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陳従周先生生誕百周年(2)

採用04延福寺002


『山湖処処』詩集から

 『陳従周詩詞集 山湖処処』(浙江人民出版社・1985:p.28)に以下の詩を発見したので転載しておく。これからも、折に触れて先生の詩を引用したいと思ってるが、訳は難しい。

*関口欣也先生のご逝去に因み、以下二篇の詩の和訳を更新したので、以下のサイトを参照されたい。
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2227.html   2020年5月28日追記

浙遊雑詩
 1980年、日本の工学博士、横浜国立大学助教授の関口欣也君が同済大学に留学してきた。わたしが指導した。いっしょに浙江省中部に赴き見学・調査した。たまたま感ずるところあり、詩にして記録した。これを友人の横山正、田中淡両君にもみせた。

 武義延福寺(*1)

軽舟導夢到桃渓  小舟にのれば桃渓に行く夢をみる
延福相迎喜上眉  延福寺は眉をあげて喜び迎えてくれるだろう  
我未忘情重到此  私はここを再訪したい気持ちを忘れてはいない
風雲十裁記依稀  千切れた風雲をぼんやり覚えている

 延福寺は武義桃渓(*2)にあり、以前わたしは正殿が元代延佑四年(1317)の建築であると鑑定し、論文を「文化大革命」前夜に発表した。


採用03延福寺003



採用01延福寺004


 別延福寺   さよなら延福寺

西来中土(*3)寄深思  西行して中国にきた関口君は深い考察を巡らせ
両国文明欲永垂  日中両国文明の永垂(千古)を願う
難得関君能解意  得難い人材である関口君はその意義をよく分かっている  
帰程回首又遅遅  延福寺からの帰途、振りかえってゆっくり(名残惜しく)寺を眺める  
(贈関口欣也)      (関口欣也君に贈る)

【注】
*1 武義延福寺: 浙江省武義県桃渓区陶村に所在、五代後晋天福二年(937)創建、元延佑四年(1317)再建。
*2 桃渓: 浙江省武義県を流れる渓流の一つ。
*3 西来中土: 中国は日本の西にある。ここにいう西来中土とは、関口欣也君が来華して学問を探求することをさす。 



採用01武义延福寺大殿的斗栱

 関口さんを連れて陳先生は浙江省武義県の延福寺を訪れた。先生は文革(1966-)以前にいちどこの寺を訪れていて大雄宝殿が14世紀の再建であると鑑定したが、すでに記憶が曖昧になっている。しかし、もういちど訪れたいとずっと思っておられた。一方、関口さんの目的は日本の禅宗様との関係を見極めることだったのであろう。陳先生は関口さんの学問の深さに驚かれたにちがいない。ちなみに、延福寺は浙江省にある三大元代建築の一つらしい(私は訪問していない)。

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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