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我在上海(4)

1023張園10文字01


張園

 10月23日(月)、8時半に大型バス2台でエクスカーションに出発。昨日の日本人学生に加えて、3人の中国人学生がサポートしてくれた。一度バスで出発した後、すぐに杖(傘兼用)を部屋に忘れてしまったことが分かり、サポート学生がただちに大学の関係者に電話連絡してくれた。最初の見学地は「張園」。庭園ではなくて、里弄(路地裏)です。フランス租界の石庫門住宅群の保全的再開発ですから、かの「新天地」と同系統だが、「張園」のほうがセレブ度がいっそう高いレベルにあって、ディオールやらルイヴィトンやら、わたしとは全く無縁のお店ばかりに衣替えしている。


1023張園00ディオール01 1023張園00ルイヴィトン01


 戦略として、こういう贅沢店舗への再開発は意味がないはずはない。おおいに繁盛するかもしれないし、背伸びしすぎで方針転換を強いられる可能性もあるだろう。それはそれでよいとして、わたしの立場からみて重要なことは、建造物群がオーセンティシティを維持できているか、ということである。実見した感想はと言えば、新天地と大差ない印象である。古材を残しているのかもしれないが、上出来の複製品にみえるのだ。少なくとも外側はそういう風情であり、内装はずいぶんお洒落に仕上げている。こういう再開発は、日本ではまずできない。全体主義国家であるからこそ実現可能な保全的大改変だというほかない。近代史風空間を堪能できるが、少なくとも私の居場所ではありませんね。


1023張園01石庫門02路地01 1023張園01石庫門01アップ02

1023張園01石庫門02路地02自転車01 1023張園10記念撮影01
サイクルショップ多いですよ。高級車ばかり。街のレンタサイクルは使い捨て。かつての主要交通手段はいま健康遊戯の道具となり。


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蔦屋

 延安西路の上生新所(コロンビアサークル)の近代租界建築を再生した「蔦屋」1号店。ここまで移動して、杖(兼雨傘)が届いた。おまけで赤袋あり。中を見れば、下着やらスーツケース・ベルトが入っているではないか。相変わらずで、ヤになっちゃいます。届けてくださったのは『建築遺産』編集部の祝先生。この方は、心根が日本人にいちばん近いと感じていた。日本にいるときから『建築遺産』誌への投稿を別の方から推薦されていたのだが、祝先生も執筆を歓迎してくださっており、今後、話を煮詰めていくことになりそうだ。


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 近くに、旧海軍倶楽部のプールを改装した施設もある。セレブの似合う娯楽場に化けている。あまりにゴージャスで、ついてけません。建物の感想は張園とほぼ同様。綺麗でお洒落だが、オーセンティシティはどこまであるのか、旧部材と新材の区別はつくのか、という点である。こんなこと考えてたら、お客はあつまりませんかね。否、本物は人を集めるからね。

 11時半に参観は終わり、手配された車で一人浦東空港へ。4泊5日上海の旅が終わりました。


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(左)わたしの右側が楊昌鳴先生のお弟子さんの陈雳教授(北京建築大学)、左側が同済大学『建築遺産』編集部の祝東海主任。お二人とも日本人のような心根の方で、大変よくしてくださいました。中国の場合、女性はちょっと強くて、男性は優しい気がします。  (右)今天导游的小姐们

 10月30日、祝先生から記念写真が送信されてきたので、アップしておきます。

祝(圧縮) 全体(圧縮)01 全体(圧縮)02


《連載情報》我在上海
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第4回建成遺産国際学術シンポジウム(上海)での招聘講演予報
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古民家再生の新機軸ー過疎地にさぐる居場所のあり方
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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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