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続・スリランカの獅子

0325圧縮シギリヤ爪03 0325圧縮シギリヤ爪02


 自分で撮影した写真データを探したところ、シーギリヤをホカノと訪問したのは2006年3月25日のことで、当時獅子の爪の片側を修復中でした(↑)。英文wikipediaの「Sigiriya」の項に、入口に残る獅子の彫像についての短い説明が含まれています。

  There was a sculpted lion's head above the legs and paws flanking the entrance,
  but the head broke down many years ago.

【訳】(1890年代)獅子頭が入口の両脇にある脚と足の甲(pawは手のひら) の上部に存在した。
   しかし、その頭はずいぶん前に壊れて崩落してしまった。

 legs(両脚)という言葉に注目すると、爪を強調する足の甲の上にはライオンの脚部が彫られていたことが分かります。おそらく、その脚部をたてがみか何かで隠していたのでしょうね。言い換えるならば、両脚のあいだに入口があった。口を含む顔面は入口のマグサの上に刻まれていたということになります。
 下はムンバイのライオン像を使って入口(青色)と獅子像の関係を示したものです。

ムンバイのライオン
 

 『世界大百科事典』第2版の解説によると、シーギリヤ【Sīgiriya】という地名は、シンハラ語で「シンハ・ギリ(獅子の山)」を意味し、現名はその転訛であるという。ところが、2011年3月に放送されたTBSの「世界不思議発見!」では、シーギリヤは「ライオンの喉」という意味であるとして、階段部分に喉口を配するCGを制作している。

 さて、シーギリヤを訪問した2006年3月25日には、そのまま移動してポロンナルワも視察しています。そこで、いくつか獅子像をカメラに納めている。12世紀まで下るから5世紀末のシーギリヤとは時間差がありすぎるとも言えますが、参考までにすべて掲載しておきます。
 11月8日に転載した獅子像と似て、いずれも剽軽な顔をしており、たてがみが少なく、耳を露わにしています。たてがみがないと脚部が隠しにくい。胴体を表現しなきゃいけない。辛いところですね・・・かのシーギリア・レディが写実的なまめかしい女性たちを描いていることを斟酌すると、5~6世紀の獅子像はムンバイのような写実的なものだったのかもしれません。証拠が欲しいね。


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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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