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続々・スリランカの獅子

 グーグルの画像検索に「sri lanka lion」と入力して検索し、下の復元図を発見してから結構な時間が流れている。リトル・トッパーズというイラスト&デザインの会社が制作した作品で、絵はがきなどの図柄として用いられているようだ。この素朴な復元的イラストに共感を覚えている。シーギリヤ・ロックの入口を飾る獅子として、わたしのイメージと近い。
 まず、ライオンの爪の上に短いながらも脚部がちゃんと表現されており、それをたてがみが隠している。口を含む頭部は脚部の上にあり、両脚のあいだに入口を納める。入口は獅子の喉にあたる位置になっている。獅子頭はデフォルメが弱く、写実性がある。爪やシーギリヤ・レディとの隔たりをあまり感じない。

 TBS「世界不思議発見」の獅子は、爪の上にわずかに残る脚部がぶっちぎれた状態のままになっている。これでは遺構の現状を示すだけであり、復原とは言えない。ライオンの顔は小さく、低い位置にあり、口と喉が一体化して、入口の階段を受け入れている。NHKの番組(たぶん「世界遺産への招待状」?)でも、口と喉を合体させて、その内側に階段を通す復原案を示しているが、英文Wikipediaに含まれる下の解説と矛盾している。

  There was a sculpted lion's head above the legs and paws flanking the entrance,
  but the head broke down many years ago.

【訳】(1890年代)獅子頭が入口の両脇にある脚と足の甲(pawは手のひら) の上部に存在した。
   しかし、その頭はずいぶん前に壊れて崩落してしまった。

 繰り返しになるけれども、入口の両脇には脚(leg)が存在しなければならない。上の文章だけでなく、実際に遺構として脚の根っこが残っている。こうした証拠と最も整合しているのは、リトル・トッパーズの復原イラストではないだろうか。


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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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