ブータン料理実験(4) -蕎麦食と家庭料理


ケワダツィ(ジャガイモと唐辛子のチーズ炒め)
皆さん、こんにちは。滅私です。またたくまにクリスマスも終わってしまいましたが、今夜もブータン料理実験の続報(第4報)です。私はケワダツィという料理を担当しました。エマダツィと並ぶ家庭料理の代表です。もちろんレシピは、プナップ・ウゲン・ワンチュク(2014)の料理本に従っています。以下が材料と作り方です。
Ingredients(材料)
ㆍ3 medium sized potatoes
ㆍ3 chilies
ㆍ2 cloves of garlic
ㆍ1/2 tsp butter
ㆍ1 tsp salt
ㆍ1 soup bowl of water
ㆍ1/2 cup grated cheese or a ball of cheese
<日本語訳>
・中サイズのジャガイモ3個
・唐辛子3個
・ニンニク2片
・バター小さじ1/2
・塩小さじ1
・スープボウル1杯の水
・粉チーズ1/2カップまたはチーズ1個


Preparation(準備)
Peel the potatoes and cut into desired shapes. Chop the chillies and slice or crush the
garlic. Start off first by cooking the potatoes, chillies, and garlic with salt and butter.
When the potatoes are more or less cooked add cheese. Further cook till the chesse
melts and blends well with the other ingredients.
<日本語訳>
ジャガイモの皮をむき、お好みの形に切ります。唐辛子を刻み、ニンニクをスライスするか、
つぶします。まず、ジャガイモ・唐辛子・ニンニクを塩とバターで調理することから始めます。
ジャガイモが大体調理されたら、チーズを加えます。チーズが溶けて他の材料とよく混ざる
までさら調理します。




赤唐辛子の代役は鷹の爪、青唐辛子の代役はピーマン
ケワダツィを再現するにあたり、ブータンの唐辛子は非常に大きく、辛味も日本のものに比べてとても強いものですが、ブータンの唐辛子を用意することはできませんでした(以前はブータンで乾物を買ってきたこともあったようです)。そこで、見た目を再現するために赤唐辛子の代わりに鷹の爪、青唐辛子の代わりにピーマンを使用しました。
調理工程は料理本には大まかなことしか書いてないので、うまくできるか不安でしたが、なんとか完成し、昨年ブータンを訪問した先輩が現地のホテルで食べたものと似ていると言ってくださったので、安心しました。かなり慎重に調理していたため調理時間は1時間かかりましたが、効率よくやれば30分ほどで作れると思います。
この日は3年生がそれぞれ作った5品のブータン料理と、先生が持ってきてくださったた赤米をビュッフェ形式で試食しましたが、どれもとてもおいしかったです。2020年最後のゼミ活動でとても貴重な経験をすることができました。



《連載情報》ブータン料理実験-蕎麦食と家庭料理
1.蕎麦粉のパンケーキ(クレ)
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2319.html
2.ヒュンテ(蕎麦皮の餃子)
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2320.html
3.エマダツィ(トマトと唐辛子のチーズ炒め)
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2321.html
4.ケワダツィ(ジャガイモと唐辛子のチーズ炒め)
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2323.html
5.モモ(ブータン餃子)
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2327.html
日本のなかのブータン(5)-ブータン蕎麦粉でクレ試作
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2354.html