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風の谷 ポプジカ紀行(7)-第8次ブータン調査

0909古民家仏間01正面


パロ古民家仏間の調査

 9月9日午後(続)。ティンプーからパロに移動し、パロ地区シャリ村P家の調査を行いました。古民家は二階建であり、二階が居住空間になっています。二階にあがるのに梯子を使うのですが、梯子の本体と手すりとの幅の長短である程度の新旧がわかるそうです。P家の梯子は手すりと梯子が離れているものの、その間は狭く、古い方の梯子と思われます。ヒアリングによると、この民家は約300年前に建築されたものだそうです(そのまま鵜呑みにはできません)。


0909古民家仏間02タンカ 仏間のタンカ(一部)


 仏間は内陣・外陣に分かれており、内陣にある仏間の中心にはグルリンポチェ(Guru Rinpoche)、向かって右には無量寿仏アミターユス(Amitayus)、左にはシャブドゥン(zhabdrung)を祀っています。この三体の下には無量光仏アミターバ(Amithaba)の浄土を表した壁画があります。両側には脇侍のダキニ(DAKINI)を描いています。右側には黒い扉で閉ざされた中に、写真撮影禁止の守護神が祀られています。壁に掛けられたタンカはシャブドゥンやグルリン・ポチェ、ブッダ・ツリー、タラ等を描いていました。
 今回訪問したいくつかの民家は、すべて高位の豪農であり、以前の一般農家とは異なって仏間の撮影や実測を嫌う傾向があり、残念でした。
 仏間の調査を終え、民家の外に出ると白い猫がうろついています。その猫の近くには石積みのルゥ(Lu)、すなわち小型のチョルテンをみつけました。ルゥは地下の大魔王ルモを封じ込めるための蓋のようなモニュメントです。


0909古民家仏間04ルウ



0909ガンテホテル02夜景01


ガンテ・パレスホテルにて

 調査を終えてパロの街でお土産をみた後、この旅で一番豪華と断言できるガンテ・パレスホテルに到着です。ポプジカのガンテ寺と同じ名称ですが、なんの関係もありません。ガンテとはゾンカ語で「高台」を意味します。ですから、ガンテ・パレスとは高台に築かれたブータン王家の離宮のことであり、その離宮を改修してホテルにしたものなのです。パロゾンを含むパロの町並みが一望できます。とくにライトアップしたパロゾンの夜景が見事です。文化遺産の改修・活用例としても評価すべき好例と思いました。
 夕食は赤米で作った地ビール、ワイン、スプライトで乾杯! ピリ辛の美味しいカレーをナンとセットでいただきました。夕食後、皇室が利用した中央間を改修した先生のお部屋でコーヒーを頂きながら今回の旅を振り返ったり、翌日のバンコクの計画をたてたり……。ブータン最後の夜は調査隊の皆で楽しい時間を過ごしました。 (お嬢)


0909ホテル02集合写真(岡崎撮影) 0909ガンテホテル01中央室002sam
↑↓離宮中央間
0909ガンテホテル01中央室001


《参考サイト》
風の谷 ポプジカ紀行-第8次ブータン調査
(1)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2094.html
(2)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2108.html
(3)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2115.html
(4)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2095.html
(5)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2109.html
(6)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2099.html
(7)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2118.html
(8)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2100.html

風に吹かれて-第7次ブータン調査
(1)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1883.html
(2)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1888.html
(3)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1881.html
(4)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1886.html
(5)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1892.html
(6)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1891.html
(7)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1895.html
(8)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1900.html
(9)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1896.html
(10)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1899.html
(11)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1893.html

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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