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大学院入学式 宣誓

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宣 誓

 桜の花も咲き乱れ 、暖かな春の息吹を感じられる今日の良き日に、私たち2022年度大学院入学生のためにこのような式を挙行していただき、誠にありがとうございます。この2年間、コロナ禍に悩まされ、今もオミクロン株が猛威を振るう中、例年以上に感染対策を徹底し、本日の式を挙げるために大変多くの準備をしていただきましたこと、大学院入学生を代表して感謝申し上げます。 
 私は、この3月に公立鳥取環境大学を卒業しました。早くから内定を得ていた就職先をキャンセルし、大学院へ進学します。卒業研究では、限界集落の問題に取り組みました。鳥取県内の山間/中山間地域の空洞化は深刻な状況にあり、持続可能とはとても思えませんでしたが、全国の活性動態に目を転じ、昨年秋、北陸地方を旅して、瞠目すべき成功例を目のあたりにします。それは私の人生観を変えるほどの出来事でした。

 東ドイツ出身の建築家、カール・ベンクスさんは、新潟県十日町市の限界集落「竹所」に25年以上住み続けながら、古民家を独自の手法で再生し、多くの移住者を呼び込み、集落の人口を倍増させています。カールさんの古民家再生手法は国内に類例のない独創的なものです。和風木造の骨組は古材を再利用する一方で、内装には積極的に西洋風のインテリアや骨董をとりいれ、ときに民家の外観までカラフルなドイツのハーフティンバー式に変えてしまっています。寒さ対策も万全であり、「新旧融合・和洋折衷の暮らしやすいデザイン」の重厚感と快適性に圧倒されました。
 石川県白山市に本部をおく社会福祉法人「佛子園」では「ごちゃまぜ」というコンセプトを学びました。ごちゃまぜとは「障碍の有無、性別や年齢、国籍や文化、性的指向などあらゆる人が認め合うこと」を意味します。佛子園のコンセプトは、青年海外協力協会JOCAの活動にそのまま採用されています。長野県駒ヶ根に本部をおくJOCAは、国際協力機構JICAで途上国支援を経験したスタッフによって運営され、日本各地の過疎地域の振興事業に従事しています。「誰もが居場所と役割を持つコミュニティづくり」という内閣府のプロジェクトをJOCAが請け負い、鳥取県南部町も国の七大拠点の一つに選定され、この6月より「ごちゃまぜ」型の地域振興施設を開業します。以上の取り組みは、過疎地域を悲観せず、前向きにとらえるきっかけとなりました。

 私はJICAのような海外での支援活動を経験して、JOCAのような日本国内の地域振興を担いうる人材になりたいと思っています。これからの2年間は、こうした国内外の新しい課題に挑戦するチャンスであり、身近なところから少しでもできることを増やし、自分自身を大きく成長させたいです。両親や教職員の皆様をはじめ、周りで支えてくださる方々への感謝の気持ちを忘れずに、充実した大学院生活を送ることを誓い、宣誓の言葉といたします。

令和4年4月4日
大学院入学生代表
東 将平

https://www.asahi.com/articles/ASQ446WWYQ44PUUB002.html?iref=sp_liftop_feature2_list_n



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県内初の登録文化財で進学祝い

 式後、県庁を経由して一路倉吉へ。蓮の鉢の土(砂)を入れ替える必要があり、3回めのワクチン接種直前の瘋狂聖に大急ぎでやっていただき、久しぶりにメダカを20尾仕入れた。それからマッド氏ご推薦の「白壁倶楽部」で入学祝賀のランチ会とした。
 白壁倶楽部の発端はじつは私の仕事によるものである。大店会(旧国立第3銀行倉吉支店)は鳥取県の近代化遺産調査の対象であり、研究所在職中に調査し、その成果は報告書『鳥取県の近代化遺産』(1998)に掲載されている。明治41年(1908)の建立で、外観が耐火性土蔵造、内装は擬洋風の仕上げとしている。報告書の刊行に先立ち、市文化財課にいた会長が尽力され、平成8年(1996)12月に鳥取県最初の登録有形文化財となった。瀟洒なレストラン「白壁倶楽部」に変身してからどれくらい経つだろうか。
 前回入店したときは、喧噪なカントリー音楽が流れていて、落ち着かなかったが、今回は緩いクラシックのBGMで内装と馴染んでおり、居心地がよかった。ささやかな入学祝いの後は三朝経由で帰学した。


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In your own sweet way って何か素敵なタイトルでしょ。「あなたのお好きなように」っていう感じかな。映画音楽ではなくて、デイブ・ブルーベックの作品ですが、大勢のミュージシャンがカバーしています。今回はチェット・ベイカーのヨーロッパでの録音版(1995)にしました。バックはベース(ニールス・ペデルセン)とギター(ダグ・レイニー)だけってのが気に入りましてね。エヴァンスやジャレットの演奏はピアノが主役ですが、アドリブになると心地よいメロディが消えてしまいがち。やはりメロウでシンプルなホーンが欲しい。それにギターのストロークがよく合うの。出しゃばらないギターの伴奏は最高です。
 

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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