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内モンゴルのオボーを訪ねて(4)

20190916エルデン・チャガンオボー02


エルデン・チャガンオボー

 2019年9月16日(月)、私たちの運転手(叔母さん)が10時まで別の仕事に行った為、ダルハン・ムミンガンに着いたのは午後の13:45でした。本日は最後のオボー巡りで、ワクワク感がとまりません。
 午後14:32、17.5km離れたエルデン・チャガンオボーに到着。エルデン・チャガンオボーは海抜1,509mの山頂にあります。清の時代から祭祀をおこない、今に至ります。高さ約14m、直径約58m、四段円錐形を呈し、左右5基ずつ、前後1基ずつ小型オボーを伴う群集型です。


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 普通のオボーは段上に上ることができない構造でしたが、エルデン・チャガンオボーは上ることができます。筆者は三段目の四角い穴にすごく興味を抱いたので、ガイドのムンへ・バートルさんに訊ねました。
 ムンへ・バートルさんの説明によると、オボー祭祀儀式は大きく二つのタイプに分かれます。一つはチャガン・デヒリグ(白祭祀)でもう一つはオラーン・デヒリグ(赤祭祀)です。白祭祀は単純に乳製品や神聖なる供物を捧げ祭る方法です。一方。赤祭祀は羊を祭壇の香炉の前で殺し、その場で調理して、祭祀に参加した全員に分け与える儀式です。羊をさばいた後、羊の頭をオボーに向けて、石穴に置きます。それは、「頭」は一番神聖な部位とみなされ、その最良の品をオボーに捧げ、祭祀をおこなうのです。これが赤祭祀=オラーン・デヒリグです。わたしは風化した羊の頭蓋骨を発見しました。


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 4段目に上りようやくモンゴル語で書かれたヒーモリ(風の馬)を発見し、驚きました。私の印象では、ヒーモリや祈りの旗はほとんどチベット文字で書かれたものばかりでした。つまりチベット仏教の文物だということです。
 午後4時半にエルデン・チャガンオボーから離れ、途中、偶然ラクダの群れに遭遇しました。「ゆったりした生活しているね!」と運転手の叔母さんが急に言い出しました。この三日間のオボー巡りは大変貴重な時間でした。自分の文化に改めて触れて、たくさん新しい知識を学ぶことができました。


20190916エルデン・チャガンオボー09


夜19:00にフフホトに到着し、ジンギスカンを食べ、お疲れ会を行いました。【完】(嘎嘎嘎)


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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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