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We are the world for Ukraine




世界のシステムを変更するために

 "We are the world" の動画がウクライナ用に編集されることは十分予想された。ご存じのように、オリジナルはアフリカの飢餓救済のため1985年に録音されたものである。20世紀の音楽史を代表する名曲であり、瞠目すべきチャリティ活動だと改めて思う。いくつか出回っていている編集版で、いちばん再生回数の多いのがこれ(↑)かな。アフリカ版オリジナル動画をそのままロシアのウクライナ侵攻の映像とミックスしているものだが、上の動画を大映しにして視聴していただければ分かるように、信じがたいほど音楽と映像が溶け合っていて、言葉にならない。
 「わたしたちは世界(の仲間)であり、(神の)子」という叫びは権力に塗れた独裁者に通じない。こういう侵攻ないし戦争はロシアという「国」や「民族」に起因しているのではない。ナポレオン、ヒットラー、秀吉、毛沢東などはロシア人ではないのだから。原因は「権力」である。長期的に持続する「権力」こそが侵攻・紛争の推進者なのだと知るべきであろう。
 わたしは心の底から思っている。プーチンが敗北し、処罰されるまでは死ねない。この独裁者の最後を見届け、権威主義の大国ロシアが民主化する見通しを得てからあの世に旅立ちたいと願っている。ロシアが軌道修正されてもなお、中国は現状と大差ないだろうが、ロシアが民主化すれば、中国だって世界の包囲網の中で自らのシステムを変更せざるをえなくなるのではないか。

 昨日のTVタックルで、キーウ(キエフ)在住のボグダンさん(4~15歳 神戸・大阪で生活)は何度もこの「システム」という言葉を使った。またしてもリモートでフランス在住の論破王が出てきて、暢気に「クリミア併合後のミンスク合意をウクライナが守らなかったのは事実」であり、つまり、ウクライナにも良くない部分があるわけだから、どこかで妥協し、折り合いをつけて停戦するしかない、と言いたげであった。こうした考えは、テレビに出ている日本の文化人に半ば共有されている。TVタックルの常連も同様であったが、ボクダンさんは毅然としてこれに反論した。ここでドンバス・クリミアを譲って妥協し、2月24日以前の状態に戻せないなら、停戦する意味はない、と。


 
*この動画、みえなくなったと思ったら、突然みえたりしますが、概要は以下の公式サイトを参照してください。
https://www.tv-asahi.co.jp/tvtackle/backnumber/0403/


 これを受けて、論破王は「そういうことになると、これから十年戦争を続けるつもりですか?」と質問した。ボクダンさんは「そういう質問は古い。あと10年もロシアがもつと思っているのですか?」と再反論した。論破王は「古い」の一言で瞬時に論破されてしまった。こうした国民の意識とゼレンスキー大統領の思惑は一致している。つまり、ウクライナ側はこれを契機として、プーチンの全体主義を壊滅させ、世界のシステムを変えていくまで戦うと宣言しているようにみえる。さらにボクダンさんは、国連、国際司法裁判所、アメリカ等が機能しない今のシステムを嘆き、その変更を主張するばかりか、第2の故郷・日本に対して、これまで平和を維持できていた感覚を修正するよう促した。日本もシステムを変更する必要があるということだ。たしかに今、日本はリベラル系の政党や派閥を中心に昭和戦後の防衛観を大きく見直すべき事態に直面している。
 論破王が瞬殺され、TVタックルの出演者はみな黙るしかなかった(タケシだけは最初から静観していたが)。わたしの考えは、ボクダンさんとかなり近い。ウクライナには申しわけないけれども、これは民主主義と全体主義の世界戦争であり、プーチンを屈服させない限り解決しないと思っている。言い換えるならば、これはたんなる地域紛争ではなく、世界の危機であり、すでに第3次世界大戦は始まっているのかもしれない。だからこそ、その前線に立って孤軍奮闘するウクライナを支援する必要があるということだ。




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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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