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蒼空への旅立ち(3)




巨星オシム往く
 
 中川イサト、小坂忠に続き、イビチャ・オシムまで旅立ってしまった(享年80歳)。なんてこった・・・
 2007年に脳梗塞で倒れてから16年も経ったんだ。オシムは日本代表史上最も聡明な監督であった。あの知性に敵う人物はいない。いつも弱い者の側に立っていた。ユーゴ代表監督の時代、パルチザン・ベオグラードの監督も兼任していた。ダービーの相手、レッドスター・ベオグラードはトヨタカップを制するほどの世界的強豪で、綺羅星のようなスター選手を集めていたが、パルチザンは貧乏でスター選手は少なく、劣勢は否めなかった。にも拘わらず、五分以上の成績を残せたのはオシムの戦略・戦術が並外れて優れていたからである。ベッケンバウアーの信頼篤く、バイエルン・ミュンヘンの監督をオファーされるも断り、グラーツ、千葉などの弱小チームを次々と建て直してリーグ有数のチームに蘇らせた。日本代表も、そうした弱小チームの一つであり、オシムは日本人の特性を活かしたチームへと改革してくれるはずだった。上の動画をみるだけでも、日本に何が必要なのかがよく分かる。とくにコーチ陣の欧州での体験を増やせという指摘は鋭い。



最近いちばん驚いた動画です。身の回りに危険が及びませんように!


 今の代表監督のインタビューをみるたびに「オーラがない」と思う。オシムはオーラが溢れており、言葉が重い。西野はオシムほどではないけれども、やはりオーラがあった。口数は少なかったが、訴えてくるものがある。W杯という大舞台で実績も残した。ハリルは他人事のように代表チームを評論した。今の監督は小中学生のテレビ出演をみているようだ。そわそわしすぎ。メダルを獲れる器ではない。
 オシム率いる代表チームがワールドカップで戦う姿をみたかった。小兵軍団を率いて、どのようにスペインやドイツに挑むか。聡明な人物がタクトを振るうのをみるのは楽しい。このままだとドーハへの関心、というか、サッカーへの関心はますます薄れていく・・・
 イビチャ・オシム監督のご冥福を心よりお祈り申し上げます。


【連載情報】蒼空への旅立ち
(1)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2566.html
(2)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2568.html
(3)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2572.html
(4)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2577.html



この曲もジムノペディのように聴こえますね。たいした作曲力だと思います。和楽器を巧みに取り入れている。二人とも安らかに!

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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