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中国道蕎麦競べ(4)

0912津山02寅02本通り02碑02作州東屋敷01 作州東屋敷(寅さん撮影地)


津山城東の町並み

 津山は鶴山城の城下町であり、内濠(宮川)の東側にあたる城東地区に伝統的な町家が軒を連ねている。1988年、研究所の一員として伝建対策調査に参加し、『津山城東の町並み』(報告書1989)に分担執筆した。その後、本学(私学)開学以降、2~3度高校訪問で津山を訪ねた。Lablogを検索すると、2006年9月に訪問しており、津山東高校の重文校舎を撮影したり、城東中町のカフェ「びおとーぷ香葉」でカバチーノのなる飲み物をいただき休憩している。当時、こういう喫茶店は2~3軒しかなかった。伝建調査時点よりわずかな変化を感じたものの、大差はなかったように記憶する。


0912津山02寅01寺町01 DSC_0264紅 寺町(1)


 2013年、津山城東地区は劇的な変化を遂げる。重要伝統的建造物群に選定されたのだ。「歴史まちづくり法」の対象地区にもなったはずである。このたび十数年ぶりに訪れたのだが、修理修景・活用の状況は大変わりしていた。鄙びた出雲往来は美観を増し、なにより活気がある。13日、山陰では雨模様だったらしいが、津山は直射日光が眩しく、昼下がりの気温は30℃を超えており、コロナ禍の影響がないはずはないのだが、街歩きする観光客は跡をたたない。


0912津山02寅01寺町02 DSC_0268紅 寺町(2)


焼けた寅さんの風景

 最初の目的は、寅さんシリーズの最終作 「紅の花」(第48作・1995)のロケ地を確認することであった。あれは衝撃的なシーンだった。嫁入りする泉ちゃんの結婚式をぶち壊すため、自分の車でタクシーにぶつかり押し返す場面。あれが寺町の小路であることは承知していた。街道の駐車場に車を停め、坂道を上がって寺町の石垣を撮影した。その後、 街道に戻り少し東行すると作州東屋敷の手前に「寅さんロケ地跡」の石碑を発見。あぁ、ここが婚礼前の場面に使われた屋敷かぁ・・・ということで屋内に入ると、「紅の花」撮影時のパネルがいっぱい小壁にかけてあった。暇そうにしているおじさんに声をかけると、思いっ切り元気になってロケ時のことをお話しくださる。


0912津山02寅02本通り02碑01 0912津山02寅03ロケ風景01


 衝撃だったのは、作州東屋敷(情報館)対面は寅さんが祭りで叩き売りをした場所なのだが、撮影から数年後に大火が発生し、対面の5軒が全焼したことである。跡形もない、とはこのことで、某河原町の五軒長屋を思い起こさずにはいられない。おじさんによれば、町並み保全の活動を揺るがすほどの大事件だったというが、なにぶん城東の出雲街道は長いので、致命的な影響というほどではなく、逆に、これだけお店が増えると、重伝建地区内の駐車場に歯抜けとなった町地家跡地を利用できるので、ネガティブ一色にとらえる必要もないだろう。


0912津山02寅02本通り01焼け跡01 作州東屋敷対面の火事跡地(寅さんロケ地)

0912津山01町並み03
こういう町並みが上のようになってしまったわけ(同じ場所ではありません)



0912津山00豆腐01記念撮影01


津山城東とうふ茶屋 ★★★☆☆

 出雲街道をさらに東行し、東新町に入ると、升形のどんつきに藍色の暖簾が目をひきつける。そこは「とうふ茶屋」だという。なんだ蕎麦屋じゃないのか、とディスられそうだが、ともかく残猛暑の日差しに耐え切れなくなっていた(もちろん蕎麦屋も探したのだが、みつけられなかった)。ちょっくら休憩。わたしたち以外にも続々お客が押し寄せてくる。そこは地元の老舗「早瀬豆腐店」が町家を利用して開業した豆腐料理とスィーツのお店である。


0912津山00豆腐02スィーツセット01


津山城東とうふ茶屋 早瀬豆富店
岡山県津山市東新町82
3.0 ★★★☆☆

 スィーツも美味しかったけど、それ以上にテイクアウト用の肉なし麻婆豆腐、くみ上げ豆腐、油揚げ(と油揚げ専用醤油)が気になってばかばか購入した。これで夕飯の支度をしなくていい。最高!
 倉吉にも、こういうお店があっていいんじゃないかな。たとえば、地蔵のそばの土蔵を「蔵どうふ茶屋」とすればどうだろうか。あまりにパクリがひどいというのなら、早瀬豆腐店に相談し、支店を出してもらってもいいのではないかな??


0912津山00豆腐02スィーツセット02


 下の写真にみるとおり、重伝建といえども、いまや駐車場は生活必需品であり、町家の内外にみられます。とうふ茶屋も、この写真の近く、店から100mぐらいのところにお客用の駐車場を設けていました。


0912津山01町並み01駐車町家01


《連載情報》中国道蕎麦競べ
(1)安来「まつうら」
http://asalab.blog11.fc2.com/blog-entry-3057.html
(2)新見「やな木」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2275.html
(3)勝山「一心庵」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2276.html
(4)津山城東とうふ茶屋
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2277.html
(5)美作滝尾駅-木楽
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2278.html
(6)床瀬そば
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2279.html
(7)高中そば-名草神社三重塔
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2280.html
(8)EN-ナマステ
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2281.html
(9)談山神社-橘-きみなみ
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2282.html
(10)宇陀「一如庵」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2283.html
(11)再訪-ひむろ蕎麦
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2308.html
(12)そば切りたかや インタビュー
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(13)走馬観花-平福宿の「瓜生原」
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(14)「みちくさの駅」ゼミナール
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2305.html
(15)再訪-床瀬そば
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2322.html
(16)そば処「伊とう」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2328.html
(17)そばの店「右衛門五郎」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2329.html
(18)蕎麦と旬のお料理「ろあん松田」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2333.html
(19)摩尼寺門前 門脇茶屋
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2335.html
(20)八郷の里の猫
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2366.html

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Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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