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みちくさの駅 ゼミナール(1)

20211111みちくさの駅(P4)01遠景02渓流02記念撮影01 20211111みちくさの駅(P4)01遠景01


 11月11日(木)、といえば、父の命日ではないか。P4の活動の一環として、智頭町福原のそばカフェ「みちくさの駅」を訪問し、店主のお話をうかがいました。学生レポートの第1弾をお届けします。

コロナの功罪

 みちくさの駅は、蕎麦屋ではなく「そばカフェ」である。コンセプトは「おいしい蕎麦が食べられるカフェ」。1級建築士の店主が一から構想し建築された建物は、まるで山小屋のような雰囲気がある。店主は52歳のとき、関西の建設業界から足を洗い、故郷に戻ってきた。初めのころ、店主は木工品づくり、奥さんはパン教室をおこなっていた。しかし、休耕田を利用した蕎麦の栽培に取り組むようになり、みんなが集まれる場所を作るという目的を実現するため「みちくさの駅」を作ることにした。
 みちくさの駅の周りは自然豊かという言葉がぴったりである。お店のすぐ横には渓流が流れており、空気はとても澄んでいて、周りは紅葉の山で囲まれていた。建物は木造であり、周りの雰囲気とてもよくあっている。


20211111みちくさの駅(P4)02内部02講義風景02


 みちくさの駅を初めて1年目は手探りで、リピーターも少なく、認知度も低かった。しかし、だんだん知られるようになり、工夫を重ねてお客さんが来てくれるようになった。そんなか、新型コロナウイルスの影響で客足が急激に減り、2020年の5~6月は休店せざるを得なかった。その後、Go to Eat が始まり、都市部からのお客さんが増えた。冬は路面が凍結することもあり、1~3月は閉鎖していた。2021年4月に再開した時にはとても好調であったが、5~7月にコロナがひどくなり、お店の状況はとても厳しかった。9月ごろから少しずつ安定してきて、今は平日20食以上用意しなければ足りなくんるほどになった。このような話を聞くと、コロナ禍の中で飲食店を続けていくことは本当に大変なことであると感じた。しかし、みちくさの駅は山中にあることでコロナ禍でもお客さんを集めることができた。なぜなら、コロナ禍の中で都市部の飲食店通いを控える人が少なくなく、感染の危険性が低い山里を訪問してくれるからである。コロナの影響で、マイクロツーリズムがとても盛んになったと言える。お客さんが集まる要因はそれだけない。「みちくさの駅」の蕎麦がおいしいからこそ、リピートする人が多いのだと感じる。


20211111みちくさの駅(P4)


みちくさ湯地06 みちくさ湯地05 みちくさ湯地04


 みちくさの駅は、容器にもこだわりがある。愛媛の砥部焼を使用している。紅茶が横に置いてあっても違和感ないように、というご主人のこだわりである。お店を計画するときも1級建築士の店主が何度も図面を描いたという。冬の雪のことも考えなければいけないため、設計に時間を費やしたのである。こだわりが多い分、お店の雰囲気もお皿もお店においてあるものもすべてが魅力的であった。お店の中には、お土産もたくさん売っていた。ゆずうどんやもち麦うどんなど蕎麦以外の麺類も売っており、興味深かった。食事スペースのライトの形がとてもかわいかった。お会計のところには、赤いライトが使われており、お店の雰囲気がとても暖かいと感じた。こだわりを突き通すことは、何かを表現するうえでとても重要なことだと感じた。そんなお店の雰囲気が好きなお客さんが集まる場所はとても素敵な場所だと思った。


みちくさ湯地03 みちくさ湯地02 みちくさ湯地01


 みちくさの駅の蕎麦は、すっきりとした爽やかな味わいに定評があり、蕎麦のつゆも麺との相性が抜群で。そばがきを食べるのが初めてだった。想像していたよりもおいしかった。食感や味が少し山芋に似ている。つゆをつけて食べるのもおいしかったが、何もつけずに食べることで、蕎麦本来の味を感じることができた。食感がとてもなめらかで、また食べたくなるような味であった。最後に、蕎麦のガレットをいただいた。蕎麦粉で作ったガレットは苦みが強いのかなと思っていたが、苦みはほとんど感じなかった。生地は少しモチモチしており、とてもおいしかった。中に入っていたベーコンと卵とチーズが蕎麦粉にとてもマッチしていた。どのメニューもとてもおいしく、また食べたいと思った。他にもいろいろなメニューがあったため、また個人的に食べに行ければ良いなと思う。
 今回このような機会がなければ、みちくさの駅に行くことがなかったと思うので、とてもいい機会になった。普段、蕎麦を蕎麦屋で食べることが少ないが、今回お店で食べる蕎麦を久ぶりに味わうことができ、蕎麦の魅力を感じることができた。山中の蕎麦屋は環境に恵まれていると授業で学習してきたが、実際に行ってみて本当にそうだなと実感することができた。他の山中の蕎麦屋にも機会があれば行ってみたい。(2年YH)


20211111みちくさの駅(P4)02内部01


みちくさの駅
鳥取県八頭郡智頭福原770
営業時間:木曜日~月曜日 10:00~17:00
       そばは11:00~16:00
定休日:火曜日、水曜日
席数:17席
アクセス:鳥取道智頭福原パーキングより、徒歩1分(約100m)
     智頭急行山郷駅より徒歩15分(約1km)
     山郷駅から1,258m

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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