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第8回「わびさび-茶室の心と技-」その2

1121茶室01ゴムアス01 1121茶室03大屋根右01before


ゴムアスを敷くまえに

 11月21日(木)。男子は茶室の屋根に上り、まずは大屋根に残る古い鉄板(トタン)を取り除き、さらに古い板葺きの目地板もバールで剥がしていった。屋根葺きの基本方針は、重ね葺きの板葺きは化粧として屋外に露出、板敷きの大屋根はゴムアスファルト・ルーフィングを敷いた上に鉄板葺きとすることになった。大屋根の旧葺き板は一部がすでに腐りかけているようにもみえたが、強度はなかなかのものと判断し、引き続き使用することにした。この作業は骨が折れた。残された半時間で、床の間側の大屋根にゴムアスを1段分だけ貼ってみることになった。ゴムアスを横352cmの長さに切り、3人がかりで屋根にあげ、3人がタッカーでホッチキス打ちのようにゴムアスを貼り付けていった。このとき、タッカー針を打った穴から雨水が浸入してしまうので、その部分を重ね張りしないといけないという点に気を付けないといけない。今回はゴムアの上半分部のみにタッカーを打った。次回はこの針を隠すように重ね貼りしていく。


1121special.jpg 1121茶室02妻庇05before


 正面の妻庇は椎の丸太垂木の上に直接鉄板を葺いていたが、デコボコが激しく、全面葺き替えすることになった。残る板の枚数を数えたところ、十分多いので重ね葺きする。これにより、正面から意匠は大きく向上するだろう。妻庇の鉄板と椎垂木は、深くビスが打ち込まれていたため、撤去に思いの外、時間がかかった。この部分は足場となる部材が少なく、作業がしばしば滞った。しかし、夕方5時にはすべての鉄板と椎垂木を解体撤去できた。鉄板はビス打ちされていたので比較的楽に剥ぐことができた。


1121茶室02妻庇02 1121茶室02妻庇01


 ステンドグラス側の大屋根は軒の出を床の間側の庇に揃えて切りそろえた。軒の出は側柱の外面から40㎝(斜辺の長さ)である。床の間側の庇はこの長さでちょうどよい感じだが、ステンドグラス側は庇のない大屋根で、軒は高い位置にあるため40㎝では短くなりすぎたかもしれない。先生は、上に貼る鉄板の先端水切り部分を長くとると言っておられた。
 

1121茶室03大屋根左02 1121茶室03大屋根左01
↑ステンドグラス側の軒が短くなりすぎたか?


1121茶室02妻庇03

 作業は午後5時で終え、ブルーシートを屋根に被せ、この日の全作業を終えた。ブルーシートは傷みは激しく、薄くなっていたので、多少浸水の心配がある。別のシートに変えたほうがよいかもしれない。次回は、ゴムアスをまず北側(ステンドグラス側)に1枚貼り、次に両方の大屋根を覆うように棟の部分1枚ゴムアスを貼る。ゴムアスの上に鉄板を葺くが、持ち込まれた鉄板は長すぎるので、専用のハサミを工務店から借用し切りそろえる必要がある。屋根の長さは以下のとおりとする。

  北側(ステンド):【現状寸法】157㎝ → 【施工寸法】165㎝
  南側(床の間) :【現状寸法】135㎝ → 【施工寸法】145㎝
 
 大屋根葺きの後には、棟の処理をする。これは先回剥がした専用の箱棟を再利用することになった。これで大屋根の作業は完成する。

 風の噂に耳を傾けると、どうやら今にも雪が降り出してくるようだ。我々の活動も大詰めに迫ってきている。雪が降るのが先か、それとも茶室が完成するのが先か。大事なのは個人のやる気と体力ではないだろうか。
 今日のように声掛けが絶えず、活発的な作業を続けていくことができたなら、完成も目と鼻の先だろう。(経営学科1年俊輔)


1121茶室02妻庇04

1121茶室03大屋根左03

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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