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さよなら、みちくさの駅(6)

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 12月14日開催「みちくさの駅」送別講演会に出席した1・2年生の課題提出締め切り時間をすぎました。今夜は、課題問3の回答を、移住(セカンドハウスとしての活用)に絞り、肯定派と否定派に分けて紹介し、若干コメントします。まず問3を再掲載します。

課題6「みちくさの駅」送別講演会の活動について
  問3「みちくさの駅」は今年いっぱいで廃業し、木造山小屋風の店舗を住宅として
    売却する予定にあるという。一方、教師は1年余で大学を定年退職する。
    退職後は、鳥取で古民家もしくは木造建築を購入し、「アトリエ兼書庫」として
    機能するセカンドハウスに再生・活用したいと考えている。この「みちくさの駅」
    移住構想についてどう思うか、率直な意見を述べなさい。
    なお、教師の住宅・家族事情は以下のとおりである。
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①現在、教師は同い年の妻とともに鳥取市内のアパートに仮住まいしているが、奈良市に一戸建ての住宅も所有している(長男と猫がそこに居住中)。②教師の蔵書は大変多く、新居を探している目的は「書庫兼アトリエ」を確保し、晩年の執筆活動に便利な活動拠点にしたいと考えている。③智頭町福原は豪雪地帯であり、冬季にはまれに1m以上の積雪があって、孤立状態に陥ることがある(停電もあり)。また、駅舎・役場・病院・スーパーなどが集中する智頭の中心地からやや離れている(そう遠くでもない)。こういう生活の不便さを妻は懸念している。④教師は気候の良い春~秋は主に鳥取で生活し、冬は奈良に籠ろうと考えているが、冬季の3ヶ月間「みちくさの駅」を放置というわけにもいかない。⑤妻は軽度の身体障がい者(杖歩行者)であり、また教師も今春軽度の脳梗塞で入院し、歩行に若干難がある。このため「みちくさの駅」を住宅化する場合には、バリアフリーの改装が必要であり、また現在はない寝室、バス(浴室)などを1階に設置する必要がある。
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《否定派》

移住するなら智頭の中心部の方がよい
 私はみちくさの駅に移住するのはあまりよくないのではと思います。ブログにも「河原は父母とともに18歳まで育った町であり、福原は母の故郷だったのです。幼少のころ盆になると、母に連れられて福原の墓参りに行った経験がある」や、「母の亡くなった2016年は「みちくさの駅」誕生の年であり、まるで輪廻のような因果を感じます」等、思い出があり、ここで余生を過ごしたいという気持ちはわかりますが、夫妻ともに身体に不自由があり、いくらバリアフリーの家にするとは言っても、あの場所だと生活品の買いだしや病院に行くためには車が必要不可欠であり、将来的に車が運転できなくなることを考慮すると、やめた方がよいと感じる。なので別荘として利用するのが最善だと思う。移住するなら智頭の中心地などある程度生活には困らない、別荘近隣の場所に移住するにとどめるなどが良いと思う。お金はかかるが、それが最善だと自分は感じている。(1年経営055SM)
【リプライ】 ①智頭中心部も豪雪地帯 ②古い町・村はコミュニティが厄介な場合がある。③どこにいても車は必要。

立地よく、広く使えるような古民家をリノベーションした方が良い  
 「みちくさの駅」は木造の二階建てとなっている。夫妻お二人で住むことを想定していると思うので、懸念ポイントがいくつかあると思っている。まず二階建てであり(詳しく階段を見れていないが)二階と一階の間に十分な高さがあったところから、階段を上り下りするのが困難だと思われる。また、教授は脳梗塞で歩行に支障があるとのことだったので、二階を書庫や作業部屋にはしづらいと考えられる。そうなると二階の活用がなかなかに難しくなってしまう。他にもバスをない所から作るとなると、多くの場合が元々ついているところをリノベーションするよりも代金が高くなってしまうのではないかと考えられる。また、詳しく見れていないが、一階はそれほど広くないように見えたので、そこに寝室、アトリエ、書庫、キッチン、リビング、バスetc.を入れるのは難しいと思った。増築するにもお金がかかってしまう。しかし店の周りは広かったので土地関係は分からないが、増築する分の土地はありそうだなと思った。店内は木造でどこか温かく落ち着く感覚があり、確かに執筆作業をするのにはぴったりな雰囲気だと思われる。しかし、上記の理由から、立地ももっとよく、広く使えるような古民家をリノベーションして住んだ方が良いのではないかと思った。(2年環境153YM)
【リプライ】 ①古民家のリノベーションは「みちくさの駅」以上に費用がかかる。②寒さも厳しい。③反バリアフリー(畳と土間)

自分がしたいと思ってした行動には大きなリスクを伴う
 反対である。なぜなら不便すぎるからだ。私は愛媛県出身で、それなりに家の周りが充実していて買い物にも遊びにもすぐ に行くことができていた。しかし、地元よりも自然が魅力的な鳥取という場所に 惹かれ移住したいと思い、今現在に至る。自然が大好きな私にとって鳥取は最高 な場所である。しかし、実際に生活してみると近場にコンビニやスーパーがな く、買い物に行くのにも非常に多くの労力と時間を費やさなければならなくなっ た。免許を持っていないということもあるのかもしれないが、少なくとも鳥取に はお店が少なく不便だと感じることが多い。このように、自分がしたいと思ってした行動は後悔はしない代わりになにか大きな欠点を負うこととなる。そのため、住むとしたら市内の方にしておいて、別荘として古民家を再生した建物にすればよいのではないかと思った。(1年環境029ON)
【リプライ】 ①鳥取で(愛媛でも)車のない生活はありえない。将来的には自動運転車? ②市内の不動産は高い。アパート家賃もばかにならない。③古民家再生は複雑で費用がかかる。


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雪掻き・孤立の問題、市内のセカンドハウスの方がいい
 私は、この移住構想について反対である。主な理由として、教授や奥さんが歩行が不自由であることである。歩行が不自由であるならバリアフリーに改装を施せばよいのだが、智頭町福原は豪雪地帯である。そのため定期的な雪かきが必要であり、車での移動が不可能となる場合がある。さらに、万が一豪雪によりみちくさの駅に孤立するとなった場合、歩行が不自由な教授と奥さんでは避難も容易にすることができない。アトリエ兼書庫とするセカンドハウスを探すのであれば不便の少ない市内にするほうが良いと感じる。(1年経営083DK)
【リプライ】 ①冬は奈良に籠る。②鳥取市内の不動産・家賃は智頭よりかなり高い。

妻の方が移住をどう考えているのか
 「みちくさの駅」を購入し、「アトリエ兼書庫」として機能するセカンドハウスに再生・活用するのは厳しいと考える。厳しいと考える理由は3点ある。1つ目は生活の不便さである。智頭町福原は豪雪地帯であり、冬季にはまれに1m以上 の積雪がある。この気候から雪かきや交通手段が困難であると考える。教授夫婦は少しではあるが日常生活に支障をきたしていることが、家族事情から読み取れる。脳梗塞は1度発症すると再発する可能性が高くなる。もし、この建物に冬場 住んでいるときに脳梗塞に陥ると考えると、助かる可能性が低いと思われる。また、車の運転も考えると夫婦のみで生活するには厳しい住宅ではないかと思う。 2つ目は金銭面である。みちくさの駅を書庫兼アトリエにする際に改装が必要である。歩行補助のためのバリアフリー、寝室や浴室を設置すると考えると、家を購入した資金と合わせると多額の費用がかかると考える。また、書庫兼アトリエ として使用すると考えると、蔵書を保管しやすい環境にする必要がある。国立国会図書館で行われた「持続可能な環境管理 図書館・文書館の資料を中心に」という資料によると、「湿度と温度の変動が緩やか、紫外線や赤外線の除去、可視光線、照度制御、清浄な空間」が基本であると書かれていた。また、建物も頑丈で断熱性のあるものでなくてはならない。現在の「みちくさの駅」はカフェと蕎麦を楽しむ空間となっているため、書庫を保存する環境がどうか分からないが、 蔵書が痛むような環境であれば改装する必要があるのではないかと考えた。3つ目は妻の方がどのようにこの件について考えているかである。教授が1人で 「みちくさの駅」を使って、執筆活動をする場合問題はないと思う。しかし、夫婦でそこに住むと考えると妻の方が生活の不便さを心配している現状がある。こ のことを含めて考えると、「みちくさの駅」でセカンドライフをするのは厳しいのではないかと思う。以上の考えから、「みちくさの駅」を購入し、「アトリエ兼書庫」として機能するセカンドハウスに再生・活用するのは厳しいと考える。(2年環境135MM)
【リプライ】 ①ともかく研究室所蔵の本の置き場に困っている。「みちくさの駅」は壁面積が広く、本棚をたくさん設けることができる。図書館をつくるわけではない。②都市部で新しい不動産を購入したり、民家をリニューアルしたりするのと比べると費用は安くあがると思う。土地代は0円に近い。改修費も古民家より安くて済む。③女房は「本や音楽関係の持ち物はすべて捨てて!」と日々言ってくる。楽器は売ってもいい。本は減らしていく予定だが、自分の天職は文筆であり、全部売却というわけにはいかない。死ぬまで文筆を続ける。それが生きがいであり、そのためには「アトリエ兼書庫」が必要。

 *これまで講義してきたカールベンクス、クンサンチョデンなどの人生・活動と比較してほしかった。


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《肯定派》

アトリエ兼書庫として山小屋風建物は適している
 この移住構想について、魅力的だと思った。退職後、鳥取で古民家もしくは木造建築を購入し、「アトリエ兼書庫」として機能するセカンドハウスに再生・活用したいと考えているならば、「みちくさの駅」の木造山小屋風の建物は適していると思う。また、「みちくさの駅」の周辺は鳥取市内と比べ、静かで落ち着いた環境であるため、執筆活動の活動拠点にすることで、執筆活動が捗るのではないかと考える。しかし、懸念点も多くあると感じた。冬場は雪も多く、孤立状態に陥ってしまう可能性があることや、冬季の3ヶ月間そこを放置するとい うことになってしまうことである。対策としては、食料品などの必需品を常備するといいと思った。智頭町福原は豪雪地帯でもあり、町の中心部からも離れて いるが、鳥取道(高速)に隣接しており、交通の利便性としては、そこまで悪くないのではないかと思った。冬季の3ヶ月間、建物を放置してしまうということについての対策としては、知り合いなどに預けたり、貸し出したりすることが考えられ る。そうすることにより、放置してしまうという懸念は解消されるのではないか と考える。静かで落ち着いた空間の中で、活動拠点とし、セカンドハウスにすると良いのではないかと思った。 (経営2年124ML)
【リプライ】 ①冬は奈良に籠る。雪の少ない頃合を見計らって2~3度視察・維持するのみ。「みちくさの駅」は春~秋のセカンドハウス。②鳥取道智頭南インターまで車で10分以内、JR智頭急行の駅も近くにいくつがある。高速バス乗り場も。②常備すべき食料・燃料が重要。

人生一回きりなのでやりたいことをやってみるのも良い
 私はこの移住構想はとても良いと思います。たしかに、立地としては、とても不便な環境ではあるし、様々な問題も生じると思います。しかし、「書庫兼アトリエ」とてもいいと思いました。蔵書が多くあると書いてあったので、とて も素晴らしい活動拠点になると思ったし、山に囲まれたこの自然の中で落ち着いて過ごせると思うし、夢のような場所になると思います。現実的に考えたら難しいことも多いと思いますが、人生一回きりなのでやりたいことをやってみるのも良いと私は思いました!!(2年経営152YH)
【リプライ】 ①あと何年生きられるか分からないので、悔いのない晩年を過ごしたいね。②「ポツンと一軒屋」は村社会とのしがらみがなくて良い。③雪だけが心配。


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セカンドハウスとして利用するにはちょうど良い場所だ
 所在地が智頭町福原であれば、セカンドハウスとして利用するにはちょうど良い場所なのではないかと思う。智頭であれば鳥取市からそれほど遠くもなく、奈良に行く時でも比較的アクセスはしやすい場所だと思う。しかし、付近にスーパー や病院がないことは緊急時には不便であると考える。また、改装を行う場合、一階はコンクリートの地面であるため、寝室や浴室等の設置費用が高くなりそうだと考えた。バリアフリーの改装をする場合、屋根裏をどのように改装するのかも考える必要があると思った。さらに、冬季に利用する場合にはもっと断熱材を追加したり、窓を二重ガラスにするなどして寒さ対策をする必要があると思った。 だが、それらの問題を解決し、大雪が降る地域なので、雪対策もすることができれば、みちくさの駅はよきセカンドハウスになるのではないかと思った。福原は教授のお母さまのご出身地であるとのことですので、シンパシーを感じるセカンドハウスになることだろうと思った。(2年環境154YH)
【リプライ】 ①奈良からの距離が近くなる。往復しやすい。②畳より、コンクリート土間の方が生活しやすい。床暖房を施す予定。②窓はペアガラスか、雨戸設置。③駐車場には地下水をくみ上げてパイプから散水する自動融雪装置を設置する(佐治の妻実家で実践済)。

春から秋にかけてはセカンドハウスとして活動しやすい場所
 私はとてもいいと考える。そこは天井が高くとても広く感じ落ち着いた雰囲気を感じる。そのため春から秋にかけては「アトリエ兼書庫」としてのセカンドハウスで活動しやすい場所だと感じた。冬は奈良の家で家族で過ごすのはとてもいいのではないかと考える。階段をなくしてスロープを作ったり、1階だけにして天井を高く見せるような設計を考える。冬のいないときには宿舎として貸し出したりすることで利用するのはどうでしょうか。(2年環境119FA)
【リプライ】 ①落ち着いて執筆活動に勤しめる。②小規模の園芸栽培もやりたい。③漬物づくりなど地域貢献もできればいい。④定期的な講演会・研究会など開催したい。


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アトリエ兼書庫に転用するのは良い案だが、鳥取道の騒音が気になる
 アトリエ兼書庫としてみちくさの駅を購入するのは、良い案だと思います。あんなにいい建物がもし買い手がつかずに朽ちていくのはもったいないと感じるからです。智頭は自然が豊かでリフレッシュがすぐにでき執筆活動に最適だと思います。ですが、やはり交通の便が心配だと考えます。特に冬に雪が積もってしまったら、家から出られなくなってしまうのは不便だと思います。しかし、カールベンクスさんのように雪とともに過ごすのも悪くないと思います。みちくさの駅に行って少し感じたのは、鳥取道が近いので車の音と光がうるさかったり、まぶしかったりしたことです。執筆活動を行う上でこのことは少し気がかりだと思います。(2年経営MT)

あの建物に住めるなら住みたい
 店内に入ったときに、つゆと木の香りが漂っていて落ち着く感じがしました。 自分はあの建物に住めるなら住みたいです。しかし、③の通り、生活するうえで中心地から離れ、時期によっては孤立する可能性がある場所で暮らすのはあまり理想的ではないのかなと思いました。店主の話ではそばにある高速道路の高さが上がり、建物ある土地は上げられないということだったので現在よりも移動がしづらくなるのではないかと思います。なので冬期は離れたほうがよさそうです。冬期 に建物を放置するか、ほかの人に山小屋のような形で冬期のみ使ってもらうのがいいのではないかと考えました。(1年環境076TK)

季節による住み替えは良いアイデア
 率直な意見として、先生の住宅・家族事情に書かれていたように、春夏に鳥取のアトリエで過ごし、冬は奈良で過ごすという方法がいいかなと思います。アトリエの維持費がどれぐらいになるかは想像できないのですが、冬は、アトリエの掃除をする人などを雇ったり、冬の3か月は、雪が降る前や春に近づいてきたときに、2回ほど訪れて管理をしていくことで維持できるかなと思いました。バリアフリーの改装も行わないといけないと思います。ただ、季節よって過ごす場所を変えるというのがいいかなと思います。(環境2年129MS)

雪の少ないときに訪れ維持すればよい
 わたしはこの構想は良いと考える。なぜなら、市街地から若干離れてはいるが、近くに鳥取道(高速)があり、比較的楽に移動することができる。また、市街地から離れているとはいえ、車があれば移動はそこまで難しいものではない。そして春~秋は主に鳥取で生活し、冬は奈良に籠ろうとするが、冬季の3ヶ月間「みちくさの駅」を放置できないという条件については、雪が降っていない時に訪れてみてはどうだろう。積雪の状況は県のホームページや専用サイトで知ることができ、それに天気予報なども参照すれば3か月のうちに様子を見に来ることが出来るのではないか。
【リプライ(上4件まとめて)】①正直、冬以外は住みやすいと思う。②夏は奈良も鳥取もものすごく暑いが、福原は高地なので比較的涼しい。過ごしやすいと思う。(環境1年123FH)


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高原に建つ「ポツンと一軒屋」は別荘(セカンドハウス)として(不便さも含めて)好条件。ただし、冬の雪の問題を如何にクリアするかにすべてがかかっている。

《連載情報》さよなら、みちくさの駅
(1)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2717.html
(2)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2734.html
(3)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2745.html
(4)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2746.html
(5)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2747.html
(6)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2748.html

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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