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タカダワタル的(4)

高田渡 漣 Screenshot 2022-04-17 at 00-40-15 Amazon ゴールデン☆ベスト 高田渡 J-POP ミュージック お薦めの2枚


若者や子どもや動物とのふれあい

 冒頭では、若いころの高田渡さんが詩(谷川俊太郎「ごあいさつ」)を述べているところから始まり、次に撮影されていた当時の彼がライブ本番の直前の自由な様子が収められていた。ご愛用の眼鏡の捜索をスタッフに託し、彼はファンの前に姿を現して音楽を奏で始めた。一曲目の「仕事探し」は、仕事を探している人の生活を表現した歌詞であったため、就職に悩んでいる今の私の状況と一致する部分があった。そのため、一曲目にして印象深く、視聴者を映画に引き込むような演出である。
 曲の合間に彼の私生活が流れるときがあり、そこから渡さんの人柄が手に取るように理解できる。演奏者だけではなく、馴染みの店で働いている若者や散歩途中の犬、演奏を聴きに来てくれた子供に対して、親しい会話や触れ合いがあった。特に、人見知りで緊張していた子供に対して、膝を曲げて目線を合わせ、額を当てる動作は印象に残った。
 私は、楽器の知識や演奏技術については詳しくないが、各々の演奏者がソロ(アドリブ)で安定した演奏できるほどの経験と技術を積んでいることは分かった。ハーモニカや弦バスなど、なかなか聴くことのない楽器の奏者が多い。渡さんの曲は、メロディが独特であるため、曲のテンポが分かりづらいと思うが、演奏者たちは完璧に彼のテンポと一致させて演奏していた。
 観客たちの演奏を聴いているようすは様々であった。前のめりの姿勢で渡さんたちの演奏を聴く者もいれば、口を開けて驚いた表情で聴いている者もいる。多くの観客は渡さんたちの演奏に引き込まれており、彼のトークに笑いが絶えなかった。渡さんのライブで一番特徴的と言えるのが、観客と演奏者の和やかな雰囲気であると感じた。
 私が一番好きな曲は「ねこのねごと」である。「のんきのらねこねごとをぬすむわ」というフレーズが多用されており、耳に残りやすかった。また、渡さんはトラという名の猫を飼っており、映像の中でも登場していた。このことから、彼の日常にいる猫を曲としたことが分かる。曲全体の雰囲気は長閑な風情であり、聴き手の緊張をほぐすような優しさのある曲であった。
 これまで、高田渡さんのことは詳しくなかった。しかし、今回の映画視聴で彼の人柄や演奏に引き込まれた。現在、彼は故人となってしまったが、彼の曲や人柄が映像として残ることで後生の人たちに名前が刻まれることは良いことであると私は感じる。(3年NY)








幸福に生きることの難しさ

 デビュー35年を迎える孤高のミュージシャン、高田渡の姿をタナダユキ監督が追いかけたドキュメンタリー。 就職について考えていかなければならない中で『タカダワタル的』という映画を観て、最初に出会った「仕事さがし」と言う曲は、まだやりたいことがみつかっていない私にとって少し心を癒してくれる曲でした。仕事にありつきたいから苦いコーヒーを飲み、新聞を見て長い道のりを歩く。私は就職をするうえで私自身の心をすり減らしてまで生きていきたいのではなく、生活を通して心が豊かになるような人生を送りたいのだと気づかされました。「夜汽車のブルース」は、家に帰って一人で落ち着いて聴いたときに一番心に残った曲です。何も考えずに一人で夜汽車に乗ってどこへでも行きたいと思わせてくれる曲でした。しかし、歌詞の中には反対にどこへも行きたくないというフレーズもありました。そういう心の奥底にある感情にも素直になって、行き先も定まらないままに旅をしてみたいと思わせてくれる曲でした。
 タカダワタルさんの曲は、彼の生い立ちが曲の端々にみられます。だからこそ、現代の私たちにも曲を通して彼の生き様に想いを馳せることができるのではないかと思います。また、ライブ中であっても常にお酒を飲むという生き様から考えさせられるものが多かったです。ミュージシャンとして生きていくことがどれだけ過酷なことか思い知らされました。ミュージシャンもミュージシャンでなくても幸せに生きることがどれだけ難しいことか、幸せとはなんなのか、私自身の将来も考えながら、これからタカダワタルさんの曲に想いを馳せていきたいです。(3年泰國)



3:00~仕事さがし  6:15~生活の柄

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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