fc2ブログ

中国道蕎麦競べ(23)-やぶ月

0316月ヶ瀬01正面01b 0316月ヶ瀬01正面02sam


日本のなかのブータン(8)

 庄原を離れ、三次東インターから中国道に乗り直して数十キロ西行し、1時間ばかりで安芸高田に着いた。目的地はJOCAの運営する月ヶ瀬温泉「やぶ月」である。温泉は市街地を再開発した大きな広場の一画にあった。こちら側がたぶん正面玄関(↑)であるのだろうが、じつは背面側にも玄関があって街道に面している(↓)。建物は土蔵造っぽいが、純粋な木造建築なのか、新築のRC造で内装を木造風にみせているのか、微妙ですね。いずれにしても、普通の居酒屋風である。
 なによりブータン蕎麦粉を使ったソバの味に期待が膨らむ。


0316月ヶ瀬01正面04街道側02玄関01 0316月ヶ瀬01正面04街道側01


 まずは入浴。一人450円、有料タオル300円。「ゆららの湯」のような大浴場を期待していたのだが、ごらんのとおり(↓)、家族風呂程度の規模である。室内風呂と露天風呂の両方があるけれども、我らが「日の丸温泉」の1/3規模というところだろうか。入浴者は私の前に1名、後に1名。これでお金儲けをしようというのは無茶であり、地元住民にフリーで提供する以外、あまり需要はないのではなかろうか。じつは杖歩行者の家内も入浴したい、というので、有料で入浴したのだが、「福祉のまちづくり」をモットーとしているにも拘わらず、身障者の入浴に対して介護なし。バリアーフリーの補助具やスロープなどもない。身障者割引もない。あとで聞いたところ、結局、危険なので湯には浸かれず、かけ湯だけにしたそうだ。そういうことになっても、いっさい文句を言わないのが彼女の凄いところなんです。代金を負担した私の方はせつないところもありましたが・・・温泉そのものには少々不満が残ったけれども、湯に浸かったおかげで、体の疲れは一気に回復した。長距離運転の神経性疲労には風呂が効果的なんだ。


0316月ヶ瀬温泉02 0316月ヶ瀬温泉01


お食事処「やぶ月」
広島県山県郡安芸太田町加計3505-2
新築(疑似)木造市街地型 民芸キッチュ系 星3.8★★★★☆
営業時間 11:00~21:00(日曜営業) 畳座+椅子座

 ごったがえすというほどではないけれども、客はよく入っていた。運良く、街道に近い椅子座に坐ることができた。蕎麦屋というよりも「お食事処」であり、丼物や居酒屋風のメニューがかなりある。「ブータン産の蕎麦を使って」というようなアピールはまったくなかったように記憶する。
 おろし(冷)ときつね(温)を注文した。麺には太麺、細麺の両種あり、太麺を選択した。硬めの茹であがりで、ざる系の場合、少し硬すぎるとして苦手な人もいるかもしれない。わたしには好みの食感であったが、こちらは細麺にしたほうが良かったかも。大山や奥出雲系のざらざらした無骨さではなく、機械製粉・製麺特有の一律の硬さで、断面は正方形か。断面の形はたんなるイメージなのか、本当に正方形だったのか記憶が曖昧ながら、「正方形の極太パスタ」という印象がある。ざるやおろしなどの冷麺よりもむしろ暖かいスープ麺にあう。


0316月ヶ瀬02内部01 0316月ヶ瀬02内部02


0316月ヶ瀬04蕎麦02きつね01 0316月ヶ瀬04蕎麦02きつね02sam


加計でかけそば

 普通、温麺の場合、麺の絞まりが消えてコシがないというか、喉ごしが緩く、この点で蕎麦通から敬遠されるのだが、堅めに茹でた極太麺を温スープに浸けると、ちょうど良い硬さになる。この店(の太麺)に限っては、温麺が冷麺より優れており、お代わりにかけそばを一杯。加計でかけそば、食べたわけですが、もう少し良い語呂合わせを考えれば、目玉商品になるんじゃないかな。安くておいしい加計のかけそば。あえていちばんシンプルなかけそばを名物に。日本のどこにもないかけそば、で売れないかな。


0316月ヶ瀬04蕎麦03かけ かけそば(食事中)


 これがJOCA南部で聞いた佛子園流の味付けなのであろうか。南部では「かえし」に拘りがあるとのことであったが、その特徴がよくあらわれるのも温麺であり、おつゆは江戸風の濃い味付けで、これもなかなか良かった。
 総合的にみて、我らがブータン蕎麦のソバ料理は予想以上の味がしており、「やぶ月」の訪問を第一の目的とした今回の旅は成功を納めたといえるであろう。満足、満足・・・お風呂だけ改善してほしい。


0316月ヶ瀬04蕎麦01おろし01 0316月ヶ瀬04蕎麦01おろし02アップsam


《連載情報》中国道蕎麦競べ
(1)安来「まつうら」
http://asalab.blog11.fc2.com/blog-entry-3057.html
(2)新見「やな木」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2275.html
(3)勝山「一心庵」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2276.html
(4)津山城東とうふ茶屋
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2277.html
(5)美作滝尾駅-木楽
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2278.html
(6)床瀬そば
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2279.html
(7)高中そば-名草神社三重塔
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2280.html
(8)EN-ナマステ
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2281.html
(9)談山神社-橘-きみなみ
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2282.html
(10)宇陀「一如庵」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2283.html
(11)再訪-ひむろ蕎麦
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2308.html
(12)そば切りたかや インタビュー
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2302.html
(13)走馬観花-平福宿の「瓜生原」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2304.html
(14)「みちくさの駅」ゼミナール
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2305.html
(15)再訪-床瀬そば
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2322.html
(16)そば処「伊とう」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2328.html
(17)そばの店「右衛門五郎」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2329.html
(18)蕎麦と旬のお料理「ろあん松田」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2333.html
(19)摩尼寺門前 門脇茶屋
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2335.html
(20)八郷の里の猫
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2366.html
(21)そば処「井田農園」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2377.html
(22)そば処「みのり」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2379.html
(23)お食事処「やぶ月」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2380.html
(24)くれ竹
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2383.html

《連載情報》日本のなかのブータン
(1)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2342.html
(2)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2341.html
(3)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2344.html
(4)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2348.html
(5)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2354.html
(6)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2356.html
(7)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2367.html
(8)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2380.html

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

魯班13世

Author:魯班13世
--
魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カレンダー
04 | 2024/05 | 06
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR