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我们在澳門(1)

0309マカオ05セナド広場03ポール02 0309マカオ05セナド広場01


この上ない喜び

 3月9日(土)、早朝から騒動があった。パスポートが見当たらないのである。蒼ざめて泣きそうになったが、40分後に発見。こんなうれしいことはちょっとないですね。昨夜、村の鬼のことを喋りすぎたからかもしれない。昨年のブータンでも、ウェイチアンが激しく車酔いしたのは、村鬼の線攻撃だという説もあり、ベンジ村のギョンカン(土地神の部屋)での読経邪霊により厄が離れたと噂された。


0309香港10パスポート発見 0309マカオ05セナド広場02


 その後、本日、

 【1度目の飲食】 ホテル対面のマックで朝食セット

を注文。部屋に戻って食べた。高くて不味い。安ければまだ許せるけど、香港はいちばん高いのだそうだ。エガちゃんねるのマックの回を思い出す。これ、人間の食べるものじゃないよ・・・●の食い物だよ・・・などと回想していると、早朝深圳の家を出たテイ君から電話あり。彼の乗ったタクシーは近くまで来ているという。10時前、ホテルの門前で落ち合った。まずは握手から。1年経ったんだな、感無量。マカオ行きの高速バス乗り場までタクシーで移動し、10時50分発のチケットを購入。半時間以上時間があり、テイ君がお腹すいたというので、

 【2度目の飲食】 チャーシュウで有名な近くの大衆食堂(蘭苑?)

に入り、テイ君はチャーシュー丼、院生は湯麺を食べたが、わたしはミルクコーヒーにとどめた。


0309香港01蘭苑03 0309香港01蘭苑01 0309香港01蘭苑02


 高速バスは出国と入国の手続きがあるので、二度降車する。昼下がりになって、マカオのセナド広場に近いロンドン・ホテルに着いた。すぐに街に出る。ここでまた食事(昼食)。

 【3度目の飲食】 セナド広場に近い大衆食堂「霊記」

テイ君、院生ともにチャーシュウ丼系、わたしは鶏足のみ。


0309マカオ01霊記01 0309マカオ01霊記02 0309マカオ01霊記03


囲屋を訪ねて

 今回の目的は囲屋(ウェイォッ、路地裏長屋群)の視察。囲屋群は、歴史的市街地ならば、あちこちにあります。伝統的な「住吉の長屋」だね。間口は3m程度だが、裏に中庭があるんだから。四合院の極細型二階建て。これが中華系長屋です。路地の入口には、しばしば土地廟が置かれ、角地に石敢当を立てる。廟の天井から吊るされた巻線香をみると、なんだか懐かしい気持ちになる。


0309マカオ02公チャイ(人+子)囲01土地廟01 0309マカオ02公チャイ(人+子)囲02石敢当01 公仔囲の土地廟と石敢当 


 テイ君が在学中に発表した幻覚囲のことが気になっていた。伝統的な建築様式をよく残しているように思えたからだ。現地を訪れてみると、すでに連続する3軒は空き家になっている。路地に面して壁が立ちあがるが、裏側はボロボロ。扉板にマカオ政府の張り紙あり。危険家屋につき、ちゃんと維持修理せよ、というお達しである。テイ君によると、管理者がわからなくて、行政が手を出せないらしい。光復囲など他の囲屋地区では、空き家となった建物を鉄骨で保持していた。「マカオ政府はカジノで潤っているので、この程度の修復/改修なら軽くできる」というのだが、幻覚囲に関しては、手が出せない状態にあるらしい。幻覚囲の建物は朽ちて古めかしいが、背の高い二階建であり、中華系長屋そのものであり、清末・民国時期の建築であろう。


0309マカオ03幻覚囲01 0309マカオ03幻覚囲02 0309マカオ03光復位01鉄骨01 【左2枚】幻覚囲 【右1枚】光復囲


0309マカオ04義順01 義順牛奶


 幻覚囲からセナド広場に戻り、

 【4度目の飲食】 義順牛奶の牛乳プリン(小豆をトッピング)

で一休みした。恥ずかしながら、昨秋マカオを訪問した娘の推薦である。あまり甘くなくて、美味しい。


0309マカオ05セナド広場02竹生麺01 0309マカオ05セナド広場02竹生麺02 黄杖記


 そのまま歩いて聖ポール天主堂跡に向かう途中、広東麺の老舗「黄杖記」を発見。これまで何度か竹生麺を食べようとしたが、行列すさまじく諦めた過去がある。二階の席が空いているのを確認し、

 【5度目の飲食】 黄杖記で念願の雲吞入り竹生麺

を食べた。これは絶品。本日食べたもののなかで一番美味しかった。
 昼食後、聖ポール天主堂跡(一番上の写真)を経由して、背面近くにある「茨林囲」を訪問した。17世紀前半、天主堂の造営に係った日本のキリシタンが住んだと伝承される長屋ブロックである。これについては、次々回にマカオ都市大学との交流で話題にしたので、そこでまとめて述べることにする。

囲はパティオの訳語

 茨林囲の後もいくつか路地裏地区をみた。それらはおそらく清末・民国時代以降に形成された二階建の住宅区であろう。それにしても、なぜ「囲」というのか。大陸側なら多くは「巷」、上海では「弄」、北京では胡同(フートン)である。ポルトガル植民地でったマカオだけが「囲」という独特な表現を用いる。小路にかかる街区名の看板をみて納得した。ポルトガル語の表記が、patio do(deまたはdaもあり) ・・・・ となっていたのである。そうか、路地裏の通路はパティオ(中庭)なのである。「囲」は建物に囲まれた中庭を意味するということだ。


0309マカオ06茨林囲00看板 0309マカオ03光復位00看板01 0309マカオ03幻覚囲00看板


 ここで午後4時半ぐらいになっていただろうか。疲れたので、近くのラルゴ(広場)のベンチに腰掛けて休憩し、策を練る。ホテルへ帰ろうということになった。歩くしかない。途中、スタバをひやかすも満席、干肉屋で何軒か味見したが、味も値段も同じ。冬虫夏草を漢方薬の店で発見したが、べらぼうに高い。こういう高額の買い物は明日以後にしようということになった。さぁ、今度こそ帰ろうとしたところで、

 【6度目の飲食】 LOCATIONというお洒落なカフェを発見し、

 テイ君の希望で入店。地下の部屋でカフェラテ、レモンコーヒーなど飲む。隅にカップルがいる。二人ともただ携帯をいじるだけで、まったく会話しない。院生に教わった。これが現代の恋愛なのだ、と。時間が経つと、カップルは口を利かなくなるのだ、と。夜の方はどうなんだ、と聞くと、普通にやってるでしょ、とあっさり。うちの場合、この歳になって毎日じゃれてるし、喋ってるし、吞んでます。


0309マカオ06茨林囲07ろけいしょん01


 6時に帰宅したが、飲食の回数がやばくなっていて、しばらく何も食えぬ、休もう、となった。エガちゃんねるなどみて過ごし、7時を過ぎてから再び街に出て、

 【7度目の飲食】 目をつけておいたポルトガル料理屋「老地方」

に入った。すでに満腹状態なので、軽めの食事とした。微発砲のポルトガル白ワインが懐かしい。ずいぶん歩く一日になった。本日の重要な収穫は以下の三点。


0309マカオ08ドイツ料理「老地方」05ソーセージ 0309マカオ08ドイツ料理「老地方」03牛舌01 0309マカオ08ドイツ料理「老地方」02海鮮
左から、焼きソーセージ、牛タンシチュー、貝の酒蒸し


 1)「囲」とはパティオ(中庭)の訳語であることがわかった。路地裏長屋群の中庭。
 2)茨林囲の長屋群は外回りの改装が激しいが、中国住宅系の二階建て中庭型ではなく、平屋の単棟型。日本の長屋群を彷彿とさせる素朴な様式であり、地図からみても宅地割は中国型と大きく異なる。天主堂が建設された17世紀前半にまで遡るかどうか、わからないが、調査が必要だと思われる。
 3)数ある食品のなかで、黄杖記の竹生麺が圧倒的に美味しかった。歴史を感じた。


0309マカオ08ドイツ料理「老地方」01 0309マカオ08ドイツ料理「老地方」04ワイン01


《連載情報》 我们在香港~澳門 2024年3月
 香港(1) ロンドンバス 飲茶
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2804.html
 澳門(1) 香港護照 セナド広場 公仔囲・光復囲・幻覚囲 義順牛奶 黄杖記
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2805.html
 澳門(2) コロアネ島(アンドリューストア・船人街・泓記・ザビエル教会) 英記茶荘  
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2806.html
 澳門(3) マカオ都市大学との交流 茨林囲(元日本人キリシタン居住区)
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2807.html
 澳門(4) 媽閣廟 鄭家 セナド広場ライトアップ
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2808.html
 香港(2) 出国 翡翠花園
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2809.html
《関係サイト》
1.テイ・ケンキン【修論】「小店の出自からみたマカオの多民族性に関する基礎的考察-言語・建築・フードスケープ」  *中間報告「マカオの景観保護と囲屋のリノベーション」 
 概要前編(2023) http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2657.html
 概要後編(2023) http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2664.html
 中間報告(2022) http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2515.html            
2.魚谷侑磨【卒論】「マカオの小店街とエッグタルトの風景 -旧ポルトガル植民地の町並みとフードスケープ」 *中間報告「租界島マカオのエッグタルト-西洋食文化の中国への定着と変容」
 卒論概要(2022) http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2521.html
 中間報告(2021) http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2449.html             
3.スコットランドの寒い夏
(Ⅹ)福茗堂茶寮 http://asalab.blog11.fc2.com/blog-entry-138.html  
4.聖誕澳門 2006年12月
(Ⅰ)スタバ タイパ島(ダンボ)
http://asalab.blog11.fc2.com/blog-entry-818.html
(Ⅱ)セナド広場 石敢當 媽閣廟 
http://asalab.blog11.fc2.com/blog-entry-819.html
(Ⅲ)廬家 媽閣廟 タイパ島(ガロ)
http://asalab.blog11.fc2.com/blog-entry-822.html
(Ⅳ)鄭家 媽閣廟 コロアネ島(アンドリューストア、船人街、ザビエル教会)
http://asalab.blog11.fc2.com/blog-entry-823.html
(Ⅴ)香港 土地廟
http://asalab.blog11.fc2.com/blog-entry-818.html
5.マンダリン・マカオ 2017年12月
(1)廬家 http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1437.html
(2)鄭家 http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1438.html
6.2021 いい加減に学ぶ中国語講座(澳門)
(1)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2411.html
(2)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2413.html
(3)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2421.html
(4)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2425.html
(5)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2426.html

このほか歴史小説『薬研堀慕情-鮎の茶屋』のマカオ部分(Ⅶ~)もお楽しみください。
(Ⅶ) http://asalab.blog11.fc2.com/blog-entry-1355.html
(ⅩⅧ)http://asalab.blog11.fc2.com/blog-entry-1368.html

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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