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ウクライナ支援コンサート@大阪

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なっちゃん、降臨

 5月1日(日)、大阪天満橋のエルシアターでナターシャ・グジーさんのバンドゥーラ・コンサートを聴いてきました。エルシアターはエル・大阪というビルの中にあります。エル(L)はlaborの頭文字、すなわち「労働」を意味しています。なるほど、メーデーにふさわしい会場ですね。和風に表現するならば、黄金週間の労働節に労働会館の劇場で、ウクライナ支援の慈善音楽会「ウクライナに平和を!」に参加してきたということです。
 会場には開場時間の12時半前に着いたのですが、ご覧のとおり(↓)、屋外まで長蛇の列(全席自由)。会場は満席、たぶん800人以上の聴衆で溢れ返っていました。コンサートのライブ自体、いつ以来だろう、10年ぶりぐらいじゃないか、と思うのですが、隣合う席に坐るのも3年ぶりです(床屋や講義室は1席あけ)。大阪だけでなく、先日の函館会場でも750名が集まったとのことであり、ロシアのウクライナ侵攻に関する国民の関心の高さが窺われます。事務局の側に立った場合、とくに重要な配布物はアンケート(↑↑右)だと思いました。コンサートの感想だけでなく、コロナ感染対策のための個人情報を必ず記入して、全員がボックスに投函する必要があります。私たちも鳥取ではこうしないといけない。


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 13時開演。チケット購入時の予定にはなかったのですが、半時間ばかり前座の落語がありました。さごばさんのお弟子さん、桂塩鯛さんがおもしろい噺をされました。なんでまた平和を願うバンドゥーラ・コンサートに落語なんかな、と思うのは私のような田舎者だけなのかもしれません。大阪の方々には落語がうける。会場は笑いの渦に巻き込まれ、盛り上がりました。
 落語の真打を前座にして、いよいよコンサートの真打登場。白いブラウスと赤いスカートの民族衣装を身に纏ったグジーさんは、遠目からみても、抜群の存在感があります。オーラがちがう。司会の女性は「天使が舞い降りてきたような」と形容しました。たしかにその通りです。演目は以下のとおり。

1.キエフの鳥の歌
2.踊る娘
3.旅歌人(コブザーリ
4.いつも何度でも
5.涙そうそう
6.命はいつも生きようとしてる
7.防人の詩
8.わがキエフ
9.鳥の歌
《アンコール》
10.希望の大地
11.故郷(ふるさと)





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 いずれも素晴らしい歌とバンドゥーラの演奏でした。調弦(調律)が大変だな、と思って視ておりました。6弦ギターのチューニングでも容易ではなく、マンドリンや12弦ギターに苦戦した経験からして、63弦の調律たるやいかほどのものか、頭がおかしくなるんではないか、半日がかりの仕事だろうな、と想像を逞しくしておりました。プロはそうでもないのかな。
 歌だけでなく、グジ-さんはトークもお上手です。間の取り方がいい。たとえば・・・これまで出したCDのタイトルは「ナターシャ」ではなく、「ナターリャ」になっているんですが、正式の名前がナターリャ、愛称がナターシャだそうです。ナターシャを日本語に訳すなら「なっちゃん」だって。おもしろいですね。口数は少ないけれども、軽妙な語り口は好感がもてます。今回のロシアの侵攻に対する主義主張はいっさい控えて語られません。それは歌に込めている。1と9の「鳥の歌」と10の「希望の大地」には平和の願いが込められています(明日詳述)。
 いちばん印象に残った曲を問う項目がアンケートにあったので、私は4の「いつも何度でも」を選びました。ご存じのように、ジブリの名作『千と千尋の神隠し』(2001)の主題曲です。『千と千尋の神隠し』は本学開学の年、グジーさん来日(2000)の直後の公開です。あっというまの20年ですよね。
 コンサート最後の曲になったアンコール2曲めの「故郷」は、作曲が鳥取出身の岡野貞一であり、鳥取会場では漫才より受けるだろうと予想されます(ごめん)。
 午後3時前にステージは終わり、主催者がなにやらスピーチをされていましたが、私たちは一足お先にロビーに出ました。グジーさんはすでにCD・DVDのサインコーナーに待機中。厚かましくも面前に行って「鳥取会場の担当者です」と挨拶して名刺を渡し、予め買っておいたDVD『コンサート in キエフ』にサインしていただきました。「故郷」の作曲者が鳥取出身であることもお伝えしておきました(釈迦に説法か)。
 天満橋から奈良までは驚くほど近く、会場を出て半時間余りで帰宅しました。その後、ただちに『コンサート in キエフ』を視たのですが、これについてはまた明日。【続】




【関係サイト】
ナターシャ・グジー in 出雲(6月12日予告)
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry2578.html
ウクライナ支援コンサート@大阪(5月1日)
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2573.html
ナターシャ・グジー コンサート in キエフ
(1)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2574.html
(2)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2579.html

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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