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第6回「わびさび-茶室の心と技-」その1

1107屋根葺き02 1107屋根葺き04


実感する修復作業-屋根葺き班

 11月7日(木)。雨上がりの後の快晴。秋の肌寒い風が吹く中、少し厚着で出ると太陽の光がいささか暑いくらいの昼下がり。この日も男女に分かれて前回の続きの作業をおこなった。
 まず実験棟に行き、男子は追加で買い揃えたのこぎりを持って茶室に移動。茶室に到着してまずビニールシートにたまった水と落ち葉を落とす、新しくたまった落ち葉は秋を感じさせる。そういえば、ホダギに小さなシイタケがまた実りつつあった。
 男子は2~3人のグループ3組に活動して併行して作業を進めた。

 メインの作業は床の間側の庇を完成させること。今回は軒の出を揃えるため、軒を通しで40㎝の長さに切りそろえながら背面露台上の庇屋根を同じ方法で葺いていった。まだインパクト・ドライバの扱い不慣れな人もいたが、
徐々になれていき、床の間側の庇屋根の重ね板葺きはひととおりきれいになった。
 作業をしている途中、修復スタジオで簀子天井を制作中のハルナさんが大勢の学生を連れて茶室にやってきた。なんでも「環境大の価値を探そう」とかいうプロ研の集団で、はじめて茶室をみて結構な騒ぎになっていたが、我らがA教授は「価値なんかないので、大袈裟に広報しないで欲しい」と答えられていた。


1107屋根葺き01
↑↓軒を切りそろえると屋根が綺麗にみえる
1107屋根葺き03



1107露台屋根01 1107露台屋根02


 床の間側庇の正面に位置する正方形の露台部分は、もともとトチ葺きにしていたが、仮組でトチ葺きにしてみると、板の上面がほぼ水平になってしまい、雨仕舞いが悪いだろうということで重ね葺きを断念し、床板状に敷き詰めていった。この方法ではやはり板と板の隙間から雨が漏るので、板敷き面の上に再生したビニール板を取り付け防水処理とした(ケラバの部分にわずかながら板が露出しているが、ここの雨仕舞いは次週考える)。小さい部分ではあるけれども、形になるのはうれしい。他の部分もどんどん完成させていきたい。

 今回の作業でひとつのステージに達したと感じる。今後の励みになるだろう。来週以降は、この庇屋根に上がって床の間側の大屋根を葺き、その後、反対側の大屋根を葺くことになる。インパクト・ドライバがもう1台あれば作業が速く進むような気がする。先生が工務店の棟梁に電話したところ、今月の16日か17日には畳とトタン板が届くようだ。それまでに板屋根の葺き替えを終えてしまいたいが、少し遅れるかもしれない。
 あっという間に11月、冬はもう間近だ。雪が降ると作業はできなくなる。今回のようにうまく役割を分担して、どんどん作業を進めていきたい。(経営学科2年F.H)


1107露台屋根03 1107露台屋根04
防水用のビニール波板。ケラバをどう処理するか?

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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