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入梅前のこと(4)-友人の訃報

ユニフォーム


さよなら、山村

 6月21日(金)未明、大学サッカーチームの同窓、山村正光くんが逝去した。30代から苦しんでいた白血病が近年再発し、一年半ばかりの入院と闘病の結果である。一昨年の同窓会では、久しぶりの再会に鳥取駅で抱き合った記憶が生々しい。
 通夜は24日(月)、葬儀は25日(火)であり、いずれも勤務日で出席は叶わぬので、思い切って浜松の実家に電話し、土曜日に焼香にあがりたいとお願いしたところ、電話に出られた弟さんにご快諾いただき、22日、奈良の家から浜松に向かった。第二名神に乗るのは初めての経験であり、250キロ以上の距離を遠く感じた。
 浜松市倉松町の実家は二度目の訪問になる。今から十年ばかり前、山村の奥様が急逝された。東京にいる友人と二人、浜松駅で待ち合わせて倉松町の実家を訪ね、焼香させていただいたのである。今回、風景の記憶はあったが、道には迷った。カーナビの導く道が狭すぎて通り過ぎてしまい、彼の家のまわりをぐるぐるまわってなんとかたどり着いた。
 弟さん二人と娘さんが出迎えてくださった。奥の座敷に案内されると、遺体が布団にくるまれ横たわっていた。穏やかで良い顔をしている。枕元にFCゼクストン(京大文学部サッカー同好会)のユニフォームや記念ボールが飾ってあったので、写真を撮らせていただけますか、とお願いしたところ、この件もご快諾いただいた。記念ボール以外は棺に納めて遺体とともに火葬するという。
 いまにも口を開きそうな遺体に間近で接し、この場所に来たのは大正解だと思った。通夜や告別式ではすでに棺に収まってしまい、参列者も多いであろうから、まるで生きているような山村に接することはできないだろうと思ったからである。かれは本当に雑談に加わってきそうな気配すらあったので、遺体を前にして誰もじめじめしていない。思い出話を明るくさせていただいた。
 きっと山村も彼岸で奥様と再会し明るくおしゃべりしていることだろう。仲のよい理想のカップルであり、その一粒種のお嬢さんもこれからが楽しみな逸材だと感心しきりの半時間だった。

 お二人の、ご冥福をお祈り申し上げます。

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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