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我在上海(3)

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早くも閉幕式

 10月22日(金)、シンポ二日目。会議は順調に進み、無事閉幕式を迎えた。この日はただ聴講するだけだが、お昼休みはちょっと抜け出して、4人で昼食会をした。メンバーは、楊昌鳴教授(北京工業大学)、羅徳啓ご夫妻(元貴州省建築設計院長)と私。1990年ころにおこなった、貴州省黔東南ミャオ族トン族自治州での調査の主要メンバーである。楊先生は私の一歳下、羅先生はすでに83歳になられる。羅徳啓ご夫妻はずいぶん前から上海に引っ越されているが、夏の3ヶ月は避暑のため貴陽(貴州省都)に滞在されている。9月23日に戻ってこられたばかり。楊先生と羅先生は東南大学(旧南京工学院)の校友、奥様と私は同済大学の校友である。


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 昼食会場は、南京東路の「新雅」。上海生まれの奥様が子供のころから使ってきた上海料理の老舗である。開業百年と聞いた。この4日間の上海滞在で、初めて人間らしい食べ物をいただいた。ホテルも大学も美味いことは美味いのだが、みな大量生産大量消費の味。新雅は違う。文句なく美味しい。広東料理系の上海料理であり、もし上海を訪問することがあるなら、ぜひご利用ください。


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 驚いたことに、ご夫妻の趣味は麻雀で、貴陽ではほぼ毎日、近所の友人と打たれており、上海では週にいちどお嬢様たちとの夕食会があるので、そこで必ず食後の麻雀大会になるという。ちなみに、ご自宅には自動卓があるというから相当な凝りようで、次回の訪問では、「必ず打とう!」と誓い合うことになった。新雅を出て南京路を歩き、地下鉄の駅に向かう。南京路は歩行者天国で人が溢れている。ところが、そこに電気自動車の小型バスが走っている。街がディズニー化しているのだ。驚いて写真に撮り、私と楊先生は互いを外地人(田舎者)と揶揄しあった。地下鉄に6駅のると同済大学。大変近い。楊先生は地下鉄で逆方向の虹橋に向かい、そのまま北京に飛行機で戻られた。


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1022羅徳啓03電気自動車04シンポ01大学門前01 上海会議記録QRコード
*右のQRコードを読み取れば、今回のシンポの全講演記録動画をみることができます。私の講演も含まれています。あるいは以下のサイトでも。【第四届建成遗产国际学术研讨会(BHS2023) 管控与创新:城乡演进中的历史环境再生】
https://m.inmuu.com/v1/live/news/3278263/intro



 食後、帰学して、何名かの発表を聞いた。海外からはドイツ、スペイン、フランスなどから研究者が招聘されていたが、かれらの英語の発表に接し、少し可哀想になった。前日、会場の階段教室は100人以上の聴衆で溢れていたが、この日は数十人まで聴衆が減っており、なにより英語が聴き取れているひとはごく一部に限られている。その証拠に拍手が少ない。わたしは、外国人のなかで唯一中国語でスピーチした。下手くそな中国語で聞き取り難かったであろうが、パワポの画面も中国語なので、会場の聴衆は内容を理解しえたであろう。大袈裟ではなく、拍手喝采をいただいた。有り難い。
 閉幕式を終え、ここでまた夕食会という運びになったが、この夜は遠慮させていただいた。会場で主催者の常青院士教授にはその旨お伝えした。ちなみに、常先生は楊先生の同門(東南大学)である。5月の脳梗塞以来、一日の活動を終えた夕刻になると疲労感が露骨にでる。明朝8時半出発を考えると、荷物の整理や詰め替えを急がなければならない。とりあえず一眠りしたいというのが本音であった。時間がないので、ホテルの1階で軽食を取るのが早い、という判断である。


1022羅徳啓03電気自動車04シンポ03記念撮影01


 この日の案内係は日本人の留学生だった。上海生まれの上海育ち。コロナの時期だけ、東京に戻って高校に在籍したが、授業はリモートだった。上海はまぁまぁ、だという。その微妙な表情の内面が私にはわかる。でも、東京より上海がいい、ともいう。その気持ちもわたしにはわかる。福島放水問題のとき、父親の会社に暴言のメッセージが寄せられ、自分も大学でどう思うか、訊かれた。何もない、と答えた。中国の方が強烈な汚染水を垂れ流していると答えれば良かったのに、と示唆すると、そう心の中で思ってはいたけど、何もない、とだけ答えた。日本人らしい頭の良い学生だね。
 ホテルの近くに家があるから送ってくれるというので、人気(ひとけ)のない1階のラウンジで食事しようと提案した。わたしは牛肉拉麺、彼女は海老の卵炒め定食を食べた。


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《連載情報》我在上海
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第4回建成遺産国際学術シンポジウム(上海)での招聘講演予報
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古民家再生の新機軸ー過疎地にさぐる居場所のあり方
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Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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