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中国道蕎麦競べ(7)

0916養父駅03内部01


山陰本線養父駅

 山陰本線の養父駅にも寅鉄の風情がある。外観はいくぶん改修されているが、内部の待合室はペンキが塗られているので、美作滝尾駅や安部駅ほどの骨董的風貌ではないが、若桜駅や改築前の郡家駅のレベルであろう。扁額は文字が摩耗して正真正銘の骨董品です。
 人はいない。しかし、つくづく、こういう駅舎はもったいないと思う。安部駅のように理容室が入って改札を管理するのもいいし、「道の駅」のような施設に部分転用するのもいいだろうと思う。そうだ、駅舎の一部を蕎麦屋にするとかね。「駅そば」をプラットフォーム側ではなく、玄関側につくるわけです。駐車場もひろいし、味さえ良ければ、繁盛するのではないかな。「鉄蕎麦」を訪ね歩く旅なんて最高じゃないですか。どこかで活用モデルをつくれないものだろうか。


0916養父駅01 0916養父駅02扁額01

 
 養父駅から少々南行すると朝来市和田山の高田という集落に至る。教蓮寺という浄土真宗の寺がある。20~30年前にはなかなかの町並みだったのだろう。骨格は残っている。外観の改修等は進みすぎている感が否めないけれども、ごくまれに古い町家をみることができる(↓)。


0916養父駅04和田山01 0916養父駅04和田山02


出石街道「高中そば」
 
 養父市奥米地の「高中(こうなか)そば」もまた山中の渓流沿いに建つ一軒家である。木造住宅風にもみえるが、公民館の匂いもする。戸口の横には、「高中特産物生産組合」の看板が貼り付けられており、週の定休日が火~木(3日)と長いので、週末のみの(半官半民的)営業組織なのかもしれない。平日に訪問したため、結果として門前払いをくらったことになる。ネット情報では、蕎麦以外にも豆ご飯のおむすびや手作りこんにゃくが美味しいらしい。
 こういう場所にある蕎麦屋は再訪する元気がなかなか湧きませんね。


0916高中そば01看板 0916高中そば02



0916養父駅05八鹿01酒蔵01


八鹿町八鹿地区歴史的景観形成地区

 養父市役所は八鹿にある。市役所からみて小佐川の対岸にあたる八鹿地区は兵庫県の歴史的景観形成地区に指定されているが、印象は和田山高田と同じで、骨格は残っているが、外観の変化はかなりなものである。そんななかで、八鹿酒造の本宅と酒蔵らしき建物だけは歴史性を強くアピールしている。ただ、八鹿酒造の所在地は九鹿地区となっていて、八鹿地区にある酒蔵等がほんとうに八鹿酒造のものなのか自信はありません・・・


0916養父駅05八鹿01酒蔵02反対側01


名草神社三重塔

 八鹿をうろついていて、驚いたことに「名草神社」の看板があちこちにみえる。名草神社三重塔は尼子氏によって出雲大社境内に建設されたが、江戸期以降、大社における廃仏=神道純化が進むことで不要となり、この地に移築された。この問題については、2006年に「妙見三重塔と出雲大社」という記事を書いて、じつに40拍手を頂戴している。50歳になる前の文章を読み直すと、我ながら驚きますね。エネルギーが漲っている。あぁいう文章を書けたんだなぁ・・・要は、名草神社は明治の廃仏毀釈時に密教系の寺院を取り込んで成立した新しい神社であり、秀吉に焼かれた帝釈寺日光院三重塔の復興のため移築されたものであり、名草神社三重塔という言い方はおかしい、というお話である。詳細は上のリンクを参照いただきたい。
 恥ずかしながら、これが人生初の参拝になった。蛇行の激しい山道が10㎞ばかり続く難路を上って、なんとか山上のパゴダにたどり着いた。ちょっとした修行だったけれども、今回の但馬行最大の収穫かもしれない。


0916養父駅05八鹿02名草神社04全景01 0916養父駅05八鹿02名草神社01

0916養父駅05八鹿02名草神社03二重02 0916養父駅05八鹿02名草神社04全景02

0916養父駅05八鹿02名草神社02組物02隅

0916養父駅05八鹿02名草神社02組物01


《連載情報》中国道蕎麦競べ
(1)安来「まつうら」
http://asalab.blog11.fc2.com/blog-entry-3057.html
(2)新見「やな木」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2275.html
(3)勝山「一心庵」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2276.html
(4)津山城東とうふ茶屋
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2277.html
(5)美作滝尾駅-木楽
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2278.html
(6)床瀬そば
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2279.html
(7)高中そば-名草神社三重塔
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2280.html
(8)EN-ナマステ
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2281.html
(9)談山神社-橘-きみなみ
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2282.html
(10)宇陀「一如庵」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2283.html
(11)再訪-ひむろ蕎麦
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2308.html
(12)そば切りたかや インタビュー
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2302.html
(13)走馬観花-平福宿の「瓜生原」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2304.html
(14)「みちくさの駅」ゼミナール
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2305.html
(15)再訪-床瀬そば
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2322.html
(16)そば処「伊とう」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2328.html
(17)そばの店「右衛門五郎」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2329.html
(18)蕎麦と旬のお料理「ろあん松田」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2333.html
(19)摩尼寺門前 門脇茶屋
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2335.html
(20)八郷の里の猫
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2366.html

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Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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