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ブータン料理実験(3)-蕎麦食と家庭料理

1202きりたんぽ06ブータン料理10エマダツィ01ほぼ完成 エマダツィ3


エマダツィ(トマトと唐辛子のチーズ炒め)

 メリー・クリスマス! 
 今夜も23日のブータン料理実験の続報です。私が担当したのは、エマダツィという最も有名な家庭料理です。もちろん、プナップ・ウゲン・ワンチュクさんの料理本(2014)に従って調理しました。以下、材料と作り方です。

Ingredients(材料)
・6/7 pieces of chillies
・1/2 ball of cheese
・1 onion
・1 tomato
・salt
・2 tbsp of oil
<日本語訳>
・唐辛子6~7個(ブータン唐辛子は鳥取の甘長唐辛子くらいのサイズ)
・チーズ1/2ボール
・玉ねぎ1個
・トマト1個
・塩
・油大さじ2


エマダツィ4 エマダツィ5


Preparation(準備)
 Cut the chillies into halves lengthwise and slice the onion and tomato separately. Cook the chillies and onion slices in one cup of water for 3 minutes. Add oil or butter and cook till the chillies become tender. Rule: do not close the lid. Next add the cheese and cook for another 3 minutes. When the cheese melts and blends with other ingredients add tomato and salt and cook further. When the tomato melts, blend all the mixture.
<日本語訳>
 唐辛子を縦に半分に切り、玉ねぎとトマトを別々にスライスします。唐辛子と玉ねぎのスライスを1カップの水で3分間調理します。油またはバターを加え、唐辛子が柔らかくなるまで調理します。規則:蓋を閉めないでください。次にチーズを加え、さらに3分間調理します。チーズが溶けて他の材料と混ざったら、トマトと塩を加えてさらに調理します。トマトが溶けたら、すべての具材を混ぜ合わせます。


00エマダツィ作り風景01



1202きりたんぽ06ブータン料理10エマダツィ02試食04盛り付け


ブータン唐辛子を赤パプリカ+鷹の爪で代用

 再現するにあたって困ったのは、ブータンと日本で唐辛子のサイズが違いすぎることです。ブータンの唐辛子は鳥取の甘長唐辛子サイズであり、そのかたまり全体が極辛だと聞いたもので、非常に大きく辛いのに対し、日本の唐辛子は小さく辛みも弱いです。赤パプリカを使ってブータンの唐辛子の見た目を再現しつつ、鷹の爪をたくさん使って辛さを出しました。鷹の爪を半割にして、中の種もふんだんに盛り込みました。調理中、見た目があまり辛そうではなかったので、レシピより5本ほど多く鷹の爪を入れました。すると案の定、すごく辛くなり3・4年生ともに辛さに顔をしかめていましたが、教授によると、現地農家で出てきたエマダツィは、この五倍くらい辛く、民泊した学生はみな涙を流しながら食べていたといいます。ただし、ホテルで出てくるエマダツィは、外国人旅行者のために辛さを抑えているので大丈夫とのことです。
 ともかく、味は好評だったのでよかったです。余った鷹の爪は持って帰えりました。機会があれば、また家でも作りたいと思います。(教職4号)


1202きりたんぽ06ブータン料理10エマダツィ02試食03汗 汗がみえないか?


試食インタビュー

 この日のゼミでは、卒業アルバムの撮影もおこなっており、エマダツィ試食の最初の犠牲者となったのは卒アル委員会の学生さんF君でありました。少量のエマダツィとケワダツイに加えて赤米を食べてもらいました。いきなり、「辛い、辛い」の連呼でありまして、教師自らお冷やを運んで、なんとか熱量を下げようとしたのですが、耳横の頬から汗が噴き出している(↑)。その後、正式にインタビューしたところ、「激辛だが、美味しかった」とのことです。さらに、学部事務室にも同じセットをもっていきました。翌日、感想を訊ねると、人妻Aさんは辛いのが苦手で赤米だけ食べたそうですが、人妻Bさんは「わたし、辛いの大丈夫なんです。全部いただきました。おいしかったデス」とのこと。わたし(教師)の感想としてはですね、激辛というほどではなく、COCO壱のカレーならば2~3辛程度であり、涙が出るほどのものだとは思っておりません。ほどよい辛さと塩気であり、旨味があって、いい味付けだったと感心した次第です。これまでエマダツィは2回調理した記憶がありますが、今回がいちばん美味しかったね。


1202きりたんぽ06ブータン料理10エマダツィ02試食02 1202きりたんぽ06ブータン料理10エマダツィ02試食01


《連載情報》ブータン料理実験-蕎麦食と家庭料理
0.二胡のホワイトクリスマス
http://asalab.blog11.fc2.com/blog-entry-3061.html
1.蕎麦粉のパンケーキ(クレ)
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2319.html
2.ヒュンテ(蕎麦皮の餃子)
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2320.html
3.エマダツィ(トマトと唐辛子のチーズ炒め)
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2321.html
4.ケワダツィ(ジャガイモと唐辛子のチーズ炒め)
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2323.html
5.モモ(ブータン餃子)
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2327.html

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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