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パラダイム・シフト

パラダイム


コロナ後の世界像

 最近LABLOGで二度「パラダイムの転換」に触れました。コロナ禍以降、生活が大変わりして、デジタル嫌いの年寄りが、オンライン授業や電子書籍やU-nextパイレーツについて学び、それらの良さを評価し始めたわけですからね。驚いたことに、昨夜のBS1の番組では、世界の高名な学者やジャーナリストがこぞって「パラダイム・シフト」を口にした。いま革命的な変化がおきつつあり、賢者たちは同じような未来を頭に描いているのです。今回のコロナ禍で、社会生活や価値観が変わってしまった。その変わり方はすべてがネガティブなものではない。たとえば、オンラインの会議や授業は、コロナ収束後も十分活用可能なシステムになりうるし、クルーズ船のようなツアーはCO2をものすごく排出するだけでなく、疫病や戦争に巻き込まれる危険性が高いので半永久的になくしたほうがいいとか、院内感染を生じさせない医療システムの構築だとか、さまざまな新しい見通しを体験として得ることができ始めている。その結果、コロナ後の世界は、コロナ前に戻るのではなく、コロナ禍で得た新しい知見や技術を生かした世界に脱皮していく、と予想されるわけです。これを専門家は「パラダイム・シフト」と呼んでいる。社会構造と価値観の転換です。クーン以後、しばしば用いられた概念ではありますが、今まさにわたしたちはそうした画期のなかにいる。

 昨日、学位授与後はじめて、旧4年生・大学院生にメールを送りました。「めばるさん」のことを伝えたかったからなんですが、さっそく2名から返信がありました。一人は神戸、一人は埼玉です。二人とも特別警戒地域で生活していて、鳥取を「楽園のようだった」と懐かしんでいます。それだけ彼の地では感染状況が悲惨であり(すでに医療崩壊しているとの報あり)、入社式から研修まで何もかもオンラインだったということです。そして、二人とも使用ソフトは「ズーム」だと教えてくれました。ところが、奈良からたまに連絡をくれる某銀行員によりますと、ズームは情報がすべて中国に筒抜けで流れる仕組みになっているので、自分たちはスカイプを使っていると言ってます。スカイプのオンライン飲み会が流行っているんだって。


 日本全国の大学でも感染はひろがりつつあるようです。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200418-00000021-asahi-soci

 学生・教員の問題ばかりに目をむけがちですが、職員・非常勤の問題も深刻ですね。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200418-00000008-hokkaibunv-hok
 札幌では大学生が感染したが、大学名を公開していません。当該大学は「春休み中だから大学とは関係ない」と言い訳している模様。春休みか否かの線引きは、ガイダンスをやったかどうかで判断されるらしくて、とすれば、本学はいよいよ20日以降が正念場ということになりそうです。開学できるのはよいことなのか否か。特別警戒地域ではGWあけの開学すら案じられます。とりあえずGWの山を越えないと。



こんなときはビル・エヴァンスに癒されましょう。1964年、ロニー・スコッツ・クラブでのライブ映像です。エディ・ゴメス(b)、ポール・モチアン(d)との晩年のトリオ。

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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