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中国道蕎麦競べ(19)-摩尼寺門前門脇茶屋

0113摩尼寺門前掲示板00 asa摩尼寺00掲示板00源平


あまびえ調伏-摩尼寺初詣

 みなさん、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
 2021年1月13日(水)、今年度初めてのゼミ活動があり、摩尼寺と国英神社に初詣に赴きました。今年度後期から全面開講に踏み切った本学ですが、11月以降の感染者急増に耐え切れず、昨年末、年初の1週間のみ(~14日)オンラインが決定し、この日は希望者のみの参加です。コロナ禍ということで、「密」を避けなければなりません。初詣も控えてほしいという要望が国や一部の自治体から出ていますが、この日訪れた二つの社寺は(残念なことに)もとより参拝者は多くなく、大雪の後ということもあって、私たちのグループ以外ほとんど初詣の人はおりませんでした。なんの不安もない「疎」の状態での初詣であったことを予め申し述べておきます。


0113摩尼寺01参道11 asa摩尼寺01参道03記念撮影samぼけ


 まず門前の茶屋から、長い石段の参道を上っていきました。雪で凍っているところもあったため慎重に進んだつもりだったのですが、体育会系のわたしとN先輩はすいすい登段したようで、後続する先生や女子たちはふうふう言っています。あとで「速すぎる」との御不満を頂戴してしまいました。中過点の仁王門(県指定・18世紀後半)で説明をうけ、さらに登ってお地蔵さんを過ぎたあたりから左手の崖が崩れており、石造の欄干も壊れたままの状態でした。先生によると、2018年夏の集中豪雨による被害であり、その後、登録記念物に対する文化庁の支援で崖の法面は復旧したものの、石段や欄干が放置状態にあることには少々驚きました(↑)。


asa摩尼寺02境内01本堂周辺02参拝01 0113摩尼寺本堂記念撮影sam 


 境内に入ると、居川副住職の手厚いもてなしをうけました。本堂、三祖堂、如来堂、閻魔堂などを参拝した後、可愛いおみくじをひかせていただきましたし、新しいお札もいただきました。ありがとうございます。ちなみに、おみくじのキャラクターではピンクの「あまびえ」が一番人気でした。あまびえ(↓)は本来仏教とは無縁の妖怪ですが、こうして仏教のお守りとして取り込まれているのをみると、ブータンの「調伏」を思い起こしてしまいますね。


あまびえのお守り あまびえのお守り02sam
アマビエは豊作・厄除の女神だが、海から出現した妖怪であり、それが仏教の守護神に変換されている。同類の神霊としてアマビコがあり、こちらは男神なので、ヒコ(彦)に対してヒエはヒメ(姫)の訛音かも?



0113如来堂からみた境内 asa摩尼寺02境内01本堂周辺02三祖堂01sam


 摩尼寺はASALABのメイン・フィールドであり、昨年秋も「奥の院」遺跡発掘十周年ということでイベントを企画しておりましたが、コロナ対応のため延期の運びとなってしまいました。その結果、今年度の3~4年生は一度も摩尼寺を訪れる機会がなくなっており、2年ぶりの摩尼寺初詣が企画されたわけですが、コロナと大雪という逆風の吹くなか、ゼミでの初詣が叶い、とてもよかったと思っています。摩尼寺の境内は静寂な雰囲気に包まれており、コロナ騒動などとはまったく無縁な雰囲気です。心が落ち着く居心地の良い場所でした。これからも登録文化財や登録記念物の整備が着々と進むことをお祈りいたします。


asa摩尼寺00掲示板00門脇


門脇茶屋の茶そば
 
 摩尼寺を参拝後、門前の門脇茶屋で軽食をいただきました。対面にあるライバルの源平茶屋が店を閉めてしまった今、門前の精進料理屋は門脇茶屋一軒になってしまいました。先生はとても残念そうで、源平茶屋再興のアイデアを日々練っておられるのですが、その一つが「蕎麦屋」だと聞いております。「摩尼蕎麦」という料理名は、仏教にとどまらず、宗教学全体としてみても面白いと仰います。
 私たちはかけ蕎麦とこんにゃく味噌田楽をいただきました。田楽は名物であり、ほのかに柚子の香る少し甘めの味噌とこんにゃくがよくマッチしており、とても美味しかったです。女性好みの味だと思います。蕎麦は「茶そば」です。お茶屋だから「茶」そばということもないでしょうが、甘蕎に抹茶を絡めることで禅宗っぽい、というか仏教精進料理のアピールにもなっているように思いました。「みちくさの駅」以来、久しぶりに蕎麦を食べましたが、口当たりがよくとても食べやすかったです。さっぱりとして素朴な美味しいかけそばです。
 蕎麦の器は、自然素材や陶器ではなく、寿司桶に使われる漆塗り系の樽に似ています。お店の方に伺ったところ、これが蕎麦専用の器だとのこと。夏はざるで蓋をして冷えたそばをのせ、冬はご覧のように、暖かいかけそばの器とするのです。おもしろい演出だと思いました。五人の学生はみな満足感をもって摩尼寺を後にしました。(滅私)


0113門脇01茶そば01 0113門脇01茶そば02sam


《連載情報》中国道蕎麦競べ
(1)安来「まつうら」
http://asalab.blog11.fc2.com/blog-entry-3057.html
(2)新見「やな木」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2275.html
(3)勝山「一心庵」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2276.html
(4)津山城東とうふ茶屋
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2277.html
(5)美作滝尾駅-木楽
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2278.html
(6)床瀬そば
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2279.html
(7)高中そば-名草神社三重塔
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2280.html
(8)EN-ナマステ
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2281.html
(9)談山神社-橘-きみなみ
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2282.html
(10)宇陀「一如庵」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2283.html
(11)再訪-ひむろ蕎麦
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2308.html
(12)そば切りたかや インタビュー
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2302.html
(13)走馬観花-平福宿の「瓜生原」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2304.html
(14)「みちくさの駅」ゼミナール
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2305.html
(15)再訪-床瀬そば
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2322.html
(16)そば処「伊とう」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2328.html
(17)そばの店「右衛門五郎」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2329.html
(18)蕎麦と旬のお料理「ろあん松田」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2333.html
(19)摩尼寺門前 門脇茶屋
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2335.html
(20)八郷の里の猫
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2366.html
(21)そば処「井田農園」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2377.html

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Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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