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北陸に居場所をもとめて(5)

北陸紀行5日目 (1) 北陸紀行5日目 (2)


青年海外協力協会 JOCA
 
 11月3日(火)、北陸紀行5日目。最終日は、長野県駒ケ根市にあるJOCA本部を訪ねした。青年海外協力協会JOCAは国際協力機構JICAの青年海外協力隊で途上国支援を経験したOB・OGが組織の中核となり、昭和58年12月に発足しました。JOCAは、JICA海外協力隊の育成や支援を行うとともに、途上国支援で培った経験を生かし、日本の過疎地を拠点として「ごちゃまぜの地域づくり」に取り組んでいます。JOCA 会長の雄谷良成氏は佛子園理事長も兼任しており、佛子園のコンセプトである「ごちゃまぜ」がJOCAにも継承されています。


北陸紀行5日目 (3) フラワーアレンジメント 


JOCA本部-長野県駒ヶ根

 駒ヶ根にあるJOCA本部では、青年海外協力隊としてウガンダに2年赴任していた増田さんから、JOCAや駒ヶ根市の活動について話をうかがいました。現在、JOCAの本部は駒ヶ根にありますが、もとの所在地は東京でした。地方創生と言っておきながら本部が首都にあるのはおかしいということで、2017年、地方に拠点を移すことになり、そこで手を挙げたのが駒ヶ根市です。駒ヶ根には、もともとJICA海外協力隊の訓練所があり、市役所では国際会議が行わいえる「大使村構想」がありました。国際協力に力を入れているのは行政だけではありません。駒ヶ根市、飯島町、宮田村、中川村で開催する国際イベント、みなこいワールドフェスタが28回開催されるなど市民も国際交流に理解があるのです。JICAの本体を移転することは断られてしまいましたが、2018年3月にJOCAの本部を駒ヶ根市に移転することになりました。
 本部の1階はこまがね市民活動支援センター「ぱとな」、2階は本部事務所として使用されています。1階は市民活動のスペースとしても活用され、私たちが訪れた時は、フラワーアレンジメントの講習会が行われていました。JOCABUCKS COFFEEでは、世界中から厳選した豆を取り揃えており、個性的にカスタマイズされたオリジナルブレンドを楽しむことができます。現在、JOCA駒ヶ根には、佛子園のような温泉や蕎麦屋はありませんが、健康促進事業である「ごっちゃウェルネス」が本部の対面にあります。障碍を持っている人たちの就労の場であり、市民が交流できる場所として2021年9月にオープンしました。
 

北陸紀行5日目 (4) 北陸紀行5日目 (5) 増田さんとの面談(左)、JOCABUCKS COFFEE(右)


北陸紀行5日目 (6) 駒ヶ根駅付近の商店街


「生涯活躍のまち」プロジェクト
 
 JOCAは地方創生に力を入れており、政府が掲げる地方創生政策の一環である「生涯活躍のまち」づくりに取り組んでいます。広島県安芸太田町に開設したJOCA×3「月ヶ瀬温泉」では人口減少と高齢化に悩む中山間地の再生、宮城県岩沼市の「IWANUMAWAY」では東日本大震災からの復興と創生、長野県駒ヶ根市の本部では住民の健康づくりを通した商店街の活性化、鳥取県南部町のJOCA 南部では地域における担い手不足を解決するための事業承継などを進めています。JOCAは、全国のモデルとなる様々な地域づくりを実践しています。現在、佛子園とJOCAの連携により、「生涯活躍のまち」プロジェクトが全国に広がっています。


蕎麦 喜野ヤ

 北陸紀行最後となる4食目の蕎麦屋は、JOCA本部から徒歩10分のところにある蕎麦「喜野ヤ」です。創業は昭和55年、県外からのお客さんも多い人気店です。私は増田さんのおすすめで「のりせいろ」をいただきました。麵は細く、つるっとした舌ざわりで食べやすかったです。街の蕎麦屋さんのフードスケープもなかなかのものです。北陸紀行では、4店の蕎麦を食べましたが、それぞれに特徴があり、どれもおいしかったです。とくに忘れられないのは上越のイオン小嶋屋さんですが(笑)。


北陸紀行5日目 (7) 北陸紀行5日目 (8)
のりせいろ


北陸紀行を終えて

 北陸紀行4泊5日は、とても濃く、充実したものとなりました。この活動はすべて私の卒論研究に反映させていただきました。ご協力いただいたすべての皆様に厚く御礼申し上げます。
 自分にとっての幸せや居場所は人それぞれに違っています。竹所におけるカールさんの古民家再生と佛子園・JOCAの「ごちゃまぜのまちづくり」では方向性が異なると思われるかもしませんが、心地よい「居場所」を提供することで、人を呼び込み、活力ある空間を創り出しているところに共通点があります。竹所の古民家は、カール夫妻や移住者の「終の棲家」となっており、佛子園・JOCAはあらゆる人が役割を担いうる多様な「居場所」を提供しています。北陸紀行によって、過疎地にも幸福感の持続する「人の居場所」が実際にあることを知り、過疎地域を前向きにとらえる可能性を感じるきっかけとなりました。
 これからも過疎地域や人の居場所について考察を続けていきたいと思います。(滅私) 【完】
 

【連載情報】北陸に居場所をもとめて
(1)佛子園-ごちゃまぜのまちづくり
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2547.html
(2)輪島カブーレ
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2550.html
(3)カールベンクスさんの古民家再生-松代と竹所
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2551.html
(4)安楽寺三重塔と大法寺三重塔
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2554.html
(5)JOCA本部-駒ヶ根
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2557.html



今夜もホルンとギターの組み合わせで。カスタマイズされた珈琲にあいそう。ジョビンは天才です。

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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