レベルの代表チームは存在しない、ということです。
アジア杯の収穫は、森保ジャパンの切り札とされた(中島・)南野・堂安の2列目3名は必ずしも公式戦では通用しない、W杯ベルギー戦メンバーのレベルに及んでいない、という事実を確認できたことです。コパ・アメリカはGL敗退が濃厚でしょうが、その先には東京五輪が待っている。五輪で成功するためにはどうすべきか。敢えて有能なベテラン勢を切り捨ててでも、若い世代でコパに挑むべきか否か。オーバーエイジ3名の候補をコパ前から絞り込んで、所属チームと交渉しておく必要があるでしょうね。同じくコパに招聘されているカタールは将来の方向がみえている。日本はどのように舵を切るべきなのでしょうか。【お仕舞】
3失点めの吉田のハンドは、まちがいなくハンドです。VARがある場合、あれはハンドを取るのが当たり前。イラン戦では、同じようにしてPKもらったんだから、文句は言えません。イルマトフのレフェリーはややカタール寄りではありましたが、「中東の笛」というほどではなかった。このPKがなくても、1-2で敗れていたのだから、日本の完敗だと認めざるをえない。
準々決勝のベトナム戦までは情けない試合の連続で、優勝するチームのオーラを感じなかったが、大迫の復帰した準決勝イラン戦で3-0と圧勝し、アジアでは日本が唯一ヨーロッパ級のチームだと錯覚してしまいました。準決勝は運が日本に味方し、決勝はカタールに味方した。それだけのことであり、まだアジアに欧州レベルの代表チームは存在しない、ということです。
アジア杯の収穫は、森保ジャパンの切り札とされた(中島・)南野・堂安の2列目3名は必ずしも公式戦では通用しない、W杯ベルギー戦メンバーのレベルに及んでいない、という事実を確認できたことです。コパ・アメリカはGL敗退が濃厚でしょうが、その先には東京五輪が待っている。五輪で成功するためにはどうすべきか。敢えて有能なベテラン勢を切り捨ててでも、若い世代でコパに挑むべきか否か。オーバーエイジ3名の候補をコパ前から絞り込んで、所属チームと交渉しておく必要があるでしょうね。同じくコパに招聘されているカタールは将来の方向がみえている。日本はどのように舵を切るべきなのでしょうか。【お仕舞】