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打吹鉢屋川の町並み再訪(1)

0625町並み(玉田) 0624河原町02町家02
 

はるかなまち-いずみちゃんの歩いた鍛冶町・河原町

 6月24日(水)。就活などで抜けたメンバーをのぞき、ゼミ生と教授で今年度初めてのフィールド演習に行ってきました。コロナの影響により遅くなりましたが、いよいよゼミの活動が本格的に始まった感じがして、とても嬉しく思います。今回はASALABのホームグラウンドとも言える倉吉市河原町・鍛冶町2丁目を訪ね、そこで町並みの変化を追跡するための基礎資料集めをしました。ここは「寅次郎の告白」でいずみちゃんが歩いた町でもあるそうです。
 演習の目的は3つあります。すなわち、1)町家・町並み変容を理解するデータベース作成、2)町並み連続立面図作成のための多重撮影、3)ドローンによる旧小川酒造建造物の撮影です。3年生はまず町家等を3つのグループに分かれて撮影しました。また、3年生にとって初めてのフィールド演習ということで、一眼レフやGPSデジカメ、ドローンなどの機材の使い方を先輩方に教わることも目的として活動しました。


0624河原町01調査01 0624河原町02町家03


 3つのグループはそれぞれ河原町北側(KN)、同南側(KS)、鍛冶町2丁目北側(JN)、同南側(JS)、鉢屋川北側(HN)、同南側(HS)の6つの場所に分かれて、まず建物の番付をラベルで写真をとり、それから建物の写真を数枚撮っていきました。各グループに一人先輩がついて下さり、指導していただきました。歩きながら建物の構造(平入か妻入か、屋根の形式はどうであるか)や、地域の方々とのコミュニケーションなど、実際に外に行ってこそ学べることが多く、とても充実した時間を過ごすことができました。


0625一休み(玉田)


 私は河原町北側(KN)で写真を撮影し続けました。昔建物があった場所が駐車場や空き家になっていることが多く、新しい建物に変わっていたりするのを見ると、随分昔と町並みが変わったのだろうと思いました。空地になる前のお話をしてくださったり、下校中の学生さんたちが自ら元気よく挨拶してくれたり、とても素敵な町でした。


0625鯉のエサやり(玉田)


 マッドさんにはクーラーの効いたお部屋をご用意いただき、お茶をごちそうになりました。そこで中間報告を兼ねて休憩していると、明倫地区公民館の幹部さんたちがあらわれ、先生と「ロックギター談義」をされていました。休憩後は、男子5名がドローン撮影、女子2名は残りのと鉢屋川北側(HN)・同南側(HS)の写真撮影をしました。鉢屋川は中世城下町の外濠で、いまは鯉や小魚がたくさんいるとても綺麗な川でした。すべての活動が終わった後、鯉にエサやりをしましたが、県の品評会で選ばれたとても美しい鯉がいて見応えがありました。河原町の鯉にエサをやった人は幸せになれると言われているので、先生もゼミ生もみんな幸せに過ごせることと思います。(小霞)


0624鉢屋川01鯉01 0624鉢屋川01鯉02トロ



東 河原町8 東 河原町9


令和二年度最初のフィールドワーク 

 続いて、3年男子代表の滅私が報告させていただきます。
 6月24日(水)。私たちの班はコロッケ先輩の指導の下、私と遊民の3人で鍛治町北側(JN)と鍛治町南側(JS)の建物の撮影を担当しました。私自身はじめて一眼レフを使うということで、慣れない器材に最初は少し緊張していましたが、先輩に指導を受けながら少しずついい感じの撮影ができるようになったのではないかと思います。そして、休憩後、県指定保護「小川家住宅」前の大きな空き地(旧五軒長屋跡)でドローンの操縦訓練をしました(管理人のご夫婦にちゃんと許可をとっています)。ドローンで上空から多重撮影すると、配置図がやCGがフォトスキャンで自動的にできるそうです。とても便利なものだと思いました。ところが、最初、月市先輩のスマホでドローンを操縦しようとすると、何度もひっくり返って、壊れてしまいそうになり、とても不安でしたが、教授の指示でコロッケ先輩のスマホに変えたところ、ドローンは見事に離陸し、ひろい範囲を飛行しつつ、小川家主屋を上空から撮影することに成功しました。本当に良かったです。


0625ドローン2(東) 0625ドローン1(東)


 6月ということで梅雨の時期でしたが、この日はとても天気が良く、立っているだけで汗をかいてしまいます。夏がすぐそこまで来ているということを実感させる暑さでした。こうした天候ですから、鉢屋川を泳いでいる鯉の群れを見ると心が落ち着き、少し涼しさを感じることができました。町のみなさんは私たちが撮影をしている時には挨拶をしてくれたり、気さくに話しかけてくれたりして人の温かさを感じることのできる、とても良い町であると思いました。鍛治町には土地の面積による問題で隣の民家と壁がくっついているところが多いということを教えてくださり、人が減って空き家が増えてしまっているため人が戻って町が活性化してほしいということをおっしゃっていました。
 私は今回の活動がゼミに入って初めてのフィールド調査ということで、まだまだ分からないことが少なくないですが、教授・先輩のご指導を受けながらこれからの活動に取り組んでいきたいと思います。(滅私)


0625鯉1(東) 
0625鯉2(東) 0625町並み2(東)

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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