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我们在澳門(2)

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解放の地-コロアネ島のエッグタルト

 3月10日(日)、夜中にリバプール対マンCの一戦があるため、若い二人はそわそわしている。朝食は、近くのフードコートへ。以前は街頭にあった屋台を、マカオ政府が衛生の管理から、ビルの2階に集中させたものである。初めてマカオを訪れたころ、つまりまだ歴史地区が世界遺産に登録されていない昔、屋台でフォーを食べた。屋台ならでは風情があり、とても美味しかった。屋台の文化を失わないようにしたほうがいい。同じフードコートをつくるにしても、ビルの2階ではなく、ラルゴ(前地=広場)を利用して都市に活力を与えたいものだ。

【飲食1回目】ビル2階のフードコートで広東粥、小籠包、豚足ラーメンなど
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 そこからコロアネ島のアンドリューストアをめざす。いったんバスに乗ったが大混雑で、早々に下車してタクシーに乗り換えた。テイ君が電話でタクシーを呼び寄せてくれた。タクシーは、日本と違って、すぐにやってくる。そしてアンドリューストアで、念願のエッグタルトに再会。一人二個ずつ買って、いつものとおり、道路対面の広場で食べようと思っていた。


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 思い出すのは2001年の2月、研究所を卒業し、環境大に移籍する直前のこと。マカオを訪れて大陸に居たある人物と合流し、広場でエッグタルトを頬張った。何もかも解放される。嬉しくて仕方なかった。発掘調査、当番室長(番長)の業務、中国との交流(日中都城の比較研究)、京大人環併任助教授、建造物調査、そして平城宮の復元事業。発掘調査だけでも免除してほしいと希望していたが叶わず、鳥取に異動することに家族の反対もあったが、決心を固めての卒業旅行だった。もう発掘も番長もやらなくていい。復元事業で研究所OBの圧力に苦しむ必要もない。気持ちが晴れ晴れとしていた。アンドリューストアは、そういう解放を記念する場所なのである。

【飲食2回目】アンドリュー珈琲店でエッグタルトを食べる
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 しかし今日は小雨が降っていた。広場でのブレイクを諦め、裏手のアンドリュー珈琲店へ。テイ君はアイスアメリカーノ、わたしと院生はアールグレイを注文して、エッグタルトにあわせた。タルトは美味いが、薄味だと思った。茶碗蒸し風の薄い味付け。以前は、一口食べると麻薬的に体が反応し、何個も買って食べ続けたくなったものだが、今回は激しい麻薬性がない。エッグタルトそのものの味が変わったのか、日本のスィーツ、たとえばモスの宇治抹茶シェイクなどのレベルが上がりすぎたのか。依存症は明らかに弱まっている。


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舟人街入口の三聖廟。素朴な登り梁の構法


海鮮堪能-シャコと車エビ

 いったん海側の舟人街に出る。漂海民の不法占拠地である。以前の怪しさ、というか猥雑さがやはり薄まっている。フードコートと同様の行政指導なのかもしれない。乾物屋はもっとたくさん軒を連ねていたはずだが、2~3軒に数を減らしている。スルメと中華ハムを買う。海魚まるまるの乾物もあり、ナマズに想像を膨らませた。


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 聖ザビエル教会まで歩いていった。こんなに小さかったかな、と思う。日曜のミサが終わったばかりで、内外ともに伽藍としていた。


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 いつものことながら、お目当ては門前のレストラン。水槽の海鮮を即料理してもらう。大きなシャコと車エビを選んだ。これがものすごく高いんですよ。でもね、テイ君も院生も喜んでくれた。日本ではめったに食べられるものではない。以前は必ずポルトガルの白ワインをつけたが、昨夜のマカイエンサのレストランで飲んだばかりだし、ビールにした。それまで二度青島を飲んでいたので、澳門ビールにした。じつは青島ビールも味変を以前から感じていた。1980年代の青島ビールは突出した味覚で他を圧し、日本のビールさえ寄せ付けなかった。ドイツ式の本格的なフレイバーが確かにあったが、いつごろからか、その上品な味が失われてしまった。今回も、澳門ビールに軍配が上がった。

【飲食3回目】聖ザビエル教会前のギャラリーで高級海鮮料理
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泓記の布袋手淹れ珈琲

 そこから、再びストア本店でエッグタルトを1個ずつ買い、舟人街の入口まで戻る。アンドリュー珈琲店の対面に土鍋コーヒー(瓦堡珈琲)の店を発見していた。浜辺の水上バラックだけに怪しい匂いを振りまいているが、土鍋のなかに布の濾し袋を先ほど発見していた。コーヒーは布製濾し袋の手淹れが一番美味いと言われている。予想どおりだった。8日の香港からこのかた、何杯もコーヒーを飲んできたが、布袋の味が突出している。適度の苦みと酸味が舌を刺激する。はじめはブラックでタルトとあわせ、タルトが食べ終えてからミルクを混ぜた。ブラックもオレもどちらも美味しい。
 店の名を「泓記」という。記という漢字を店名の最後につける例はとても多い。テイ君によれば、「誰々の店」という意味なのだそうである。この場合、「泓記」は「泓(ひろし)の店」。サンズイに弘。漂海民らしい。昨日訪れた「黄杖記」なら「黄杖の店」。

【飲食4回目】舟人街の「泓記」で手淹れコーヒーを飲む
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 コロアネ島での昼食を終え、タクシーを呼んでセナド広場の茶葉店に向かった。しかし、雨がどんどんひどくなってきたので、いったんホテルに退避した。疲れて溜まって、ずっと横になっていたが、雨は強くなる一方。それでも休んでばかりはいられないので、ホテルのカウンターで傘を借りてセナド広場方面に向かう、狙いは冬虫夏草、茶葉、干し肉。いずれも安くはなかったが、一通り買い上げてホテルに戻り、マカオ都市大学へ向けてタクシーで出発。【続】


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《連載情報》 我们在香港~澳門 2024年3月
 香港(1) ロンドンバス 飲茶
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2804.html
 澳門(1) 香港護照 セナド広場 公仔囲・光復囲・幻覚囲 義順牛奶 黄杖記
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2805.html
 澳門(2) コロアネ島(アンドリューストア・船人街・泓記・ザビエル教会) 英記茶荘  
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2806.html
 澳門(3) マカオ都市大学との交流 茨林囲(元日本人キリシタン居住区)
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2807.html
 澳門(4) 媽閣廟 鄭家 セナド広場ライトアップ
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2808.html
 香港(2) 出国 翡翠花園
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2809.html
《関係サイト》
1.テイ・ケンキン【修論】「小店の出自からみたマカオの多民族性に関する基礎的考察-言語・建築・フードスケープ」  *中間報告「マカオの景観保護と囲屋のリノベーション」 
 概要前編(2023) http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2657.html
 概要後編(2023) http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2664.html
 中間報告(2022) http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2515.html            
2.魚谷侑磨【卒論】「マカオの小店街とエッグタルトの風景 -旧ポルトガル植民地の町並みとフードスケープ」 *中間報告「租界島マカオのエッグタルト-西洋食文化の中国への定着と変容」
 卒論概要(2022) http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2521.html
 中間報告(2021) http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2449.html             
3.スコットランドの寒い夏
(Ⅹ)福茗堂茶寮 http://asalab.blog11.fc2.com/blog-entry-138.html  
4.聖誕澳門 2006年12月
(Ⅰ)スタバ タイパ島(ダンボ)
http://asalab.blog11.fc2.com/blog-entry-818.html
(Ⅱ)セナド広場 石敢當 媽閣廟 
http://asalab.blog11.fc2.com/blog-entry-819.html
(Ⅲ)廬家 媽閣廟 タイパ島(ガロ)
http://asalab.blog11.fc2.com/blog-entry-822.html
(Ⅳ)鄭家 媽閣廟 コロアネ島(アンドリューストア、船人街、ザビエル教会)
http://asalab.blog11.fc2.com/blog-entry-823.html
(Ⅴ)香港 土地廟
http://asalab.blog11.fc2.com/blog-entry-818.html
5.マンダリン・マカオ 2017年12月
(1)廬家 http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1437.html
(2)鄭家 http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1438.html
6.2021 いい加減に学ぶ中国語講座(澳門)
(1)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2411.html
(2)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2413.html
(3)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2421.html
(4)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2425.html
(5)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2426.html

このほか歴史小説『薬研堀慕情-鮎の茶屋』のマカオ部分(Ⅶ~)もお楽しみください。
(Ⅶ) http://asalab.blog11.fc2.com/blog-entry-1355.html
(ⅩⅧ)http://asalab.blog11.fc2.com/blog-entry-1368.html

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Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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