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タカダワタル的(3)

 TVCM「ガリガリ君値上げ編」


織姫と彦星のブラザー軒

 私が高田渡さんの曲に出会ったのは、あるときYoutubeでみつけた「ガリガリ君」の値上げコマーシャルだ。赤城乳業の社員の皆さんが、ガリガリ君の値上げに関して頭を下げるという動画である。このコマーシャルで流れていたのが高田さんの「値上げ」である。あまり聞いたことのない曲調に惹かれて他の曲を聴き始めた。とはいえ、彼の日常生活に触れたことはなく、楽屋でお酒を飲もうとしてスタッフに止められたり、リビングでお酒を飲んで眠ったり、散歩で出会った犬を撫でまわしたりする高田さんをみて、彼の日常生活と歌にはどこか同じ匂いを感じた。生活と歌が一体というか、結び付けられているというか…。これからも何度も彼の曲に触れると思うので、そのたびに彼の日常を思い出しながら曲を聴きたい。加えて、彼自身のスタイルと、それを最後まで貫き通す姿勢に改めて感動した。時代や周囲の環境の変化に流されることなく、最初から最後まで自分の形で音楽をする。簡単そうに見えて、やってみるととても難しいこと。そこに人を惹きつけるものがあるのではないかと思う。
 今回の映画で初めて聴いた「ブラザー軒」を改めて聴き直してみた。映画でも感じたが、とても切ない、しかし聴き入ってしまう。「二人には声がない。二人には僕が見えない。」の歌詞で、何かこみあげてくるものがある。この歌を聴いていると、歌詞が映像で浮かんでくるため、なおさら涙が出そうになる。死んでしまった妹・父と、生きている男性が七夕の夜に出会う。七夕ということもあってか、織姫と彦星を思い出した。2人が天の川を渡って年に一回出会える様に、3人もキラキラ波打つ硝子暖簾によって会うことができたのではないか。そして、この曲を何度も聞いて、高田さんが歌わないと泣けないのではと感じた。根拠は何もないのだが、彼にしか出すことのできない味か何かがそう思わせるのではないだろうか…。(3年OT)








音としての聞き心地がよい言葉

 1970年の若き日の高田渡の「ごあいさつ」から始まり、それから30余年経った撮影当時(2003)の高田渡の「ごあいさつ」で終わるという構成が素晴らしかった。ステージ上でお酒を飲む姿から舞台に立つ気負いのようなものは感じられないが、気に入らないソロはもう一度弾かせるという、高田渡なりのこだわりのような部分が見えたのも面白かった。
 私は普段音楽を聴くときに音として聴くので、歌詞の意味を考えて曲を聴くということはあまりしない。私にとって歌詞の重要な役割はメロディーやリズムとの語感の心地よさだ。私のそういった観点から見ても、高田渡の歌(言葉)は音としての聞き心地がとてもよかった。
 今回視聴した『タカダワタル的』DISC1には収録されていなかったが、私が好きな曲は「自転車に乗って」と「私は私よ」だ。「自転車に乗って」はサビの「自転車に乗って 自転車に乗って ちょいとそこまで」まででの盛り上がりを「歩きたいから」に収束させるようなメロディーが気持ちいいと感じた。(3年SY)



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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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