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木綿街道のこと(ⅩⅩⅩⅩ)

01蛇酒 02にんじん酒


放射性炭素年代のためのサンプル採取(2)-HS邸

 ぼくは島根県出身ですが平田の木綿街道に訪れるのは初めてだったので、調査をとても楽しみにしていました。ところが、調査した8月23~24日は例の突発的豪雨の日で、平田入りするころからフロントウィンドウの向こうがみえないほど強烈な雨が降り出しました、「ゲリラ豪雨」というやつです。
 平田の宿舎に着いてもいっこうに雨足は弱まらず、街道を歩いて宿舎に移動するだけでびしょびしょになってしまうほどでした。雨に濡れた学生はただちに近くのゆらら温泉へ。帰宅後、おいしい夕食をいただきました(↑)。先生は自らしばしば吐露されるのですが、「セツさんがいるとおとなしくなる」そうです。前回の平田では騒いだみたいですが、今回はそれほどでもありません。12時には皆おとなしく眠りに落ちました。
 翌24日はSS邸とHS邸で放射性炭素年代測定のサンプルを採取しました。SS邸についてはセツさん既報のとおりです。ぼくはHS邸での調査を報告します。
 サンプル採取は、まず年輪の数を数えることから始まります。年輪40年以上残り、しかも辺材を含むことが望ましいことは何度も述べているとおりです。HS邸では以下3箇所のサンプルを採取しました。

 1.小屋束①②【担当:タクオさん】 年輪数は少ないが、面皮の部分を残しており、2つの小屋束(①②)で外皮から2年輪分のサンプルを採取。直交する貫が背違いにならないタイプで、17世紀以前の可能性が高い。ウィグルマッチではなく、AMS用のサンプル。


130824 本石橋家 小屋束


130824 本石橋家 土間境 通柱 130824 本石橋家 調査風景



 2.土間境の通柱【担当:ケント&セツ】 双柱のうち内側にたつ通柱。年輪数40年でウィグルマッチのサンプルとしてはぎりぎり。マツ属と思われる。辺材型ではないが、心去材なので、いちばん外側の年輪は辺材に近いと予想しています。3箇所(全40年で右から1~2年、20~21年、38~39年)のサンプルを採取しました。

 3.土間境の差物【担当:ユート&ユーリー】 少し高い位置にある水平材(↑)で、脚立での作業は不安定で難しかったです。この差物部分は3箇所(全70年で0~3年、21~23年、43~45年)のサンプルを採取しました。ウィグルマッチ用のサンプルです。


130824 本石橋家 土間境 差物 130824 本石橋家


 先生とタクオさんが協議された結果、今回は、1)聖神社拝殿はね木[ウィグルマッチ]、2)HS邸小屋束②[AMS]、3)HS邸通柱[ウィグルマッチ]の計7点を業者に依頼して年代測定してもらうことになりました。研究費に余裕があれば、他のサンプルも測定にかけるそうです。
 インターンシップの締めくくりとして平田に行くことができてとても良かったです。今回のインターンシップでは図面早く描くこと、拓本の採り方、トータルステーションの使い方、放射性炭素年代測定サンプルの採り方などを学びました。これらのことをブータンでの調査に活かしたいと思います。(ユート)


03一式飾02 03一式飾01縦
↑陶器一式飾「獅子頭」。一式飾というのは、要するに、ブリコラージュですね。

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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