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四度目の竹田

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近くて遠い天空の城

 昨年12月19日(日)、大杉の民宿「いろり」を後にし、竹田に向かいました。これまでLABLOGで3回紹介されていますが、竹田城下町にも古民家(旧酒造場)を再生した宿泊施設(ホテルEN)があり、周辺の小型町家をも巻き込んだ事業が展開しているからです。大杉集落からは車でおよそ1時間の距離です。この日は町並み景観のフォトスキャンのための多重撮影、天空の城「竹田城跡」の登拝を予定していました。しかし、冬シーズンであるため、一般登山道が閉鎖されており、またそのルートのための電車やバスの時刻も限られていました。そのため、登山は断念し町並みの撮影のみになってしまいました。
 当日、なにかのイベントがあったのか、屋台がいくつか並んでおり、また宿泊施設付近の広場で和太鼓の演奏も行われていました。その日はきれいに空が晴れており、前日の雪が溶け、道のわきでたたずんでいました。風が冷たい中でしたが、人々の賑わいや町並みの雰囲気で少し心は温まったように感じました。


竹田城城下町「えん」 1219竹田03城sam


竹田城の歴史

 兵庫県朝来市の古城山(標高353.7 m)の頂に築かれた山城です。室町時代、但馬の守護大名、山名宗全によって城の基礎が築かれました。播磨や丹波からの侵略を防ぐため、城は13年かけて造営されたといいます。城主は山名氏の武将、太田垣氏が5代にわたって務めました。しかし、築城から約130年後の、天正5年(1577年)に織田信長の命によって秀吉の但馬征伐が始まり、竹田城は落城しました。
 現在みられる石垣を整備したのは、天正13年(1585年)に新しい城主となった赤松広秀です。石垣には穴太(あのう)積みと呼ばれる有名な石積み技法が用いられており、400年以上経った今でも威容を誇っています。また、完存する石垣遺構としては全国屈指のもので、「日本100名城」にも選ばれています。
 城跡は早朝の雲海で有名であり、「天空の城」とか「日本のマチュピチュ」とも呼ばれ親しまれています。

※現在、但馬・播磨・丹波は同じ兵庫県内に位置しますが、室町時代はそれぞれ行政区分が異なっていました。
但馬 : 現在の兵庫県北部(豊岡市、養父市、朝来市、美方郡)
播磨 : 現在の兵庫県南西部(兵庫県神戸市垂水区・西区・姫路市・明石市・相生市・加古川市・三木市・高砂市・小野市・加西市・宍粟市・たつの市・西脇市・加東市・多可郡・加古郡・神崎郡・揖保郡・赤穂郡など)  
丹波 : 現在の(丹波市、福知山市、綾部市、南丹市、京都市右京区京北、亀岡市、丹波篠山市、京丹波町)



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竹田城下のホテルEN

 城下の大通りには、元木村家酒造場をリノベーションしたホテルENがあります。旧酒造場が拠点施設、周辺の町家が宿泊施設となっています。拠点施設にはフレンチ・レストランやカフェスペースも設けられており、観光客たちの憩いの場となっています。ENは地産地消を大切にしており、レストランの料理に地産品を多用しており、自家製ジャム、味噌、醤油などのマルシェを開催しています。また、竹田のマイスターによる家具やクラフト、味噌作りや醤油作りのワークショップなどのイベントも開催されています。
 家伝によれば、木村家のルーツは、武田信玄家臣の飯尾右京之進直利の次男であるといいます。武田家滅亡後、姓を木村に改め、現在の加古川に蟄居したと伝わっています。木村家が竹田に移り酒造りを始めたのは寛永2年 (1625年)頃です。その後2度の火災に遭って明治35年頃、現在の建物が再建されました。木村家当主は16代目です。
 さらにそこから、100年以上もの時を経て平成25年(2013年)11月10日、生まれ変わった旧木村酒造場は、建物の歴史性を尊重して、可能な限り“そのまま”にリノベートされました。その名前「EN」の由来は、様々な用途より、人と人との縁を結ぶ場所になってほしいとの願いからだそうです。


1219竹田01en03表通りの町並み01 表通りの町並み



1219竹田02裏小路01 裏通りの町並み


 この町には長い時間滞在できず、また登山もできなかったため、やり残したことがたくさんあります。そのため、また個人的にこの地をメインに訪れてみたいと思いました。特に、昔ながらの雰囲気を保った宿泊スペースでゆっくりと、また朝来市の地元の食べ物をふんだんに使ったフレンチ料理を味わってみたいです。教授はご夫妻で、2020年12月に宿泊されていますが、私もこのホテルENに宿泊してみたいですね。(3年US)


たけだ城下町交流館


《関係サイト》
中国道蕎麦競べ
(8)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2281.html
(16)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2328.html
(17)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2329.html
大杉と竹田
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2322.html#more
ホテルen (1)-登録文化財「旧木村酒造場」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2330.html
ホテルen (2)-登録文化財「旧木村酒造場」
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2331.html

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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