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倉吉打吹山麓の歴史的風致に関する総合調査(Ⅳ)

0901 長谷寺架構 Lookdown 0901 長谷寺架構 架構風景


長谷寺本堂の架構調査

 私は高所恐怖症で、高いところがあまり得意ではありません。地上から見上げるとそうでもないような高さでも、実際にその高さに立つと結構怖いものです。

 盆明けからのインターンシップ後半、主なミッションは長谷寺本堂の小屋組架構の実測でした。先日のブログで、毛越寺常行堂を比較された教授は、長谷寺本堂はかつて茅葺きで、小屋組は素朴なものであったのが、屋根が瓦葺きになるとともに複雑化したと述べておられます。もともとの架構材に、新しい材を何度か継ぎ足して補強しており、とても複雑な構造になっています。その複雑な構造の部材を一本ずつ測り、最終的に図面で表現することを目的として実測しました。一般的に実測は自分の手でスケッチし、その図に寸法を書き込んでいきますが、大学3年生には複雑すぎる構造であるため、時間の節約もあり、プリントアウトした架構の写真に直接寸法を採用するシステムを採用しました。建築史や考古学では邪道の方法と言われかねませんが、1週間後に迫るブータン調査でもおそらく時間が少ないでしょうから、プリントした写真や地図を活用することになるでしょう。加えて、最近、研究室でインスタントカメラ(ポラロイド)を購入しました。現地で撮影した写真を即プリントし、寸法を書き込む方法を導入する予定です。


0901 長谷寺架構 分担図

 外陣の小屋組にはハシゴで登りました。登りきってみると案外高く、足がすくんでしまいます。コンベックスを用いて梁や束などの寸法を測り読み上げる係と、読み上げられた寸法を聞き取って写真に記入していく係に分かれます。天井裏はホコリがすごく、風が通らないので、熱がこもっていて暑かったです。複雑な架構ではありましたが、なんとか予定通りに作業を終えることができました。今回の実測資料を2次元で表現するのは難しく、CADの3Dで立体的に柱や小屋組を立ち上げようと思っています。いずれは茅葺き屋根の復元に結びつけたいと思っています。(ケント)


0901 長谷寺架構 調査風景 0901 長谷寺架構 調査風景

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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