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中国道蕎麦競べ(20)-八郷の里

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八郷の里の猫

 2月22日(月)、大山の冠雪が際立つ好天のなか蕎麦に係わる最後の調査をおこないました。まず伯耆町福岡原の蕎麦屋「八郷の里」を訪問しました。八郷(やごう)とは地名です。かつて八郷は日野郡の村であった時期もあるようですが、今は伯耆町の字になっています。


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八郷の里
鳥取県西伯郡伯耆町福岡原135
民家再生型 民芸本格系
畳座席・掘り炬燵席 創業:2013年 営業11:00~13:00(水曜定休)
https://www.tori-skr.jp/daisen-jikan/2261/

 狭い道を進んでいくと、八郷の里の看板がところどころあるので、それを目印にしながら探すと、小路の奥の方に茅葺き屋根を鉄板で覆った鄙びた民家が視界におさまりました。鉄板被覆の場合、あまり古さを感じないものですが、この民家の屋根はパッチワークのようになっていて、年季の入った芸術性を印象づけます。そこが蕎麦屋の「八郷の里」にリノベーションされています。主屋の構造形式は、入母屋造平入茅葺き屋根鉄板被覆です。軒下や土間などには、かつて使われていた農具や羽釜などを展示しています。まるで田舎のおばあちゃんちに来たような感じがします。トイレは別棟にしたままで、やはり鄙びた外観ですが、中に入ると、しっかり洋式に更新されています。小路を挟んで店の向かいに駐車場が2か所あり、計9台の車を停めることができます。


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 入口をくぐると土間(玄関)があり、板間を経由して客室にあがります。内側の2室は畳を外しており、板間に囲炉裏+掘り炬燵式の大きめの席が2つ。また、奥の2室は畳を残して座椅子とテーブルを置いています。両方あわせて36席ありました。土間には竈が残っており、室内は絵画や大皿、特に和風の木造箪笥などの骨董風木造インテリアが多くみられ、「数奇」や「侘び」に工夫を凝らしています。他にも、オセロなどを楽しめる縁側(待合)も日当たりよく快適であり、室内照明も温かい光で落ち着けるようになっています。


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 私たちは、窓に近い囲炉裏+掘り炬燵の席で蕎麦をいただきました。そこからは軒裏の茅越しに明るい庭や外側の風景を眺めながら食事ができ、とても風情があります。そばは細目でのどごしのよいしっかりとしたもので、甘めのつゆがひきたてます。薬味のわさびは本わさびで、「蕎麦つゆに溶かないで、蕎麦にちょんと乗せるようにして食べて下さい」と店員さんに教えられたので、その通りに食べると、辛いわさびがほんのり甘く、いい香りがしました。また、小鉢は大根の味噌田楽とキュウリの漬物が付きます。そして甘味はお汁粉で、蕎麦団子が入っていました。


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↑さるそば ↓みぞれそば(温)
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 器はシンプルな陶器とプラスチック製容器を併用していました。従業員さんは前掛けをした農家風の衣装で迎えてくれます。八郷の里は開業してから今年で8年目だとうかがいました。BGMはありません。私たちの食事中にもお客さんがどんどん訪れ、とても活気がありました。ただし、豪雪期には電話がつながらない日も多く、このたびも予約が取れたのは訪問3日前のことでした。ですから、食事には必ず予約が必要です。


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 八郷の里には人懐っこい看板猫が2匹おり、1匹は車までずっとついてきて見送りしてくれました。こんなに人見知りしない猫も珍しいと思います。今回が私の最後の調査となります。最後の最後に山中の蕎麦屋が活力を持って持続している例をまた一つ確認できました。調査に協力いただいた全ての方に感謝いたします。(ころっけ)


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《連載情報》中国道蕎麦競べ
(1)安来「まつうら」
http://asalab.blog11.fc2.com/blog-entry-3057.html
(2)新見「やな木」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2275.html
(3)勝山「一心庵」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2276.html
(4)津山城東とうふ茶屋
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2277.html
(5)美作滝尾駅-木楽
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2278.html
(6)床瀬そば
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2279.html
(7)高中そば-名草神社三重塔
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2280.html
(8)EN-ナマステ
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2281.html
(9)談山神社-橘-きみなみ
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2282.html
(10)宇陀「一如庵」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2283.html
(11)再訪-ひむろ蕎麦
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2308.html
(12)そば切りたかや インタビュー
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2302.html
(13)走馬観花-平福宿の「瓜生原」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2304.html
(14)「みちくさの駅」ゼミナール
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2305.html
(15)再訪-床瀬そば
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2322.html
(16)そば処「伊とう」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2328.html
(17)そばの店「右衛門五郎」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2329.html
(18)蕎麦と旬のお料理「ろあん松田」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2333.html
(19)摩尼寺門前 門脇茶屋
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2335.html
(20)八郷の里の猫
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2366.html
(21)そば処「井田農園」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2377.html
(22)そば処「みのり」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2379.html

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Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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