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研究倫理eラーニングを終えて

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国際学会で目の当たりにした倫理違反

 学術振興会の研究倫理eラーニングに半日費やした。日本語の「半日」にあたる中国語「半天」は、半日というより「とても長い時間」を意味する。まさにそんな具合であり、大学共通試験前に視聴する動画と同じぐらいの負荷を感じた。何年か前にいちど受講したことがある。そのときはゲノム編集など著しく理系に偏った事例が多く、我がBRDのような小テストで何問か間違えてしまったが、今日はスムーズに正解を重ねることができた。研究者として適正なあり方(倫理)を改めて学び、身の引き締まる想いがしたけれども、それにしても時間がかかるな。自分自身、気を付けないといけない、無意識ながら違反してるかもしれない、と思う部分もなくはない。ともかく困ったり、迷ったりしたら、頼りある事務職員に相談するのが一番であり、いまたしかに私はそのようにしている。
 余談ながら、研究倫理に反する事例を一つ追加で紹介させていただく。
 2018年5月、福州大学で開催された楊鴻勛先生3周忌国際建築考古学会で、わたしは露骨に著作権侵害をして発表する研究者を目の当たりにした。悲しいことではあったけれども、晩餐会の席上で注意せざるをえなかった。講演題目は「大極殿の復元」。発表者は、第一次大極殿の施工管理に従事してきたが、復元の根幹にあたる遺構解釈と基本設計には全く関与していない。それに携わったのは我々の世代である。鈴木、岡田、松田、小澤らの先達・同僚とともに私たちの世代が考察し続けた知的財産であり、それをあたかも自分ひとりの業績のようにして、国際学会においてシングルネームで発表するのはもってのほかである。あからさまな著作権侵害、倫理規定違反にあたる。学振の研究倫理指針を学んだのか、と問うたが、首を縦にも横にも振らなかった。


 発表者は「中国の事務局からこの主題で話すよう依頼があったから」と答えた。悪気はなかったという典型だが、著作権・研究倫理に対する無自覚極まりない。中国からの依頼は本人個人に対してではなく、肩書(職責)に対する依頼であり、たとえ公職として依頼があった場合でも、発表内容が先達・知人等の知的財産に係るなら、共著者として明記するか、付記(謝辞)で復元考察の経緯を詳しく述べ、研究に携わった者の名前をあげて感謝しなければならない。発表者は、おそらく公務の話をしただけという感覚なのだろうが、公費を使った研究の場合、なおさらシングルネームでの論文・講演には問題がある。いうまでもなく、発掘調査から遺構解釈、復元設計に至るまであまりにも多くの所員が関与しているからであり、それを自分ひとりの知的財産として国外で発表するのは大問題である。
 思い起こせば、東西楼を寄棟に復元した時期のことだ。自ら手掛けた南門・東西楼ではなく、大極殿本体を話題としたのは、ひょっとしたら、入母屋(南門)>寄棟(東西楼)という過ちに気付いており、中国の学会で滅多打ちにあうリスクを避けたからなのか、と勘ぐりたくなる。その翌年(2019)の福州大学での発表は「山田寺回廊」であった。これもまた公務の産物である。シングルネームはもちろん問題だが、いったい何年前の業績を新し気に話しているのか。こちらは、いわゆる「二重投稿」の倫理に抵触する可能性がある。内容も凡庸で、日本の白鳳様式が中国南朝に起源すると結論づけていたが、肝心の中国で考古学的証拠がみつかっていないのに全く説得力はない。菅原遺跡と同類の、根拠のない締め括りであった。

Lablog 2G 今度は学校部門、全国第2位!

 ほんとなぜだか分からないんだけれども、突然、ブログのランクが上昇し、トップ10入する。わずか3日前、学校部門1位(学校・教育部門6位)に輝いたことをお知らせしたが、今朝は学校部門2位(学校・教育部門6位)と表示されていた。これがずっと上位のままなら納得しないわけでもないが、落ちるときは200~300位まで下るので、なんでこんなに上下動するのか、意味が分からなくて困惑している。以下は今朝のデータです。

《魯班13世さんのランキング》
学校・教育  6 位 (昨日:26位) / 13802人中
学校  2 位 (昨日:8位) / 2945人中
更新日時:2023/12/05 06:34

1位 わんこら日記
2位 黒田裕樹の歴史講座
3位 とどくとおもう Ⅱ
4位 高校入試 数学 良問・難問
5位 園長ブタゴリラ☆ブログ
6位 Lablog 2G
7位 デンマーク留学&ヒュッゲな人生の楽しみ方
8位 高槻わかば幼稚園のブログ ~みんなげんき~
9位 Lablog
10位 富喜丸くん日記

 ちなみに、本家LABLOGの方は学校部門3位(学校・教育部門9位)であった。毎日更新しているLablog 2Gとランキング以外ほぼ更新のないLablogがあきらかな平行関係をもって上下しているのも不気味なところだ。アクセスを集めるとしたら、ナマズ、上海講演、「崖と建築のヒエロファニー」フォーラムなども影響しているだろうが、ひょっとしたら「菅原遺跡」報告書批評がじわりじわりと浸透し始めているのかもしれない。これからなのでね。いまから本気になって細部の検討を始めますから。


《関係サイト》
FC2ブログ 連日トップ10入り
http://asalab.blog11.fc2.com/blog-entry-3082.html
2018年楊鴻勛先生建築史国際学術シンポジウム招聘講演
(1)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1769.html
(2)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1783.html
菅原遺跡報告書批評のための習作
(1)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2684.html
(2)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2706.html
(3)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2707.html
(4)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2713.html
(5)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2714.html

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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