オミクロンとネガティブ・ケイパビリティ
大学のホームページに「Say 精鋭 Yeah!」特集の広報がアップされました。
https://www.kankyo-u.ac.jp/tuesreport/2021nendo/20220207001/
今回はLABLOGだけにして、大学のHPに上げるのは控えようと思っていたんですけど、若干名からお誘いと激励をうけましてアップすることにしました。
メールでは各地に配信してます。無視される場合もあれば、返信と感想を頂戴する場合もあります。留学時代の同窓で、いまは旧帝国大学の教授やら名誉教授をやっている大考古学者2名も感想をくれました。学問的なことはどうでもよくてね、当方の白髪に驚き、眼鏡が似合うという感想でした。
仰天したのは、弟子のなかにオミクロン陽性者がいたことです。腎炎や糖尿に比べれば鼻風邪程度の軽い病気だから気にするなよ、と慰労したところ、一般報道とは異なり、以下のように深刻な症状であったことを報告してくれました。
私の症状は、聞いていたものよりもきつい感じでした。一番はのどの
痛み。飲み込むときに激痛があり、これは発症して一週間くらい続き
ました。それと、発熱ですね。これも、発症2日目から39.6度まで上がり、
39度前後が5日間ほど続き、解熱剤でようやく下がった次第です。あとは
頭痛、咳、痰、鼻水が慢性的に続く感じです。症状で言うと風邪と変わり
はないんですが、薬を処方しても治りにくい感じでした。これでも保健所
的には「軽症」の判断で、10日間の自宅療養になっています。
まぁ、ノビタは心配だわね。こんどの江戸行では注意しなさいよ。おかしなところに入り込むと、こういハメに陥る。そもそもこのご時世に女子を飲み屋に呼び出して濃厚接触し、捕縛された知識分子までおるらしく、オミクロンに感染したわけではありませんが、他人事ではない自分がいたりするわけです。しかしながら、すでに年金受給者となったわたしは健全そのもの。well-beingな状態にあります。毎晩家で夕飯を食べ、ホッピィを飲む。家が「居場所」であり、「生きがい」であり、「故郷」であり、「幸福」です。
そうそう、OG1名からも連絡がありました。彼女は、「蒼い重伝建」から故郷に近い九州に昨秋引っ越してしまいました。ようやく新しい暮らしにも慣れてきたそうです。

https://www.kankyo-u.ac.jp/tuesreport/2021nendo/20220207001/
今回はLABLOGだけにして、大学のHPに上げるのは控えようと思っていたんですけど、若干名からお誘いと激励をうけましてアップすることにしました。
メールでは各地に配信してます。無視される場合もあれば、返信と感想を頂戴する場合もあります。留学時代の同窓で、いまは旧帝国大学の教授やら名誉教授をやっている大考古学者2名も感想をくれました。学問的なことはどうでもよくてね、当方の白髪に驚き、眼鏡が似合うという感想でした。
仰天したのは、弟子のなかにオミクロン陽性者がいたことです。腎炎や糖尿に比べれば鼻風邪程度の軽い病気だから気にするなよ、と慰労したところ、一般報道とは異なり、以下のように深刻な症状であったことを報告してくれました。
私の症状は、聞いていたものよりもきつい感じでした。一番はのどの
痛み。飲み込むときに激痛があり、これは発症して一週間くらい続き
ました。それと、発熱ですね。これも、発症2日目から39.6度まで上がり、
39度前後が5日間ほど続き、解熱剤でようやく下がった次第です。あとは
頭痛、咳、痰、鼻水が慢性的に続く感じです。症状で言うと風邪と変わり
はないんですが、薬を処方しても治りにくい感じでした。これでも保健所
的には「軽症」の判断で、10日間の自宅療養になっています。
まぁ、ノビタは心配だわね。こんどの江戸行では注意しなさいよ。おかしなところに入り込むと、こういハメに陥る。そもそもこのご時世に女子を飲み屋に呼び出して濃厚接触し、捕縛された知識分子までおるらしく、オミクロンに感染したわけではありませんが、他人事ではない自分がいたりするわけです。しかしながら、すでに年金受給者となったわたしは健全そのもの。well-beingな状態にあります。毎晩家で夕飯を食べ、ホッピィを飲む。家が「居場所」であり、「生きがい」であり、「故郷」であり、「幸福」です。
そうそう、OG1名からも連絡がありました。彼女は、「蒼い重伝建」から故郷に近い九州に昨秋引っ越してしまいました。ようやく新しい暮らしにも慣れてきたそうです。


今回、TV特集で主張した「復元に決定打なし」は、恥ずかしながら、全国の史跡整備に警鐘を鳴らしているだけではありません。復元も復顔も同じ問題を抱えています。近しい人たちの仕事なので黙っていようと決めていたのですが、知事が仮面を被ったり、似顔コンテストでベスト10が決まったりだとか、ちょっとスルーではすまなくなってきている。かのピンク騒動のときも、カレーや醤油でとどめておけばよかったのに、SLや駅舎までピンクで塗りつぶしたときには唖然としましたからね。あれに近い状態ですよ。
わたしが建築部材やらなにやらの出土資料や類例にこだわって復元した建物も、実証的な努力を積み重ねてはいるけれども、その結果が正解なのかどうかわからない。だからこそ複数の復元案をつくり続けるしかないわけですが、人物の顔だって、あのようだったと確定できるわけがない。それが、似顔コンテストですからね。頭骨に加えてDNAを精査したとしても、その成果は「えいやぁ!」という飛躍を必ず含んでいます。正解に近いところまでは来ている可能性はあるけれども、正解とは限らない。だれもわからない。だから慎重な態度をとらざるをえない。こういう一旦保留の研究態度を「ネガティブ・ケイパビリティ」というのだそうです。先史考古学の世界は、ネガケイだらけだということを自覚し自戒しないと、あの悲惨な捏造事件前の狂騒曲に逆戻りしかねない(すでに逆戻りしている?)。いつもの老婆心ながら、こんな杞憂を抱いている今日このごろです。
↑8コースの複弦? リュート欲しいな・・・
わたしが建築部材やらなにやらの出土資料や類例にこだわって復元した建物も、実証的な努力を積み重ねてはいるけれども、その結果が正解なのかどうかわからない。だからこそ複数の復元案をつくり続けるしかないわけですが、人物の顔だって、あのようだったと確定できるわけがない。それが、似顔コンテストですからね。頭骨に加えてDNAを精査したとしても、その成果は「えいやぁ!」という飛躍を必ず含んでいます。正解に近いところまでは来ている可能性はあるけれども、正解とは限らない。だれもわからない。だから慎重な態度をとらざるをえない。こういう一旦保留の研究態度を「ネガティブ・ケイパビリティ」というのだそうです。先史考古学の世界は、ネガケイだらけだということを自覚し自戒しないと、あの悲惨な捏造事件前の狂騒曲に逆戻りしかねない(すでに逆戻りしている?)。いつもの老婆心ながら、こんな杞憂を抱いている今日このごろです。
↑8コースの複弦? リュート欲しいな・・・