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新規科研交付申請終了

ボンとは何か

 すでに採択内定の第一報をお届けした科研の正式な申請を終えたので、ここに概要を報告します。3年前にも似たような感想を述べました。小さな科研ですが、なにぶん科研自体が通りにくい地方の弱小大学なので勇気づけられます。とりわけ、今年の科研新規採択者は1名だけでした。3年前は2名だったかな・・・自分でいうのもなんですが、私の申請書のレベルは結構高いですよ。このレベルを要求されるとしたら、地方の大学は厳しいでしょうね。研究内容については、昨年度の卒業生が卒論として予備的考察に取り組んでくれたので、その成果をベースに進めていく予定ですが、今年も文献研究が主になりそうですね。
 以下、題目と概要です。

   研究種目: 基盤研究(C) 2021~2024年度
   課題番号: 21K04470
   研究題目: ボンとは何か-主にブータン仏教からみたボン教的聖域の構造と表象
   代 表 者 : 浅川滋男(共同研究者無)
   経 費 : 4,160,000円 (直接3,200,000円 間接960,000円)

【研究の概要】 チベット・ブータン仏教は、8世紀に北インドからもたらされた後期密教が複数の土着的宗教/民間信仰と習合したものとして理解できる。習合対象として特に重要な位置を占めるのはボン教だが、その実態は曖昧であり、多様な前仏教/非仏教的な要素を「ボン教」として一括し誤解する傾向が否めない。本研究は、ブータンと旧チベット領カム地方を対象にして、ボンとボン以外の異教的要素を識別しつつ、仏教とボン教の相互影響を有形・無形遺産の両面から明らかにしようとする試みである。この場合、ボン教の歴史的変化を的確に理解する必要がある。私見ながらボン教は、①プレ仏教期、②ニンマ派(古派)仏教との交流期(8世紀~)、③仏教化推進期(11世紀~)の三期に区分できるが、①の実態は不詳、②の遺構は少なく、③はあまりにも仏教化しており、仏教との差異を看取し難い。本研究では、主にブータンで推定②期(黒ボン)、ブータンに隣接するカム地方で推定③期(白ボン)の寺院等を調査し、ボン教と仏教の相互影響と差異を明らかにしていく。

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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