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歴史まちづくり法による松江市の取り組み

1113歴史まちづくり研究会01


 11月13日(水)夕刻、カフェ黒田にて「歴史まちづくり法に関する研究会」が開催された。昨年9月末の「アジア石窟寺院研究会」と同規模(16名参加)の小さな研究会だが、今年もまた内容の充実した講演をもとに自由闊達な質疑応答が交わされた。
 話題提供者は松江市都市整備部歴史まちづくり課施設整備係長の飯塚さんで、演題は「歴史まちづくり法による松江市の取り組み」。講演のおおまかな流れは以下のとおりである。

  1.「歴史まちづくり法」策定の背景と制度
  2.歴史的風致とは何か
  3.松江市の歴史的風致
  4.松江市歴史まちづくり計画
  5.歴史まちづくり事業
  6.今後の展望-20年後の松江のために-


1113歴史まちづくり研究会02


 松江市の歴史まちづくり計画は、時間軸としては「古代」と「近世」を大きな柱としており、一方、空間軸では「旧城下町エリア」「国府跡周辺エリア」「宍道エリア」「鹿島エリア」「美保関エリア」を重点区域に設定しています。
 「歴まち法」の事業では、とくに「街なみ環境整備事業」により、歴史的建造物の整備、まち歩きマップ作成・まち歩き案内板整備、個人住宅の修景支援、伝統行事の支援、道路の美装化などを進めています。また、松江市全体を景観法の景観計画区域として、景観計画と歴史まちづくりとの連携を強化しています。松江市内には重要伝統的建造物群保存地区は存在しませんが、松江市条例で定められた「伝統美観地区」があり、とくに塩見縄手通りの景観整備に力を注いでいるそうです。また、「道すじ修景整備事業」では現代建築の修景にも積極的に取り組んでいます。
 2013年4月現在、「歴まち法」の認定地は全国で38都市に及び、中国地方では津山市・高梁市(岡山)、松江市・津和野市(島根)、萩市(山口)、尾道市・竹原市(広島)の7市が認定されており、去る11月11日(月)には萩市で「中国地方歴史まちづくりサミット」が開催されたばかりだとの報告もありました。鳥取県ではまだ一つの自治体も認定されていませんが、倉吉のほか、鳥取や若桜なども十分候補になるだろうという感想が研究会で聞かれました。ASALABの研究活動が県内の「歴まち」誕生に貢献するよう尽力していきたいと思います。


1113歴史まちづくり研究会03
hasgi


CIMG2549.jpg 1113歴史まちづくり研究会04棟札


 研究会の休憩時間、本堂屋根裏から下ろしてきたばかりの棟札に一同注目。鳥取県、鳥取市、倉吉市、松江市の文化財専門家が意見を交わした。いちばん問題になったのは「根取」という役職。果たして何なのでしょうか?


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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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